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公開年:2012年
公開国:アメリカ
時 間:88分
監 督:クリストファー・レイ
出 演:カーメン・エレクトラ、チャーリー・オコンネル、ブルック・ホーガン、デヴィッド・ガイエゴス、ジェフ・ワード 他







大学の課外授業で、クルーザーでソロモン諸島へ向かうバビッシュ教授と生徒およびクルーたち。教授は実習をさせようとするが、生徒たちはバカンス気分で日光浴を楽しんでいる。すると、船体にメガマウスザメの死骸に衝突。珍しいサメであるため、教授が引き揚げを試みるが、死骸をスクリューに絡ませてしまい破損。おまけに船底も傷つけて、浸水させてしまう。クルーのローラはSOS発信するが、衝撃でアンテナも破損し連絡できず。自力で修理をすることとなったが、その間、教授や生徒たちは近くにあった環礁島に退避することに。生徒たちは修理の役に立つであろう鉄屑を探すことに。ローラは、修理のためにバーナーをもって潜水。すると、目の前に巨大な双頭のサメが出現し…というストーリー。

生徒にプロテインの飲ませたり色々キャラクラー付けに必死なのだが、全然功を奏していない。オタク青年と海嫌いのゴツい女くらいしか、区別つかないし…って、このゴツい女の人、ハルク・ホーガンの娘か…。この手の作品じゃとても生き残れないような見た目で不自然だって感じてたんだけど、そういう事情か。残りはお色気要員で、無駄に脱ぐだけ(笑)。

誰がどうみても低予算で、B級の極み(言うまでもない)。肝心の双頭鮫のマペットが微妙にショボい。根本的に双頭だったら俊敏性が低下して逆に弱いような…というツッコミはしちゃいけないんだろうな。でも、双頭であることの強みはいくらでも表現できたはず。終盤では出てくるのだが、片方が加えて、片方がグイっと食いちぎるようなムーブ。これで効率的に処理する様子を見せたら、ものすごく怖かったと思う。まあ、双頭サメの骨格構造を考えたらそんな動作はまずできないんだけど多用すべきだったと思う。
たぶん、海に立っている2人とトップレスのおねえちゃんが同時にパクっとやられるシーンが撮りたかっただけなんだろうね。

思いつきだけで制作しているのがバレバレで、実習内容が意味不明。六分儀(?)か何かのレクチャが始まるのだが、測量関係か?船舶関係か?どうもそういう専攻の学生たちには見えない。これで、キャラ付けだけはしようっていうんだから、ちゃんちゃらおかしい。

いちいち気にしていてはいけないと思いつつ、船の修理に鉄くずが必要になるかも…じゃあ探そう!とか、よくわからんし。あれだけガッチリした環礁が、都合よく短時間でどんどん沈んでいくし。サメの海の中でガオーとかいうし。

環礁に上陸後は、とくに大きな場面転換もなく、同じペースでサメに襲われるだけ。そこは、手を変え品を変え…てな感じで、悪趣味に殺していけばいいと思うのだが、想像力が足りないのか予算が足りないのかわからないが、凡庸な死に方の連続。

唯一、過去のトラウマというキャラ付けがうまくいっていたローラだったが、特に葛藤する描写もないまま、究極的な海嫌いなのにボートレースに挑んじゃうとか。親が修理工だっていうだけで、海中で溶接しちゃうとか。

ローラのほかにマジメ系に子だけが生き残るが、監督はちゃらい人たちからいじめられてたのかな。

双頭の間が実は安全というスゴい展開を見せてくれたが、結局そのおもしろ設定も生かすことができず。最後も、なんで爆発したのか、まったくもって不明。だめだなぁ、これじゃ。

せめて、2人助かったようにみせておいて、2人だけじゃなく、救助ヘリもふくめてエンドロールの後に全滅させるくらいのことをしないと、いけませんなぁ。
観るだけ時間の無駄作品。

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公開年:2005年
公開国:アメリカ、イギリス
時 間:109分
監 督:ガース・ジェニングス
出 演:マーティン・フリーマン、サム・ロックウェル、モス・デフ、ゾーイ・デシャネル、ビル・ナイ、ジョン・マルコヴィッチ、ワーウィック・デイヴィス、アンナ・チャンセラー、ケリー・マクドナルド、アラン・リックマン、スティーヴン・フライ、イアン・マクニース、ヘレン・ミレン、トーマス・レノン 他
コピー :DON'T PANIC



ある日、世界各国の上空に無数の宇宙船が突如出現し、アナウンスを開始。太陽系に銀河バイパスを作るために、建設予定エリアにある地球を爆破するとのこと。施工を担当するヴォゴン星人によって、地球はあっさりと爆破。ところが、イギリス人のアーサー・デントだけが生き残ってしまう。彼を助けたのは15年来の親友フォードだったが、実はフォードは異星人で、宇宙を旅するためのガイドブックで銀河系最大のベストセラー『銀河ヒッチハイク・ガイド』の編集を務める人物。2人はヴォゴン建設船団の宇宙船をヒッチハイクして爆発を逃れたのだ。しかし、ヴォゴン星人のジェルツ大尉は、ヒッチハイカーが大嫌い。2人は拷問された末、宇宙空間に放り出されるのだが、たまたま通りかかった銀河系大統領ゼイフォード・ビーブルブロックスが乗る“黄金の心号”に救出される。しかし、ゼイフォード大統領は、職務を放棄してとある計画を進めている真っ最中で、銀河政府から執拗に追跡されている状況で…というストーリー。

印象的なイルカのくだりからはじまる。イルカは地球で2番目に賢い動物で、人間が1番ではないということなので、別に1番の動物がいるということ。そこは一応伏線になっている。

SFパロディと称されることが多いが、あまりパロディ的要素は前面には出てこない。捏ねくり廻すような説明など、いかにもイギリスらしいアイロニーあふれるコメディである一方、単なるおふざけかと思いきや、半分は哲学的な思索で出来上がっている作品。銀河系大統領は究極的にくだらない人物なのだけど、彼が追い求めている“謎”が究極的に哲学的な内容だったりする。この振幅こそが、本作の魅力だろう。ノリが掴めれさえすれば、非常に愉しめると思うが、乗り損ねて置いてきぼりにされたらポカーンとなる。

原作ありの作品らしいが、おそらくそのせいで、映画上本当に必要なのかどうかわからない設定が散見される(フォードとゼイフォードが腹違いの兄弟とか)。上に書いたイルのくだりもそうなのだが、伏線なのかストーリー上無視していい小ネタなのか判然としないエピソードが波状攻撃で押し寄せてくる感じ。それぞれにメリハリが無いので、全部頭に入れようとするとちょっと疲れちゃうレベル(これも、脱落者を生む要因)。

実は他にも生き残っていた地球人女性トリシア。どうも彼女の行動がわからん。大統領に好意があるのか、アーサーに気があるのか、途中でよくわからなくなる場面がある。こういうところをみると、ヘタクソな監督なのかな…と感じる。全体的に勢いで乗り切ろうという意図がみられるが、むしろ本作は、もっと緩いペースでじっくり描いた方が、おもしろくなったと思う。

