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image1878.png公開年:1967年
公開国:日本
時 間:100分
監 督:工藤栄一
出 演:夏八木勲、里見浩太郎、南原宏治、西村晃、大友柳太朗、宮園純子、大川栄子、菅貫太郎 他





将軍の弟で館林藩主の松平斉厚が忍藩を訪れた際、あまりに好き勝手に振舞ったため、忍藩主・阿部正由が諌めると、斉厚は激昂し正由の顔面に矢を射て殺してしまう。この異常事態に、忍藩次席家老・榊原帯刀は、老中・水野越前守に訴状を送る。しかし、幕府は斉厚をかばい、正由に非があったと一方的に断罪し、忍藩は取り潰しを言い渡される。怒った帯刀は主君の仇を討つため、友でもある仙石隼人に斉厚暗殺を命じる。同じ頃、忍藩藩士・三田村健四郎ら6名と死んだ兄に代わって加わった妹ぬいは、斉厚を討とうと待ち伏せを謀るが、直前に隼人に発見され捕らえられる。隼人は彼らに切腹を命じるが、それは彼らの覚悟を図るため。彼らの覚悟を知った隼人は、6名の藩士とぬいを暗殺の同志に加えるのだった。さらに、勘定方の市橋弥次郎と藤堂幾馬を加えた10名は、切腹して死んだものとし、密かに江戸に向かうのだったが…というストーリー。

冒頭の将軍家の馬鹿息子の乱行から、藩の取り潰しまでが、あれよあれよとテンポよく展開。馬鹿息子斉厚の小悪党っぷりも、藩士たちの怒りに共感させるにはちょうど良く、こりゃあ期待ができる…と思ったのだが。
処分が決まったのに、罪人は最後に一つだけ言うことを訊いてもらえるんでしょ?すこし処分まで猶予くんない?とか、そして実際猶予が貰えちゃうとか、そんないい加減で都合のよいことがあるもんか…で興醒め。

タイトルは『七人の侍』に似ているが内容は赤穂浪士。それにしても『十三人の刺客』とプロットがあまりにも一緒。いくらなんでも…と思い調べたら監督が一緒じゃん。だけど、本作の方が4年も後。何でほぼ同じ話を焼きなおししてるの?意味がわからん。この手の集団敵討ちみたいのが、流行だったのだろうか?

わざわざタイトルに“十一人”と掲げているのだから、11人であることに意味がなければいけない。しかし、まったくキャラクターの特徴づけも書き分けもできていない。紅一点のぬいも女性という以外に特徴はないし、若い忍藩藩士6名は7人の小人並みに百把ひとからげ状態。できもしない大風呂敷を広げるものではない…と、ちょっと叱りたくなるレベル。

意外だったのは、血がリアルだったこと。矢が刺さったところとか、手の甲を刀で刺されたところとかが妙にリアル。へたな特殊メイクよりも、生々しくて昭和40年代のデキとは思えないほどだった。
また、ただ斬りあいはリアルにみえた。長刀の敵に切り込まれたときは、懐に入り振り上げた腕のひじを押さえるとか。泥臭い闘いかたは緊迫感を高めたといえる。

しかし、如何せんシナリオのデキが一歩およばず…という残念な作品。まあ、三池崇史監督がリメイクしたくなるのはよくわかるよ。手を加えたらすんごくおもしろくなりそうなんだもん。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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