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image1054.png公開年:1999年
公開国:フランス
時 間:67分
監 督:ミッシェル・オスロ
出 演:原田知世、松尾貴史、穂積隆信 他
コピー:だれも知らないおとぎの国のお話――





未来のアニメーターのような立体映写技師の老人と、好奇心旺盛な少年と少女が、ラブストーリーを紡ぎ出していく。魔法にかけられ囚われの身となった王女をプリンセスが助けに行く「プリンセスとダイアモンド」。貧しいが善良な青年が、自分の庭になった季節外れのいちじくをファラオに捧げに行く「少年といちじく」。王女の妻になるために難攻不落の魔女の城に、青年が丸腰で挑む「魔女」。老婆の腰掛を奪おうとする泥棒の日本を舞台にした物語「泥棒と老婆」。王女から逃げ切ることができれば夫になれるが見つかれば殺されるという死のかくれんぼに参加する青年の物語「冷酷なプリンセス」。キスをするたびに様々な生き物に変化してしまう王子と王女の物語「プリンス&プリンセス」の全6話。

『キリクと魔女』のオスロ監督の作品。彼の数ある短編アニメの中から、プリンスとプリンセスにまつわる作品だけをチョイスしてまとめたとのこと。だから厳密にいうと、このDVDの構成で公開しようとはじめから作られたわけではないので、映画といえるかどうか微妙なところではある(まあ、いいや)。

日本の商業アニメがマンガを動かすところからスタートしているので、当然昔話も絵本を動かそうという発想になっても仕方が無い。日本昔話のような番組は、絵柄にアート性を盛り込もうという意図はそれほど高くなかったのも理解できなくはない。本作は、オリジナルストーリーだったり民話が元だったりするわけだが、全編影絵による表現力は統一されており、その表情が伝わってくるほどのとてつもない表現力にはただただ感服する。
復活した日本昔話が、意外と観てもらえずにひっそりと終わってしまった理由は、本作のような絵力、さもすれば子供たちを置いてきぼりにしそうなくらいの独創力が、不足していたからではなかろうか。その不足が子供からみても“子供だまし”にみえると、話には入り込めなくなるものだ。
とにかく本作は、子供の目も大人の目も飽きさせない、実に質の高い作品だと思う。

今、本作のような作品が商業ベースに乗らないのは理解する。でも、個人のパソコンでこのレベルの作品は作ることができる時代になったにも関わらず、こういう作品が雨後の筍のように生まれてこないという、アート界の現状を危惧すべき…そんな気がする。

穂積隆信の声優としての演技力が特出しているため、松尾貴史のセリフがポンコツ演技に思える。いや、松尾貴史の声の演技の大したことがないのが際立ってしまった…というのが正確かも。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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