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公開年:2001年
公開国:アメリカ
時 間:112分
監 督:ラッセ・ハルストレム
出 演:ケヴィン・スペイシー、ジュリアン・ムーア、ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ピート・ポスルスウェイト、リス・アイファンズ、ゴードン・ピンセント、スコット・グレン、ジェイソン・ベア、ラリー・パイン、ロバート・ジョイ、ジャネッタ・アーネット、キャサリン・メーニッヒ 他
ノミネート:【2001年/第59回ゴールデン・グローブ】男優賞[ドラマ](ケヴィン・スペイシー)、音楽賞(クリストファー・ヤング)
【2001年/第55回英国アカデミー賞】主演男優賞(ケヴィン・スペイシー)、助演女優賞(ジュディ・デンチ)
【2001年/第7回放送映画批評家協会賞】作品賞、音楽賞(クリストファー・ヤング)
コピー:人生最高の ニュースを 伝えたい
ニューヨークの新聞社でインク係として働くクオイルは、子供のころから父に厳しく扱われたことが心の傷となり、自分の殻に閉じこもってばかりの寂しい男になってしまっていた。ある日、彼は奔放な女性ペタルと出会い、はじめて男性としての幸せを感じる。その勢いのまま結婚し女の子をもうけるが、ペタルは育児も家事も一切せず、外出しては男と遊びまわっていた。そんな時、突然両親が自殺したという知らせが入り、クオイルは故郷へ戻るが、その間に、ペタルが娘をつれて家を出てしまう。クオイルは警察に捜索願いを出すと、ほどなく居所が判明。ペタルは若い男と駆け落ちする途中で交通事故死し、娘を養子縁組組織に売ってしまっていたことを知る。失意のクオイルは、父の遺灰をもらいにきた叔母について、父の故郷ニューファンドランド島へ引っ越すことにするのだったが…というストーリー。
インク係の仕事っぷりで、愚鈍さをさらりと表現。巧みな演出。アスペルガー症候群なのかな?ってくらいの様子。ハルストレムの他の作品と一緒で、痛い人が痛い人を引き寄せるお話。その連鎖のおかげ(?)なのか、町中痛い人ばかり。でも、ケヴィン・スペイシーが演じているからなのかもしれないが、愚鈍と扱われているクオイルだが、ニューファンドランド島にいると少し知的な人に見えてくる。
どう考えても惚れる要素なんかないケイト・ブランシェット演じるペタル(もちろんキレイなんだけど)。あれだけヒドい目にあわされながらも、なぜか彼女への好意が消える様子がないクオイル。というか、彼は何が“愛”なのかわかっていないから、はじめて接触した女性のぬくもりを愛だと刷り込まれている。ジュリアン・ム-ア演じるウェイヴィと距離が縮まっても、いつまでもペタルの妄想が彼を支配する。彼女との繋がりを深めるために彼が何を求めるかというと、彼女の心の傷を知りたがる…というのが痛々しい。
船の修理がおわったので旅立つ…という友人のためのお別れ会なのに、よってたかって船を破壊してしまう人たち。何か“愛”の形がみんないびつなのだ。
自分と変わらないような傷の持ち主ばかりの中で、彼らの傷を知り、彼らを慮り、彼らのために何かできるかも…と思えるようになっていくクオイル。同じように叔母も娘もウェイヴィ、その傷は癒せるだろうか。いや癒せるに違いない。そういう微かな希望を抱かせてくれるラスト。
いつものハルストレム作品の場合、とりかえしの付かないような深い傷のオンパレードなんだが、本作の傷はかさぶたができてる程度か。その浅さを嫌う人もいるみたいだが、私は満足。色んな愛があってよいし、色んな癒し方があってよい。味わい深い秀作。お薦め。
公開国:アメリカ
時 間:112分
監 督:ラッセ・ハルストレム
出 演:ケヴィン・スペイシー、ジュリアン・ムーア、ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ピート・ポスルスウェイト、リス・アイファンズ、ゴードン・ピンセント、スコット・グレン、ジェイソン・ベア、ラリー・パイン、ロバート・ジョイ、ジャネッタ・アーネット、キャサリン・メーニッヒ 他
ノミネート:【2001年/第59回ゴールデン・グローブ】男優賞[ドラマ](ケヴィン・スペイシー)、音楽賞(クリストファー・ヤング)
【2001年/第55回英国アカデミー賞】主演男優賞(ケヴィン・スペイシー)、助演女優賞(ジュディ・デンチ)
【2001年/第7回放送映画批評家協会賞】作品賞、音楽賞(クリストファー・ヤング)
コピー:人生最高の ニュースを 伝えたい
ニューヨークの新聞社でインク係として働くクオイルは、子供のころから父に厳しく扱われたことが心の傷となり、自分の殻に閉じこもってばかりの寂しい男になってしまっていた。ある日、彼は奔放な女性ペタルと出会い、はじめて男性としての幸せを感じる。その勢いのまま結婚し女の子をもうけるが、ペタルは育児も家事も一切せず、外出しては男と遊びまわっていた。そんな時、突然両親が自殺したという知らせが入り、クオイルは故郷へ戻るが、その間に、ペタルが娘をつれて家を出てしまう。クオイルは警察に捜索願いを出すと、ほどなく居所が判明。ペタルは若い男と駆け落ちする途中で交通事故死し、娘を養子縁組組織に売ってしまっていたことを知る。失意のクオイルは、父の遺灰をもらいにきた叔母について、父の故郷ニューファンドランド島へ引っ越すことにするのだったが…というストーリー。
インク係の仕事っぷりで、愚鈍さをさらりと表現。巧みな演出。アスペルガー症候群なのかな?ってくらいの様子。ハルストレムの他の作品と一緒で、痛い人が痛い人を引き寄せるお話。その連鎖のおかげ(?)なのか、町中痛い人ばかり。でも、ケヴィン・スペイシーが演じているからなのかもしれないが、愚鈍と扱われているクオイルだが、ニューファンドランド島にいると少し知的な人に見えてくる。
どう考えても惚れる要素なんかないケイト・ブランシェット演じるペタル(もちろんキレイなんだけど)。あれだけヒドい目にあわされながらも、なぜか彼女への好意が消える様子がないクオイル。というか、彼は何が“愛”なのかわかっていないから、はじめて接触した女性のぬくもりを愛だと刷り込まれている。ジュリアン・ム-ア演じるウェイヴィと距離が縮まっても、いつまでもペタルの妄想が彼を支配する。彼女との繋がりを深めるために彼が何を求めるかというと、彼女の心の傷を知りたがる…というのが痛々しい。
船の修理がおわったので旅立つ…という友人のためのお別れ会なのに、よってたかって船を破壊してしまう人たち。何か“愛”の形がみんないびつなのだ。
自分と変わらないような傷の持ち主ばかりの中で、彼らの傷を知り、彼らを慮り、彼らのために何かできるかも…と思えるようになっていくクオイル。同じように叔母も娘もウェイヴィ、その傷は癒せるだろうか。いや癒せるに違いない。そういう微かな希望を抱かせてくれるラスト。
いつものハルストレム作品の場合、とりかえしの付かないような深い傷のオンパレードなんだが、本作の傷はかさぶたができてる程度か。その浅さを嫌う人もいるみたいだが、私は満足。色んな愛があってよいし、色んな癒し方があってよい。味わい深い秀作。お薦め。
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クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
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一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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