ちょっとネタバレぎみだけど、地球のバックアップのくだりになると、ポカーンとなった人もちょっと目が醒めるだろう。哲学的な思索が発展していけば当然宗教的な領域に踏み込まざるを得ないわけだが、“天地創造”を揶揄する展開に。でも、タブーを犯しているな…という背徳感までは生まれていない。もうちょっと突き抜け感が欲しいところ。

他のSFコメディとは一線を画すセンスなので評価したいが、おそらくその魅力は原作に盛りだくさんなのだろう。映像化したメリットは“無限不可能性ドライブ”の表現くらいだろうね。微かにお薦め…くらいの表現に留めておくことにする。まあ、典型的なカルト作品だ。
#イルカに単独で地球を離脱できる能力があり、且つ危機を伝えるという指名が無いのなら、なぜ新地球に存在するのか…という単純な疑問が湧いたが、どうでもいい話かな…。

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公開年:2012年
公開国:イギリス
時 間:94分
監 督:ダスティン・ホフマン
出 演:マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズ、マイケル・ガンボン、グウィネス・ジョーンズ、シェリダン・スミス ルーシー・コーガン先生 アンドリュー・サックス、トレヴァー・ピーコック、デヴィッド・ライオール、マイケル・バーン、ジョン・ローンズリー、ヌアラ・ウィリス 他
ノミネート :【2012年/第70回ゴールデン・グローブ】女優賞[コメディ/ミュージカル](マギー・スミス)


イギリスの郊外に、引退した音楽家が暮らす老人ホーム“ビーチャム・ハウス”がある。実はハウスは資金難で存続の危機にあり、そこで暮らす往年の著名な音楽家たちによるコンサートを開催し、なんとか資金を集めようと準備を進めていた。ハウスにはかつてカルテット(四重奏)で一世を風靡した仲間であるレジー、シシー、ウィルフがそこに暮らしていた。レジーは若者へ音楽の講義をするなど、未だに音楽への情熱に溢れている。シシーはかつてのキュートさを維持したまま老いていたが、最近は痴呆の症状が見られ、時々手がつけられなくなっていた。ウィルフは若いころ以上に女性を追いかける面倒な老人になっていた。そんな中、カルテットの最後の一人であるプリマドンナのジーンが突如入居してくることに。かつて、彼女との婚姻届をだした9時間後に、彼女の浮気で離婚するハメになったという過去を持つレジーは、怒り心頭。しかし、離婚後の彼女は大スターになっており、おまけにかつてのカルテットが復活するとなれば、コンサートは大盛況、資金難は一気に解消するのは間違いなかった。背に腹は代えられぬと、カルテット復活を了承するレジーだったが、肝心のジーンは、老いてしまい声の出なくなった自分を恥じ、歌を封印してしまっており…というストーリー。

エンドロールで写真とかその後についてのエピソードとかが出てくるので、実話ベースの作品かな。
こういう同業者が老いた後に生活する施設が存在することがすごいと思ってしまった。よく、日本の共同体意識とかを指摘する外国人がいるけど、基本的に日本人はどこの外国人よりも“個人主義”だからね。ちょっと前の老人世代が、老人会やら寄り合いで集まっている方が異常で、おそらく今後はもっと個人主義が進んでいくと思う(というか戻っていくと思う)。それに、よくイギリス映画で描写される“組合”に対する意識の違いも感じる。あきらかに日本とは違う老人の姿が描かれている(どちらが良いとか悪いとかではない)。

ダスティン・ホフマンの初監督作品なのだが、彼のコネクションなのか人望なのか、超有力俳優ばかりが集っている。
はっきりって、ストーリーは凡庸極まりない。凡庸なだけではなく、老人ばかりなので、とにかく何もかもが遅い。時間の流れが違うんじゃないかと思うほど遅い。その遅さの中でじっくりと演技を魅せているのがすごい。マギー・スミスはもちろんだけど、シシーを演じたポーリーン・コリンズの痴呆の演技がうますぎる。完全に呆けているならまだしも、普段は普通で(とはいえ天然キャラなんだけど)、ふと痴呆状態に突入する。普段のおとぼけキャラなので、一瞬正気なのかボケてるのかわからなくなって、あ~今ボケちゃっててるな…っていうハラハラ感がすごい(老人だからってできるものではない)。もちろん映画なんで、ボケられると困るタイミングでボケちゃう。

実は、男って純情だよね…というお話で、胸が熱くなるというか痛くなるというか…。共感できるけど、絶対女は反省も改心なんかしないし、老いた今、選びやすい選択肢がただそこにあっただけだと思うよ…っていうヒネた見方をしちゃう私。まあ、その辺は観てくだされ。まあまあ。

#『MIKADO』ってそこまでポピュラーなのね。

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公開年:2013年
公開国:日本
時 間:133分
監 督:石井裕也
出 演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、宇野祥平、又吉直樹、波岡一喜、森岡龍、斎藤嘉樹、麻生久美子、伊佐山ひろ子、八千草薫、小林薫、加藤剛 他
受 賞 :【2013年/第37回日本アカデミー賞】作品賞、主演男優賞(松田龍平)、監督賞(石井裕也)、脚本賞(渡辺謙作)、録音賞(加藤大和)、編集賞(普嶋信一)、新人俳優賞(黒木華『草原の椅子』に対しても)
コピー :マジメって、面白い。


1995年。玄武書房では、新しい辞書『大渡海(だいとかい)』の編纂事業が進んでいたが、ベテラン編集者の荒木が定年を迎えることとなり、後継者の育成が急務となっていた。社内で目ぼしい人物を物色していた荒木は、真面目すぎる性格ゆえに営業部で浮いた馬締光也という青年を発見する。大学で言語学を専攻していた言葉に対するセンスが評価され、馬締は辞書編集部に異動となる。辞書編集部には、荒木のほか、お調子者の西岡、契約社員の中年女性・佐々木、辞書監修を行う老国語学者・松本という個性的な面々がいた。24万語という大規模な編纂事業は、社内で“金喰い虫”と揶揄されていたが、彼らを通して辞書の世界の奥深さを知り、馬締はどんどんのめりこんでいくのだった。一方、馬締が暮らす下宿に、大家の孫娘・林香具矢が住むことになり、一目惚れしてしまう馬締。思いと伝えられず苦悩するが、そんな中、出版社の方針変更により『大渡海』事業が中止になるという噂が広がり…というストーリー。

ダメな主人公が、実は特殊な才能の持ち主だと見いだされるという展開は、少年マンガ的な展開。そして辞書という身近なツールなのに、辞書編纂というとてつもないテクニックと努力を要する世界を見せてくれる。『タンポポ』とか伊丹十三作品などの視点に通じるものがあり、はじめの15分で、ギュッと心が掴れた(もう、この時点で成功したも同然の作品)。

松田龍平は、またいつもどおりボソボソしゃべってるな…と思いつつも、役柄に合っているので良し。元々目も死んでるし、何を考えているのかわからないのが功を奏している。

オダギリ・ジョーを一番評価したい。チャラ男だけど人情味溢れる熱い男を好演。松田龍平とは相性が悪そうに見えたんだけど、逆にいいコントラストになっていた。
加藤剛は、長いスパンの時間軸の中で、しっかりと“老い”てくれた。あれ?もしかして加藤剛ってお亡くなりになった。本作は遺作?って思っちゃうくらい劇中で見事に弱ってくれているし、一方で“静かな執念”を演じきったと思う。二人にはこの仕事で何か受賞させたかった。

長いスパンといえば、時間を追うごとに世の中に存在するツールが変わってく様子が描かれてるんだけど、まあおそらく小道具の時代考証はしっかりしているとは思うんだけど、なんか違和感を感じてしまった。おそらく、こっちの記憶がおかしいのだとは思うけど。

鶴見辰吾演ずる局長くらいしか悪役が出てこないのも特徴。それも、会社の偉い人としては当然の行いであり、むしろ事業継続を許してくれた善人だし。善人しかでてこない作品なのに、おもしろいというね。“道”追及する人々を淡々と描くだけで、ここまで熱く観ることができるのかと。

宮崎あおいの配役がマッチしていないとはいわないが、宮崎あおいしかいないのか?という飽きみたいなものを正直感じてしまう。

個人的には、もっともっと“用例採集”の偏執的な努力の様子を描いてほしかったんだけど、そうしちゃうと他の人間模様が薄くなっちゃうから女性客が逃げちゃうんだろう。ほどよいバランスなんだろう。原作は読んでいないけれど、もっと原作では山あり谷ありの展開があったんだと予想する。それらをザクっとカットして、淡々と描いたのは監督のセンスだと思う。

これは良作。お薦めしたい。

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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:94分
監 督:スティーヴン・ブリル、ピーター・ファレリー、ウィル・グレアム、スティーヴ・カー、グリフィン・ダン、ジェームズ・ダフィ、ジョナサン・ヴァン・タルケン、エリザベス・バンクス、パトリック・フォーシュベリ、ブレット・ラトナー、ラスティ・カンデッフ、ジェームズ・ガン
出 演:エリザベス・バンクス、クリステン・ベル、ハル・ベリー、レスリー・ビブ、ケイト・ボスワース、ジェラルド・バトラー、ジョシュ・デュアメル、アンナ・ファリス、リチャード・ギア、テレンス・ハワード、ヒュー・ジャックマン、ジョニー・ノックスヴィル、ジャスティン・ロング、クリストファー・ミンツ=プラッセ、クロエ・グレース・モレッツ、リーヴ・シュレイバー、ショーン・ウィリアム・スコット、エマ・ストーン、ジェイソン・サダイキス、ユマ・サーマン、ナオミ・ワッツ、ケイト・ウィンスレット、キーラン・カルキン、デニス・クエイド、セス・マクファーレン、グレッグ・キニア 他


落ち目の脚本家チャーリーは、自分の企画を大物プロデューサーのグリフィンにに売り込むものの、すべてが下品極まりなくて、グリフィンはすっかり困惑してしまう。例えば、金持ちで美男子の未婚セレブ男性とデートすることになったキャリアウーマンのベスの話。なんでこんなに素敵な男性が結婚できないのかと不思議に思っていたら、いざ食事の段になって彼がスカーフを取ると、喉に睾丸がぶら下がっていて…とか。学校にいかせると悪影響があると考えている夫婦が、息子を自宅学習にするのだったが、世間のことを知らないのもマズイと考えて、学校でおこる様々なできごとを夫婦で演じる話…とか。結婚を前提に付き合っている女性から、大便を自分にかけるように懇願されて悩む男…とか、そんな話ばかり。とても、真剣に聞いていられないので、軽くあしらおうとするグリフィンだったが、チャーリーは強硬手段に出て…というストーリー。

世間的にも駄作扱いだし、レンタルビデオの冒頭にくっついているトレーラー映像では、それを逆手に取って、史上最高のクソ映画であることを全面に出している(おそらく日本版だと思う)。そこまでくだらないなら、なんでこんなに豪華なキャストが集まって、そのまんまのシナリオで仕上がっているのか?という疑問が湧くところだ。

逆にいえば、こういうビッグネームたちが演じていなければ、世に出ることはなかっただろう。彼らがこんな下品でくだらないことを…っていう方向性の興味しかないもの。バットマンのパロディとか、“iBabe”とか本当につまんない。つまらなさの極みは、猫のネッドのアニメのやつ。

では、本当につまらない脚本なのか?と考えると、実はシナリオというかアイデアは悪くない。iBabeとか喉に睾丸の話なんて筒井康隆っぽいじゃないか。なんでこんな仕事を受けたんですか?って俳優陣に聞きたくなると思うが、たぶんシナリオを読んだ限りでは、キワドイ作品ではあるが“難しい作品をこなした”というキャリアの幅としてアリだと思わせるものがあったんだろう。

でも、『ジャズ大名』のときに、筒井康隆作品の実写映画化は難しいと言ったと思うが、それを同じことが本作でおこっていると思う。脳内で創造された映像はとても面白いが、映像として押し付けられると何か冷めてしまうのだ。

あと、アイデアはよかったけど、ベースになってる脚本家チャーリーのストーリーを、最後に“実は撮影でした”みたいな、チョケるという最悪な終わり方をしたことでわかるように、笑いのセンスのない人間が、監督として混ざっていたことも敗因の一つ。各オムニバスの質感をある程度統一すべきだったのだが、ほんとうにバラバラな状態で世に出してしまった。

まあ、意外と10年、15年後も、人々の記憶に残って、微量ながらも評価が上がっていく作品だとは思うけど。

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公開年:1986年
公開国:アメリカ
時 間:94分
監 督:フランク・オズ
出 演:リック・モラニス、エレン・グリーン、スティーヴ・マーティン、ヴィンセント・ガーディニア、ジェームズ・ベルーシ、ジョン・キャンディ、クリストファー・ゲスト、ビル・マーレイ、ティシャ・キャンベル 他
ノミネート :【1986年/第59回アカデミー賞】主題歌賞(Mean Green Mother from Outer Space/作詞:ハワード・アシュマン、作曲:アラン・メンケン)、視覚効果賞(Martin Gutteridge、Lyle Conway、Bran Ferren)
【1986年/第44回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ/ミュージカル]、音楽賞(マイルズ・グッドマン)


