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公開国:アメリカ
時 間:106分
監 督:クレイグ・ギレスピー
出 演:アントン・イェルチン、コリン・ファレル、クリストファー・ミンツ=プラッセ、デヴィッド・テナント、イモージェン・プーツ、トニ・コレット、デイヴ・フランコ、リード・ユーイング、ウィル・デントン 他
オタクだったチャーリーは、学校一の美女エイミーと付き合うためにオタクを卒業。見事に彼女を恋人にして充実した日々をおくっていた。そんなある日、チャーリーの隣の家にジェリーという男が引っ越してくる。オタク時代の友人エドは、最近数多くの学生が失踪しているのは、ジェリーがその犯人だと主張したが、相手にしないチャーリー。しかし、そのエドも失踪してしまう。相手にしなかったことを心苦しく思うチャーリーが、エドの部屋を調べると、ジェリーがバンパイアであるらしい証拠を発見する。ところが、母もエイミーもチャーリーの警告を信じないため、ラスベガスのショー“フライトナイト”でヴァンパイア・キラーを演じるピーターに助けを求めるのだったが…というストーリー。
1985年の『フライトナイト』のリメイク。オリジナルとの違いが実に興味深い。あらゆる設定変更やストーリー変更がウマく効いているのだ。ここまで的確にリメイクできている例はめずらしいかも(まあ、オリジナルが、シナリオのセオリーをかなりハズしているだけ…っつー話もあるんだけど)。
オリジナルで隣家に住むのは男二人だった。大してストーリーに貢献しておらず、味のある存在でもなく、メリットは薄かった。それを一人に変更。実にすっきり。
母親の処理。途中でストーリーがダレぎみになったところで、バトルシーンを設け、同時に母親に画面から消えてもらう流れに。なかなか巧み。
オリジナルの恋人は、さほどかわいくもないのに自分からバンパイアの親父を受け入れてしまうというビッチっぷりを発揮。そんな“汚れ”なら死んでしまえ!とすら思わせるのを、コントロールされて仕方なく…に変更。とりあえずまともな形でヨリが戻る。ディズニー配給ってこともあるし、さすがにオリジナルのままじゃね。
手助けしてくれる人が、オカルト好きなおじいさんから、インチキイリュージョニストに変更。終盤のバトルが、じいさんのモタモタで興醒めするのを避けたってことだろう。これも正解。
オタクの友達の処理。オリジナルは、別に仲違いしたわけでもないのに敵対関係になってしまうという、見も蓋も無さだったが、敵対する理由をつけ意味のある対立軸になった。
とにかく3Dのホラー作品ということで、疾走感がすべてだと思ったのだろう。引っかかる部分や変なの…と思わせる部分は徹底的に排除されており、それらが非常に功を奏していると感じる。どうせ大したものではなかろうと半分馬鹿にしていたけど、大変楽しめた。佳作。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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