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公開年:1940年
公開国:アメリカ
時 間:122分
監 督:(アニメーション監督)ベン・シャープスティーン、(動画監督)ウォード・キンボール
受 賞:【1940年/第6回NY批評家協会賞】特別賞(ウォルト・ディズニー)
【1990年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品






『トッカータとフーガ』『くるみ割り人形』『魔法使いの弟子』『春の祭典』『交響曲/田園』『時の踊り』『はげ山の一夜』『アベ・マリア』をファンタスチックなアニメーションと古典音楽の融合によって表現した作品。

実は100円ショップで売っているのを見かけたので(版権切れでパブリックドメインになっている)、何気なく購入。『魔法使いの弟子』だけは観た記憶があるけど、他はおそらく観ていないはずなので。特に、地球誕生から恐竜の絶滅を描いた『春の祭典』は初見だ。
これまで100円ショップで販売しているこの手のDVDは、どんだけボロいフィルムを元にして作ったんだ?って感じの画質だったので、おそらくこれも同様だろうと思っていたのだが、案外画質がきれいでびっくり。
いいじゃん!と思っていたのだが一つ落とし穴。どうやら韓国で作られている模様で、一応日本語吹き替え音声が入っているのだが、カタコト。明らかに韓国人訛り。とても聞いてられないので原音で。本作はほとんどセリフがないのでいいのだが、もしかして同じく販売されているDVDもこうなのかな(『バンビ』も買ってしまった)。

1940年製とは思えないクオリティではあるが、子供が観るようなアニメとして製作されたのかは疑問。まず、身も蓋もない言い方だが、アニメ自体はあまりおもしろくない。目が飽きて眠くなる。ミッキーさん登場の『魔法使いの弟子』ですら、それほど楽しくはない。また、『くるみ割り人形』での中国人(清描写)はいかがなものか…とか、田園交響曲での裸体表現とか(隠すところ隠さないところの線引きポリシーがいないちわからない)。

やはり、音響技術面での挑戦という側面が強いな…と感じる。ディナーをしながら観てもいいんじゃないかっていうほど。誤解されるといけないのでフォローしておくけど、アニメのクオリティが低いわけじゃなく、単純に目を楽しませるという要素に長けていないというだけど、大人のアニメーションとしては全然アリだと思う。

『春の祭典』の地球誕生から恐竜滅亡までの描写は、地球誕生が6000年前だと主張する聖書ファンダメンタリスト的にはどうなんだろうな…と。ただ、はっきりと“地球”だと言ってないような気もするが。
#一部のDVDで『春の祭典』が削除されているものがあるらしいけど、理由はこれじゃなくて、スラビンスキーの版権問題だろうな。

別の話になるが、手塚治虫の『森の伝説』は、音楽との融合という方向性という意味では、完全に本作の影響を受けているね。
この手の作品は、真剣に観入るっていうよりも、環境音楽的に流しておくっていうニーズにマッチしているかもね。途中、2回くらい寝落ちした。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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