スキッド・ロウの花屋で働くシーモア・クレルボーン。小さい頃に店主に拾われて育てられたことに恩義を感じて、薄給で奴隷のようにコキ使われても、大人しく従っている小心者。そんな彼が密かに心を寄せているのが、同僚の女店員オードリー。グラマーでオシャレな金髪女性だったが、いまひとつ知恵の足りない女性で、サディストの歯医者と付き合っており、いつも暴行されたり理不尽な態度で振り回される日々を送っていた。痛めつけられる彼女を見ても、気弱なシーモアは何をすることもできない。そんな彼の唯一の趣味は植物を可愛がること。ある皆既日食の日、中国人が経営する花屋で見たことない鉢植えの植物購入したシーモアは、その植物に“オードリー2”と名づけて育て始める。しかし、いくら水や肥料をやっても弱っていくばかり。何気なく傷ついた指を近づけた時、なんとオードリー2は血を舐めはじめたではないか。血を吸うと元気になって成長を続けるオードリー2。やがて、その植物見たさに客が押し寄せて、店は大繁盛。店主はオードリー2をきちんと育てるように命令するが、もう、自分の血を与えることが限界だったシーモアは、あることを思いつき…というストーリー。

スタートして、まず、何でミュージカル仕立てやねん!と思ったのだが、元がミュージカル作品なんだね(さらに大元はロジャーコーマンの映画らしいけど)。まあ、曲はとても楽しいし、なに一つ問題はない。セットとかショボいなぁ…とは思ったんだけど、逆に舞台みたいな感じで、ミュージカルコメディとして、いいさじ加減なのかも。

何にド肝を抜かれるかって、“オードリー2”の造形。今なら間違いなくCGになるだろうけど、CGか?と見まごうほどのなめらかな動き。どういう材質?どうやって動かしてる油圧?エア?ワイヤ?フレーム?セットのショボさも、むしろオードリー2を際立たさるためなのかい?と思うほど。映画史に残る特撮技術(というか出来映え)。

変態歯医者役の『花嫁のパパ』等のスティーブ・マーティンの怪演が光る。すぐに彼だと気付かないほど、あまり彼がやっていない役柄。主人公が一線を越える重要なターゲットなのだが、“かわいそう”とか“やれやれー!”とかいう極端な反応を抱かせないという、絶妙なポジションを作り上げるという、大仕事をやってのけている。
オードリーは、まちがいなく美人じゃないんだけど(笑)、『マーズ・アタック!』でサラ・ジェシカ・パーカーが演じた馬鹿インタビュアーみたいな感じで、アホ可愛い。
一方で、ビル・マーレイは、ゴリゴリのアメリカコメディが好きな人は楽しいのかもしれないけど、“いつもの”ビル・マーレイでちょっと邪魔くさい。

この植物って、なんの比喩なんだろう。普通に考えれば、抑え込んでいたシーモアの欲望の象徴なんだろうけど、『グレムリン』の日本批判の隠喩のように、何かをディスってたりするのかしら。まあ、いずれにせよ、植物のエサになるし、恋敵は排除できるしっていう一挙両得のブラックな思いつきが、ドロドロすることもなく楽しく描かれている。逆に、楽しすぎちゃって、もっとブラックでも良かったかも…と思うほど。

何で街の人々があの植物の虜になっちゃったのか?とか理由付けすると、内容が深まったかも。たとえば、植物が不満を持っている人だけに反応するフェロモンを出しているとか(不幸で貧しい人ならすぐに寄ってくるし、喰ってもあまり問題にならないという、独特なロジック)。さらに、最後の爆発に街の人も巻き込んじゃうなんていう映画ならではの演出が加わると完璧だったと思う。良作。

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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:95分
監 督:コディ・キャメロン、クリス・パーン
出 演:ビル・ヘイダー、アンナ・ファリス、ジェームズ・カーン、ウィル・フォーテ、アンディ・サムバーグ、ベンジャミン・ブラット、ニール・パトリック・ハリス、テリー・クルーズ、クリステン・シャール、アル・ローカー 他
コピー :空から降った食べものが、おかしな動物になっちゃった!?





大西洋の小島にある町、スワロー・フォールズ。偉大な発明家になることを夢見るフリント・ロックウッドは、水を好きな食べ物に変える食べ物マシーン“FLDSMDFR”を発明したが、マシーンが暴走してしまい、巨大な食べ物をどんどん降らせてしまう。町をピンチに陥れたものの、何とかマシーンを破壊して大惨事を免れた。事件の直後、巨大企業“リブコー”の社員らが訪れて、町に降った食べ物の撤去作業を始める。リブコー社は町を元に戻すために、一時的に島民の避難が必要と勧告。リブコー社のあるサンフランノゼに全島民が避難することに。フリントはリブコー社の最高責任者・チェスターVに認められ入社。エリート社員“頭脳飛行士”の座を目指して発明を続けていたが、芳しい成績を残すことができず落ち込んでいた。そんな中、リブコー者の頭脳飛行士たちが、スワロー・フォールズでフード・アニマルに襲われているため、それを救えという指令が、チェスターVからフリントに下される。フリントと仲間たちは、いまだ起動中のFLDSMDFRを止めるべく、島へ戻っていくのだったが…というストーリー。

なぜか“晴れ”ときどきミートボールだと、いつも勘違いしてしまい、レンタルビデオやの「は」の棚を探して置いてないと思ってしまう私。今回もすぐに見つけられなかったという、成長しない私。

アクの強い絵柄と、いかにも子供向けに思えたタイトルやプロットのせいで、全然期待していなかったのに、予想外におもしろかった前作。いや、単におもしろいどころか、シナリオがしっかりしっかりしていて、そりゃあ続編もできるわなぁっていうレベル。

前作では、発明オタクである主人公が、ちょっと周囲からズレていながらも、その純粋さ故に共感と同調を得られたキャラだったのだが、今回では悪役チェスターVにすっかり騙されて、仲間たちが何をいっても騙され続けて、最後の最後になるまで気づかないという設定。おまけに悪役のチェスターVは、元々彼があこがれていたという設定。前半だけ騙されているというならいざしらず、ほぼ全編騙されている主人公が、共感も同調も得られるわけがない。

じゃあ、その分、絵柄で楽しさで補っちゃおうと思ったのだが、デザイン的にもイマイチ。バンズのゴマが全部、目とか気持ち悪いし。クリチャーデザインが、おもしろい線のを狙っているように見えて、地味に気持ち悪い。同じ形を繰り返すデザインが多い。生理的に受け付けない作品。いわゆる蓮コラを見ている感覚。

フード・アニマルは、そういう発明が生み出したという根本設定だからいいんだけど、チェスターVの秘書のオランウータンは何なんだろう。喋る類人猿がいるような世界設定だったけ?

