[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開年:1973年
公開国:日本
時 間:82分
監 督:福田純
出 演:佐々木勝彦、川瀬裕之、林ゆたか、ロバート・ダンファム、富田浩太郎、大月ウルフ、中島元、三上左京、池田芙美夫、森幹太、ロルフ・ジェサップ、中西英介 他
科学者・伊吹吾郎の開発した電子ロボット・ジェットジャガーが何者かの手によって強奪された。犯人は、人類による再三の核実験により壊滅の危機にあったシートピア王国人。シートピアとは、300万年前に太平洋に沈んだムー大陸の生き残りで、海底に王国を気付いていたのだった。シートピア人は、地上人を駆逐すべく、王国の守り神”メガロ”を地上に送ることにしたが、メガロを地上に誘導するためには、ジェットジャガーを使用する必要があったのだ。ジェットジャガーに誘導されたメガロは、次々と日本各地を破壊。伊吹は、予備のコントロール装置でなんとかジェットジャガーを奪い返し、ゴジラに救援を求めるため、怪獣ランドに向わせた。一方、シートピア人はM宇宙ハンター星雲人からガイガンを借用。2体で地上壊滅に追い込みをかける。怪獣ランドからジェットジャガーは、この危機的状況を目にして巨大化し、2体に立ち向かっていくのだった…というストーリー。
ちょっと、ゴジラが続きすぎか。特撮好きだが、実はあまりしっかりゴジラシリーズは観たことはなかったりする。本作も初見。
なんで登場人物の名前が伊吹吾郎なのか。水戸黄門の格さん役だった伊吹吾郎は、1973年にはすっかり有名だったと思うが、偶然なのかしゃれなのか。
『ゴジラ対ヘドラ』では公害をテーマにしていたが、本作は反核。子供向けに媚びたテイストに変貌する中、骨太路線への揺り戻しか?とも思えるが、シナリオ上、その部分はまったく掘り下げる気配がない。なんでじゃ。人間の核実験で滅ぼされそうになり、窮鼠猫を噛む状態のシートピアさんたちの主張のほうが正当性がありそうなのに、単なる悪者として敗れてしまう(というか滅びてしまう)。おまけに、ああ、人間って迷惑をかけていたんだなぁ…なんていう痛恨の反省があるわけでもなく話が終わってしまう。
なんで、ジェットジャガーじゃないとメガロを誘導できないのか、よくわからんし、等身大のロボットが巨大化するのが突飛すぎる。何でジェットジャガーが巨大かしたのか?は、公式設定では、組み込まれたいた良心回路が発動したから…らしいのだが、なんでその回路が動くと巨大化するのかは、まったくもって意味不明。作った人間もわからん機能。根性…なんだろうな。
一体なにがやりたいんだこの作品は!と怒りたくなるのだが、じつはやりたいことは明確。怪獣によるプロレスをしたかっただけ。それもタッグマッチで。その証拠に、ジェットジャガーの顔のモデルはアントニオ猪木だと言われている。怪獣島に鎮座しているゴジラ先輩をジェットジャガーが呼びにいく構図、猪木が全日の同上に出向いて、馬場を招聘するようなものか。そう、GI砲だね。
敵は外国人レスラー。シートピアの王様は白人だったでしょ。加えて宇宙人。前作の敵だった宇宙人だけど、姿を見せることもなく、シートピアとM宇宙ハンター星雲人が共闘に至った前フリとかも一切ない。取ってつけた感が甚だしい。掘り下げればものすごくおもしろくなったに違いない。ジェットジャガーの巨大化だって、M宇宙ハンター星雲人の巨大化光線を謝って浴びてしまったため…とか、絡められたかもしれないのに。
それ以前に、敵の怪獣を、子供に人気のカブトムシをモチーフにするというセンスの無さには閉口だけどね。
で、その、やりたかったプロレスが面白いか?というと、そうじゃないのがまたイタい。コミカルムーブの連続。ゴジラにピースサインさせるとか…。ゴジラシリーズの終焉を決定つけた作品といえる(まあ、自作の対メカゴジラで、ちょっとだけ盛り返すんだけどね)。
正直に告白すると、ジェットジャガーが動いているとこと見たかっただけなんだ。コイツのデザインだけは、けっこう秀逸だと思っている。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |