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公開国:アメリカ
時 間:109分
監 督:マーティン・スコセッシ
出 演:ロバート・デ・ニーロ、ジェリー・ルイス、ダイアン・アボット、サンドラ・バーンハード、シェリー・ハック、 トニー・ランドール、エド・ハーリヒー、フレッド・デ・コルドヴァ 他
受 賞:【1983年/第18回全米批評家協会賞】助演女優賞(サンドラ・バーンハード)
【1983年/第37回英国アカデミー賞】オリジナル脚本賞(ポール・D・ジマーマン)
コメディアンを目指すルパート・パプキンは、TVのトーク・ショーの人気者ジェリー・ラングフォードを熱狂的なファンの群れから救い出す。そのどさくさに紛れてジェリーのリムジンに乗り込んだパプキンは、「自分もあなたのようなコメディアンになりたい」とせまる。うんざりしたジェリーは、「今度事務所に自演テープを持って来い」と社交辞令でかわすが、本気で捉えたパプキンは大喜び。コネができたと勘違いした彼は、すっかりスターになった気分になり、昔から気を寄せていた女性リタにアプローチするのだが…というストーリー。
『タクシードライバー』と同じ種類の“狂気”なんだけど、社会に対する不満とか、社会からはみ出している不安とか、そういうことじゃなく、ただただ他人に笑ってもらい、受け入れられる存在になりたいという欲求。このまっすぐ欲求と無邪気な笑顔が、底の見えない穴のような不安を感じさせる。本作のパプキンは、どう考えても頭のネジがはずれており、社会不適合の度が過ぎているのでユニークに感じられるが、よく考えると、このような思い込みの激しい人はいなくはない。度が過ぎた受け入れられたい欲求を持っている人もいる。自分はまだ本気をだしていないだけ…なんて本気で思っている人は、案外その辺にいるし…。
#昨今、湧いている“放射脳”の人たちも似たような人種だよな…。
散々妄想を重ねていたパプキンのことだから、斜め上オチだって、妄想と取れなくも無い。
実際の出来事だとしても、目的のためなら何をやってもいいのか?という疑問はわくし、これを受け入れてしまう社会の異常性も際立つ。そして、最後にステージに上がったパプキンは、感無量な様子にも見えるが、とまどって喋れなくなっているように見える。
そのまま受け取っていいのか、メタ的な目線で見ればいいのか、困惑と驚愕が入り混じったこのオチは、直接、脳をマッサージされたようなインパクトだ。
個人的には『タクシードライバー』より好き。というかスコセッシ作品の中でも相当上位。お薦めする。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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