結論をいうと、正式な続編でありながら監督も脚本替わってしまったせいなのか、いまいちおもしろくなかった。もしかすると、他のSF映画のパロディをやっているのかもしれないが、微妙すぎていまいちよくわからなかった。そう、すべてがいまいちな作品。

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公開年:2013年
公開国:デンマーク、フランス
時 間:90分
監 督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出 演:ライアン・ゴズリング、クリスティン・スコット・トーマス、ヴィタヤ・パンスリンガム、ラータ・ポーガム、ゴードン・ブラウン、トム・バーク 他
ノミネート :【2013年/第66回カンヌ国際映画祭】パルム・ドール(ニコラス・ウィンディング・レフン)
コピー :その復讐は 神への挑戦



表ではタイでボクシングクラブを経営、裏では麻薬の密売をしている兄弟、ビリーとジュリアン。兄ビリーは暴力的な性癖の持ち主で、ある日、売春婦を撲殺してしまう。しかし、裏社会を取り仕切っている謎の男に捕まり、売春婦の父親の前に突き出される。父親は激昂し、ビリーを滅多切りにして殺害。一方で、娘に売春させていた父親も、ペナルティとして謎の男に腕を切り落とされるのだった。息子の死を知ったアメリカで巨大な犯罪組織を取り仕切っている母クリスタルは、タイに駆けつけるやいなや、ジュリアンに復讐を命じる。彼女は、ビリーを偏愛する一方で、ジュリアンを蔑視しており、その命令は苛烈を極めるものばかりだったが、ジュリアンは母の愛情を欲しており、その命令に必死で答えようとするのだった。兄を殺した相手を調べていくと、元警官で裏社会を仕切っている男チャンの存在が浮かびあがり…というストーリー。

『ドライブ』で一部から脚光を浴びたレフン監督の次作であり、主演俳優も同じ。パルム・ドールにノミネートということだが、前作のおまけなのかコネなのか知らんが、参加しただけの作品と言い切ってよいだろう。
レフン監督の作品でいえば『ヴァルハラ・ライジング』のノりに近いと思うが、逆に言えば無用に暴力的で、象徴的なアイコンを散りばめるものの、いまいち伝わってこないというソレを現代劇にした感じ。彼の宗教的バックボーンとか、暴力表現の淵源が何なのかわからないから考察にしようもない。原題の“ONLY GOD FORGIVES”も“神のみが赦し給う”みたいな意味らしいが、何を指しているのかさっぱりわからない。


独特の色彩は、監督の目に色覚障碍があるためとのこと。そのビビットさも場面によって効果的だったりそうでなかったりとムラがあるのは、単に障碍があるからで、意図されている物ではないからなのかもしれない。

主人公ジュリアンは強度のマザコンで、理不尽な命令にも従う。それをおかしいと指摘されても逆にキレちゃうレベル。中途半端な狂人具合なのでピリっとしないキャラクターだし、もちろん共感も応援もできない。だから、彼が何をしようと興味がわかない。謎の男チャンと対峙するがボロ負け。一応山場のバトルシーンなのだろうが、まったくおもしろくない。

というか、根本的に、兄を殺したのは売春婦の父親で、復讐ならその親父にすればよい。それで完結。なんで謎の男チャンに矛先が向くのか、その流れがさっぱりわからない。麻薬ビジネス上でトラブルがあったわけでもないし、今後障壁になりうるという設定があるわけでもない。

一方、チャンを『ノーカントリー』のアントン・シガーばりに、狂気の存在として際立たせようと演出しているのが見える。カラオケを歌わせたりとかね。でも、チャンは裏のルールで裏社会の秩序を維持しようと行動してるようにしかみえない。闇が存在している以上、それに秩序を持たせて平穏を保とうとしているのだがら、必要悪的な存在。私腹を肥やしているわけでもなさそうだし、容赦なく人は殺すけど、ポリシーを持った良い人にすらみえてくる。

ネタバレしちゃうけど、最後は自我に目覚めたビリーが、母親の呪縛から解かれるという、陳腐なオチ。映像面の美しさとか編集のうまさとか、そういう雰囲気の部分を愉しむ作品なのかもしれないが、取り立てて褒め倒すレベルではない。おもしろくなかった。

拍手[0回]

公開年:2012年
公開国:カナダ、フランス
時 間:109分
監 督:フアン・ソラナス
出 演:キルステン・ダンスト、ジム・スタージェス、ティモシー・スポール、ジェームズ・キドニー、ジェイン・ハイトメイヤー、ブル・マンクマ、ケイト・トロッター、ヴラスタ・ヴラナ 他
コピー :覚悟はいいか 歴代勝者による、壮絶なバトルの幕が開ける!真逆のふたり、引かれ合う。
「二重引力」が存在する世界。上には富裕層、下には貧困層が暮らしていた――



非常に近距離に位置する双子惑星が存在し、互いの惑星にある物質は、反対の惑星の重力の影響を受けないという特殊な物理法則に支配されていた。両方の惑星にはそれぞれ人類は存在していたが、貧富の差が顕著で、富裕層が住む星が“上の世界”を呼ばれ、“下の世界”から燃料を搾取して豊かさを維持していた。また、二つの世界の住人は自由に交流することを禁じられていた。下の世界に住むアダムは、山奥にある小高い丘が、上の世界と非常に近距離であることを発見する。そこで偶然であった上の世界のエデンと恋に落ち、密かにデートを重ねていた。ある日、エデンがロープを使って下の世界に来ていた所を警備隊に見つかり逮捕されそうになる。逃げようとしたエデンは、上の世界に落下してしまう。それから10年、エデンを死なせてしまったという罪悪感に苛まれていたアダムは、上の世界のTV番組にトランスワールド社の社員としてエデンが出演しているのを発見。トランスワールド社は、二つの世界を繋ぐ唯一の巨大企業で、下の世界の住人からは目の敵にされていたが、どうしても彼女を再開したアダムは、トランスワールド社の社員となり、上の世界への侵入を試みるのだった…というストーリー。

まず、科学的な矛盾・違和感に引っ掛かっていては、観続けることは不可能である。それくらいむちゃくちゃ。比較的距離が近いところから落ちた程度で瀕しになるというのに、両世界の海から海の距離を落下しても、死なない。水は柔らかいから何ともないんだね(笑)。
なにやら、反対の世界にいった時につかう“重り”が登場するのだが、なぜか電気仕掛けで発熱する模様。反重力を作るらしいが結局は重りの役目しかしない模様。ふつうの重りじゃいかんのだろうか。大体にして、常に逆さ釣りの状態なのに、毛が逆立ったり、血液が逆流したりはしない模様。不思議だね。
格差社会・身分の違う男女同士の恋愛、ロミオとジュリエット…という古典的な恋愛ファンタジーだから、気にしちゃいけないみたい。
敵はトランスワールド社のお偉いさん程度しか出てこない。その社会を形成している政府という概念が登場しない(あるのだろうが強く描かれていない)。だから、格差社会を扱っていても、その構造が崩壊するという革命ストーリーにはならない。する気がない。

ピンクの粉が結局なんだったのかという疑問は明かされることはないし、“子供”が世の中をどう変えていったのかも明かされない。恐ろしいことに、「それはまた別の話…」で片づけられてしまう。別の話…じゃねえよ。むしろ、そこが一番知りたいところだろう。ここをウヤムヤにする時点で、女性ターゲットなんだな…と思う一方で、女性もバカにしてるよな…と感じてしまった。

