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公開年:1997年
公開国:アメリカ
時 間:155分
監 督:スティーヴン・スピルバーグ
出 演:マシュー・マコノヒー、アンソニー・ホプキンス、ジャイモン・フンスー、モーガン・フリーマン、デヴィッド・ペイマー、ピート・ポスルスウェイト、ステラン・スカルスガルド、ナイジェル・ホーソーン、アンナ・パキン、キウェテル・イジョフォー、ジェレミー・ノーサム、ザンダー・バークレイ、ラザーク・アドティ、アラン・リッチ 他
受 賞:【1998年/第11回ヨーロッパ映画賞】世界的功績賞(ステラン・スカルスガルド「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」の演技に対しても)
【1997年/第3回放送映画批評家協会賞】助演男優賞(アンソニー・ホプキンス)
コピー: 自由は人が持つ 生まれながらの権利
1839年。キューバ沖でスペインの奴隷船アミスタッド号で運ばれていた奴隷53人が暴動をおこし、乗務員を殺害し、船を占拠する。アフリカに戻ろうとするが、操船できない彼らは、2ヶ月後にアメリカ沿岸警備船に捕まり、そのまま投獄される。そして、乗務員殺害の罪で起訴され死刑確実と目されていたが…というストーリー。
ありがちな奴隷解放の話…と思いきや、奴隷の所有権をめぐっての攻防から話が始まる。奴隷の所有権を主張する3者と奴隷を解放したい団体の4陣営による争いが、“民事法廷”で繰り広げられるのが実にユニーク。
また、それが言葉を解しない人が訴訟の対象であり、その中で培われる、奴隷と弁護側との友情という展開。
無駄に説明的なやりとりが極力排除されていて良い。さすがスピルバーグって感じ。例えば、数字のアフリカ言語を言いながら、言葉のわかる人を捜すくだり。一人の黒人が反応した後に、次のカットでは、もう部屋の中でその黒人と打ち合わせをしている。そして、いきさつを語っている法廷シーンにオーバーラップしていく。
「実は、これこれこういう事情で言葉のわかる人を捜しているんだけど…」なんてまどろっこしいシーンは一切ない。とてもよい編集センス。
奴隷が白人による搾取というよりも、内部の抵抗勢力の手助けによって成立している事実にスポットが当てられているのも興味深い。
黒人たちは聖書に救いを求めるようになるけれど、奴隷や現地人の大量虐殺の許可を出したのは、カトリックの法王だったりするんだけどね…。反面、カトリックは無償の慈悲の実践を説くという二面性を持っているわけで、裁判長がカトリックに変わることで、アメリカ最大の内戦・南北戦争に繋がっていくのもおもしろい。
最後は決してハッピーエンドではないけれど、アメリカがアメリカになる重要なプロセスを、スマート且つ克明に描いた名作。ちょっと長めになっているけれど、端折ることができない史実なので致し方ない。そこは、すばらしい編集でカバーしているから。文句なしのお薦め。
#それにしても、スペイン馬鹿まるだし。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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