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公開年:2011年
公開国:ポーランド、スウェーデン
時 間:96分
監 督:レフ・マイェフスキ
出 演:ルトガー・ハウアー、シャーロット・ランプリング、マイケル・ヨーク 他
コピー:摩訶不思議 寓話の世界に迷い込む






16世紀のヨーロッパ、フランドル地方。農村地帯では、牛を売ったり、風車小屋で小麦を挽いたりと、いつもどおりの生活が行われている。しかし、そんなのどかな様子とは裏腹に、征服してきたスペインのカトリック勢力によるプロテスタントの迫害が、繰り広げられていた。芸術品収集家のヨンゲリンクは、この様子を絵で表現してほしいと、友人で画家のブリューゲルに依頼する。ブリューゲルは、それに応え着手するする。彼の心の目に映る風景には、十字架を背負わされたキリストや、嘆く弟子たち、祈る聖母マリアらが現れ…というストーリー。

まず、予備知識がないと、全然だめな作品。ただでさえ、はじめの20分は上のあらすじの冒頭に書いたような、農村での出来事が、淡々と写されるだけ。タイトルのとおり、絵画のような興味深い画が連続すると期待したのだが、普通の農村の様子が続くので、ここで、40%が眠りにいざなわれると思われる。

予備知識①。ブリューゲルは実在の画家である。作中で絵を描いてと頼まれるくだりもおそらく実話で、出来上がた絵は『十字架を担うキリスト』として現存している。有名なシーンを奥行きのある構図で大胆に描いた作品である。

予備知識②。当時、宗教改革がおこっている。マルチン・ルターのあれだ。舞台になった地域はプロテスタントだったが、カトリックのスペインに支配されてしまい、迫害されている。作中の迫害している勢力がスペイン人ということ。

予備知識③。キリストへの弾圧と、プロテスタントへの弾圧を重ねて描こうとしている。キリスト以外にも、つるし首になっている人の姿があり、キリスト弾圧時の様子とはちょいと違うかな?という描写がちらほら見受けられる。

なるほど、そういうことですか…と、判ったとして、その先のどういうお話があるかというと、がんばって描きあげましたとさ…という感じで終了。美術史の一場面を映像化してみました…と、そういうことかな。物語と呼んでよいのか甚だ疑問なレベルだった。
邦題がこんなかんじだから、映像にはものすごく期待したんだけど、それほどでも…っていうのも実にイタイ。評価がしにくい。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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