(以下、ネタバレ)
じゃあ、恋愛ストーリーなら、子作りの部分はもうちょっと大事にすべき部分じゃないのか。演出的にそんなに時間が経過したとは思えないし。

不誠実なチョケ方をして逃げて、観客をやもやした気分にさせる作品だ。真面目に考えれば絶対に良い作品になったと思うし、映像が非常に面白かっただけに、非常に残念。
もっとショボければ、アメリカでリメイクということもあっただろうけど、中途半端に高いクオリティなので、どうしようもない。

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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:ギャヴィン・フッド
出 演:エイサ・バターフィールド、ハリソン・フォード、ベン・キングズレー、ヴィオラ・デイヴィス、ヘイリー・スタインフェルド、アビゲイル・ブレスリン、アラミス・ナイト、スラージ・パーサ、モイセス・アリアス、カイリン・ランボ、ジミー・“ジャックス”・ピンカク、ノンソー・アノジー、コナー・キャロル 他
ノミネート :【2013年/第19回放送映画批評家協会賞】若手俳優賞(エイサ・バターフィールド)


近未来。昆虫型異星生命体フォーミックが突如襲来し、壊滅の危機に瀕する地球。人類はメイザー・ラッカムという献身的な英雄の行動によって、辛くも絶滅を逃れる。再度侵攻された場合に備え、国際艦隊は世界中から優秀な子供たちを徴兵し、宇宙空間に設置した訓練施設“バトル・スクール”でエリート戦士育成を行うのだった。そんな中、訓練長官のグラッフ大佐は、一人の少年に注目する。その少年は“サード”と呼ばれる政府の特別許可で生まれた子供で、名前はエンダー。政府は人口抑制政策を行っており、2人しか子供を作ることは許されていなかったが、上の2人の子供が優秀だったウィッギン家に特別許可が与えられて生まれた。特別扱いされた存在であるが故、スクールでは孤立しいじめにあっていたのだが、いじめがエスカレートしたその時、自分より体の大きないじめっ子たちを、完膚なきまでに痛めつけ制圧するのだった。その様子を見たグラッフ大佐は、エンダーこそ求めていた子供だと色めき立ち、ウィッギン家に直接出向いてバトル・スクールへスカウトするのだった。スクールでも、特別扱いされたために孤立気味だったが、その才能をめきめき開花させ、情け容赦ないいくつもの試練をクリアし、ドラゴン隊指揮官に任命されるまでに成長するのだったが…というストーリー。

『エアベンダー』とか『アフター・アース』の臭いがして、非常にイヤな予感がしたんだけど、結果的にはセーフだった。ほどよい漫画加減の作品で、『スターシップ・トゥルーパーズ』のような、シニカルな演出がない。純粋に、スクールの様子がワクワクする。行くところ行くところでイヤなやつが現れて、それを乗り越えていく展開は、ガラスの仮面とかのノリ。そして、主人公はがなかなか人たらしなのもおもしろい。最終的にどういう話に展開してくのか、先が見えない感じを常に漂わせており、あらゆる出来事のすべてが、全部、彼を鍛えるための仕掛けにおもえてくるのもおもしろい。

宇宙に上下なんかないのに、上下の概念があることを笑ったエンダーのことを、こいつは賢いとグラッフ大佐は褒めるのだが、乗り物の構造上 上下はあるだろうに、それが頭がいいことになぜなるのかさっぱりわからない私。
また、今そこに地球が滅びたら元も子もないという危機があるというのに、エンダーの命や人生を第一に尊重しようとする、少佐や姉。あまりのノンキ具合に、非常に違和感を感じると共に、女性をバカにしてるのかなな?とすら思えてくる。こういう中二病的な演出が実に多くて、やっぱり漫画的。

(ちょっとネタバレ)
ずっとゲームなんだよなーーと思ってたら…というオチなんだけど、軽く原爆投下批判とかアメリカ批判が入っているね、こりゃ。

そりゃ、コミュニケーションがとれりゃ世話ないけど、世の中そんな簡単にはいかないわさ。一回、絶滅の危機に瀕するところまで追いつめられてるんだから、攻撃するがな。それを責められてもなぁ…という思いになる私はクソ大人かな。最後は、いかにも青臭い終わり方だけど、これも中二病的。なかなか楽しい漫画だった。

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公開年:1992年
公開国:イギリス、ロシア、イタリア、フランス、オランダ
時 間:94分
監 督:サリー・ポッター
出 演:ティルダ・スウィントン、シャルロット・ヴァランドレイ、ヒースコート・ウィリアムズ、ロテール・ブリュトー、ジョン・ウッド、ビリー・ゼイン、ジミー・ソマーヴィル 他
受 賞 :【1993年/第47回英国アカデミー賞】メイクアップ賞
【1993年/第6回ヨーロッパ映画賞】新人監督賞(サリー・ポッター)




16世紀末、エリザベス一世の治下。晩餐会の席で女王に詩を捧げたオルランドは、晩餐会後に呼び出される。彼の若さを愛した女王は、“決して老いぬこと”を条件に屋敷を与えると、まもなく女王は崩御する。以降、オルランドは女王から与えられた永遠の若さと命を保つ使命を全うするがごとく、実際に歳を取ることがなくなってしまう。オルランドの父が亡くなると、彼はユーフロジニと婚約するが、新国王ジェームズ一世に謁見するためにやってきたロシア大使の娘サーシャに一目惚れしてしまう。二人は愛を育み、一緒に旅立つ算段を立てるが、落ち合う場所に指定していたロンドン橋にサーシャは現れることはなかった。ショックを受けたオルランドは昏睡状態となり、6日後に目覚めると、愛の詩を作ることに没頭するようになる。詩作の能力を向上するために、有名な詩人に師事するが成果は出ず、挙句の果てには才能のかけらもないと罵倒される始末。その後、中東の国へ大使として旅立ち、10数年が経過し…というストーリー。

何の予備知識もなしに鑑賞し始めたのだが、いきなり数十年経過しているのに、容姿に変化がないところで、おやおや?となる。正直、かなり混乱して、別人か?とか色々考えて、ネットで調べてしまったよ。

原作はヴァージニア・ウルフ。正直彼女の作品は読んだことはないが、『めぐりあう時間たち』でニコール・キッドマンが演じた役が彼女か。この、“愛”とは何かを求めて永遠の命を生きるという設定が、非常にユニークで秀逸だと思う。大正~昭和初期に活躍した人だと考えると、このSFファンタジー的なテイストは、慧眼に値する。すごい作家なんだろうな。

結婚という形態に対する疑問、愛を求めるという行為自体に対する興味、肉欲と超えた国や宗教という社会基盤を超える普遍の愛の発見、性を超えることによって生物としての愛を素直に受け止めるというスタンス、無条件で愛すべき存在を得ることによって知る“無償の愛”。こうやって、誰しもが口にする言葉ながらも、共通の価値観として存在していない“愛”について、不死により存在しうる同一人格が、様々な角度から“愛”という概念を照らし見る様子が描かれている。
単なるフェミニズムやトランスジェンダーのお話だと捉える人もいるだろうが、そんな単純な内容ではないと思う。

時代が進んでいることを、服装や建物なので感じさせてくれるなど、衣装や美術がとてもすばらしい。イギリス文化の流れが興味深く追える作品でもある。しかし、その割には目が飽きるのはなぜか。綺麗にまとめすぎているのかもしれない。

最後の天使は、宗教的なアイコンではなく、“愛”が肉体や社会を超えた存在であることを表現しているのかもしれないが、私にはむしろ短絡的な落とし所に見えたのが残念。まあ、高尚な方向に倒れすぎているところを、あえて揺り戻してインパクトを狙ったと考えれば、そう悪くもないか。

哲学的な思索がお好きな人には、良い息抜き作品だと思うが、娯楽作品としてはお薦めしがたいかな。

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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:147分
監 督:フランシス・ローレンス
出 演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、レニー・クラヴィッツ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジェフリー・ライト、スタンリー・トゥッチ、ドナルド・サザーランド、ウィロウ・シールズ、サム・クラフリン、リン・コーエン、ジェナ・マローン、アマンダ・プラマー、メタ・ゴールディング、ブルーノ・ガン、アラン・リッチソン、ステファニー・リー・シュルント 他
受 賞 :【2014年/第23回MTVムービー・アワード】作品賞、男優賞(ジョシュ・ハッチャーソン)、女優賞(ジェニファー・ローレンス)
コピー :覚悟はいいか 歴代勝者による、壮絶なバトルの幕が開ける!


富裕層が住む都市キャピトルと12の被支配地区で構成されている独裁国家パネム。この国では、毎年1回、各隷属地区から12~18歳の男女1人ずつプレイヤーを選出して、最後の一人になるまで戦わせる“ハンガー・ゲーム”を開催していた。このゲームは、貧しい国民を服従させるためのイベントだったが、前回のゲームで選出された妹の身代わりに出場し、奇跡の優勝を遂げた第12地区の少女カットニスの勇姿を観た各地区では、キャピトルの圧政に対して反乱しようという機運が高まっていた。優勝ツアーと称して、カットニスと同地区のピータは全国を行脚させられたが、第11地区の出場者の死を悼むカットニスの演説を演説を聴いた人々は、次々と反乱のポーズ“三つ指”をとりはじめる。治安維持部隊は即座に第11地区の人々を鎮圧。カットニスはキャピトルや独裁者のスノー大統領への反逆に身を投じることを決意するが、ツアーの終了後、独裁者のスノー大統領は、歴代優勝者を集めた特別ルールのハンガー・ゲームの開催を発表。カットニスを公衆の面前で殺害しようと考える…というストーリー。

1作目の段階で、『バトルロワイヤル』のパクりじゃねえかと散々いわれていた作品。実際、内容もターゲット客層も一緒だった。前作のプロットは記憶に残ってるんだけど、オチをいまいち覚えていない。優勝したけど、続編ありまっせー的な、中途半端な感じだったような。
話はその直後から始まるし、流れを把握していないとさっぱりわからないので、前作を観ていない人が理解するのは完全に無理だろう。公開直前に1作目のTV放送をやってたみたいだけど、それほどブームだったわけでもないから、3作目になるにつれて観客は減っていくんだろうなあ…と思ったけど、前作より興収はあがってるみたい。わかんねぇなぁ。世の中が面白いと思うものと、自分が面白いものがズレてるんだろうなぁって痛感するわ。

優勝ツアーの様子と、国民が反発を強めていく様子が描かれて、またゲームをやるぞ!という展開になるまで55分もかかる。この配分がOKか否か。単なるバトルだけじゃなく、革命モノとしてのストーリー、カットニスの恋愛ストーリー(問題外だと思っていたピータにも目がありそうな展開に)という、多重構造を構築しようとしているのは評価できるが、うまく融和していない。だから、子供向けみたいな内容のくせに147分も必要になるんだと思う。

(ちょっとネタバレ入ります)
主人公の人気を失墜させるために、大統領とゲームメーカーがやってることがわかりにくい。もちろんゲームメーカーの“真意”っていうのがストーリーのキーになると思われるので、ミステリアスだったり謎だったりするのは必要だと思うのだが、ただ単純に“今、何をやっているのか”わかりにくい。フィリップ・シーモア・ホフマンとドナルド・サザーランドを使ってコレか…というもったいない感。さらに、これがフィリップ・シーモア・ホフマンの遺作になってしまったという意味での、もったいない感も加わる(3はどうするのやら)。

なんでジジィとかババァが参加してんだ?と思ったら、過去の優勝者だった。バトル以外の演出の緩急が弱いから、飽きてヨソ見しちゃって説明してるのが、頭に入ってこないんだよね。この監督『コンスタンティン』でデビューした人なんだけど、その時もバトル以外は本当にわかりにくいというか、目を惹く演出ができないんだよね。変わっていない。

バトルシーンが、ほぼ薄暗いシーンで、その暗い中でスピーディな罠やバトルが展開されるので、わけがわからないカットも非常に多い。今回、DVDで観たのだが限界。Blu-Rayじゃないと無理かもしれない。

続編をやるのはいいけど、このぶったぎりラストはちょっとねぇ。次作への枯渇感よりも綺麗に区切りをつけられていないことへの不満のほうが大きかった。『BTTF』みたいに2と3があまり間を空けずに公開されるというなら判らないでもないけど。
ただ、3まで出来上がって、トータルで観てじゃないと評価できないな(かといって、私が劇場に足を運ぶことはないと思うけど)。あえて、今、あわてて観なくても、3が公開される前に、観直すんで十分じゃないかな。

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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:109分
監 督:ローソン・マーシャル・サーバー
出 演:ジェニファー・アニストン、ジェイソン・サダイキス、エマ・ロバーツ、ウィル・ポールター、ニック・オファーマン、キャスリン・ハーン、エド・ヘルムズ、モリー・クイン、トメル・シスレー、マシュー・ウィリグ、ルイス・ガスマン、トーマス・レノン、マーク・L・ヤング、ケン・マリーノ、スコット・アツィット、ローラ=リー 他
受 賞 :【2014年/第23回MTVムービー・アワード】キス・シーン賞(エマ・ロバーツ、ジェニファー・アニストン、ウィル・ポールター)、ブレイクスルー演技賞(ウィル・ポールター)


マリファナの売人・デヴィッド・クラークは、あとで揉め事にならないような客だけを選び、細々ながらも固く稼いでいた。そんなある日、ホームレス少女が男3人に襲われそうになっている場面に遭遇。無視するつもりだったのに、同じアパートに住むケニー少年ができもしないくせに助けに入ってしまい、とばっちりで巻き込まれてしまう。結局逃げ切れずに捕まってしまったデヴィッドは、3人に部屋を荒らされた挙句、金もマリファナも奪われてしまった。そのため、元締めのブラッドへの借金も返済できなくなる。デヴィッドを呼び出したブラッドは、借金を棒引きにするある条件を提示する。それは、メキシコから麻薬を密輸すること。とてもメキシコ国境を超えることなど不可能だと、途方に暮れるデヴィッドだったが、ファミリー旅行を装ってキャンピングカーで往来すれば、なんとかなるのではないか?と思いつく。そこで、騒動の原因になったケニー少年と、男に絡まれていたホームレス少女ケイシーと、隣室に住むストリッパーのローズを巻き込んで、“家族旅行”に出発するのだったが…というストーリー。

『ハングオーバー』シリーズの、後釜を狙ってるのかな?って感じだが、そこまでいくかは微妙だが、十分に続編はありえるレベル。結構おもしろかった。

『ハングオーバー』の場合、あまりに珍奇なキャラクターが多くて、続編になればなるほどウザさが苦痛になったし、ひたすらエスカレートさせる以外にないよな…という行き詰まり感があった。本作の4人はいなくもなさそうな小悪党、ビッチ、不良娘、おまぬけボーイで、ほどよい加減な上に、キャラがしっかり立っていてバランスがよい。

ローズのキャラクターは、利己主義と母性が荒ぶって混在するようなおもしろいキャラ。一歩下がって俯瞰で物事を見ているようだけど、それほど役に立っているわけでもないが、ここぞという時の爆発力がすごい。もちろん本職の技も発揮。裏回し的な役割。
ケニーは単に家族としての数合わせ要員で本当に役立たず。途中の妙にウマい歌、なんやね~んアレ(笑)。とことん巻き込まれて痛い目に合う。これ以上のアホ顔はあるのか…っていう名キャラだと思う。無能に見えて、入院するくだり、キスのくだりと、展開の転換ポイントに絡んでいて、地味に重要な役割を担わされている。うーん、そう考えると、なかなか秀逸なシナリオだな。フルーツとか何の伏線だろう、絶対意味ねえだろ…と思ってたけど、忘れたころにしっかり使ってたし、基本は抑えられているよ。

全然かみ合わない4人なんだけど、同じ目的のために修羅場を潜り抜けていくと、次第に本当にファミリーなんじゃね?という空気になってくるというベタベタ展開。ベタベタなんだけど、思わずYOUたち本当にファミリーになっちゃいなよ!っていいたくなること請け合い。いつのまにか、観ているこっちの心の扉が開いている感覚。

残り80分で、あと何があるんだ?って感じまで展開しちゃうんだけど、惰性でドタバタするんじゃなく、しっかりギアシフトしている。前半で登場していた別ファミリーと再遭遇。実は麻薬取締官で~という流れ。後半は、本当にこと麻薬取締官の存在が効いていた。

最後は、「本当にファミリーになっちゃいなよ~」っていう思いに、どういう演出で答えてくれるのか?っていうところが観どころかな。絶対にショボい内容だと思ったのに、うまかった。是非観てほしい。お薦め。

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公開年:2000年
公開国:フランス
時 間:84分
監 督:フランシス・ヴェベール
出 演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデュー、ティエリー・レルミット、ミシェル・ラロック、ミシェル・オーモン、ジャン・ロシュフォール、アレクサンドラ・ヴァンダヌート、スタニスラス・クルヴィレン 他
コピー:プチハッピーお持ち帰り
地味で冴えない孤独なリストラ男を救うのは!?“嘘×噂×勘違い”が産んだ“世にも可笑しな物語”


コンドーム会社の経理課にいる中年男性ピニョンは、ただただ真面目さだけが取り柄で、同僚からも「いい人だが、退屈」と言われている。あまりのつまらなさ故に、妻から愛想を尽かされ離婚しており、17歳の息子にも疎まれる始末。そんな中、20年間真面目に務めてきた会社から、解雇されてしまうという噂を聞いてしまう。意気消沈した彼は、帰宅するとベランダから飛び降り自殺を図ろうとする。その時、隣室に引っ越してきた老人に止められる。事情を聴いたその老人は、ピニョンがリストラされないようにする方法があるとアドバイスをする。しかし、その方法とは、ピニョンがゲイであると会社に認識させるというもの。ピニョンには、何でそれが秘策なのかさっぱりわからなかったが、老人がゲイの写真にピニョンの首を貼ったコラージュを作り、それを匿名で会社に送付すると…というストーリー。

DVDのパッケージには、ピニョンがコンドームの帽子をかぶってパレードしている写真がのっかているので、ちょっとクレイジーぎみなコメディなのかな?と思っていたが、ちょっと違って、意外にしっかりとした大人のグローイングアップムービーだった。

ピニョンがつまらん人間なのはわかるのだが、仕事は仕事だし、結果が出てれば問題ないと思うのだが、とにかく本作の舞台となる会社は、管理職とそれ以外で階級が別れており、気に食わなければ気分で排除できるような環境。若目の役員と人事部長がまた性格が悪くて、ピニョンをターゲットにいじめまがいのことをやる。
気分の悪い会社だと思うのだが、ピニョンはつまらないだけじゃなく、ちょっと鈍感なところもあるし、多少馬鹿にされようが日々平穏で給料がもらえれば小事など気にならないタイプ。おまけに20年も働いてきたのだから、まさかクビになるとは思いもよらない。

一方プライベートでは、相当昔に妻に捨てられているものの、今でもピニョンは元妻を愛し続けており、今でも復縁できたらいいなと思っている。子供のことで連絡することがあっても、その度にイヤミや傷つくことをいわれる。この元妻も結構なクソ人間だ。大体にして、恋人に捨てられて捨て鉢になっていたときに、なんとなくピニョンと結婚して、やっぱり気に食わないっつって捨てるような人間なんだもの。

鈍感だっていってもそりゃ自殺もしたくなる…というところで、救世主登場。ゲイなのでは?と思わせれば、ゲイだからクビにしたんだ!とかいわれると後々マズイんじゃね?と会社が先回りして考えて、クビにするのを躊躇うだろうという作戦。これば見事ハマるのだが、そのおかげで、会社のなかの歯車がおかしな方向へ。
ちょっと考えれば、クビを回避できたって、ゲイだって思われるのは色々不都合があるんじゃないの?と思うわけだが、発案者本人もゲイだったりする。おそらくお隣の老人もいろいろ迫害されてきたんだろう。

ここまでの内容は、ほんの導入部。そこからゲイにまつわるすったもんだが展開される。一人だけゲイであることを信じない直属の女性上司との微妙な距離感。いままでピニョンをいじめていた人事部長が、ゲイを差別したらお前の立場も危ういぞ!って同僚から脅されて(遊びでだまされて)、過度に気を使ううちに精神を病んでしまったり、家庭をおかしくしたり。おまけにゲイであると告白したことが元妻や息子に知れてしまい、そこで元妻との関係においてピニョンに変化が生じるのだが、そのくだりが実に快い。本作を大人のグローイングアップムービーを称する一番の理由ここにある。

予想していた内容と異なったけれど、ちょっと上を向くだけで生き方はかわるのかも…なんて殊勝なことを感じて、気持ちよく観終えることができた作品。軽くお薦め。

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プロフィール
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クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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