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公開年:1997年
公開国:アメリカ
時 間:121分
監 督:クリント・イーストウッド
出 演:クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、エド・ハリス、ローラ・リニー、スコット・グレン、デニス・ヘイスバート、ジュディ・デイヴィス、E・G・マーシャル、メロラ・ハーディン、リチャード・ジェンキンス、ケネス・ウェルシュ、ペニー・ジョンソン、マーク・マーゴリス、エレイン・ケイガン、アリソン・イーストウッド 他
ベテランの泥棒ルーサー・ホイットニーは、リッチモンド大統領の最大の後見人で、政界の大物サリヴァンの邸宅に忍び込む。一家は旅行中で、サリバン夫人の寝室にある金庫の中身に狙いを定めている。ところが、何故かそこに、夫人が大統領を連れて帰宅してくる。慌てて金庫室に隠れるルーサー。やがて二人は口論を始め、夫人がナイフで大統領に怪我を負わせたところで、大統領の大声に反応して入ってきたシークレット・サービスが夫人を射殺してしまう。大統領補佐官のグロリアは、シークレット・サービスに証拠隠滅を指示。しかし、肝心の凶器であるナイフを処分し忘れてしまう。現場から逃走するルーサーはその証拠のナイフを持ち去る。それに気付いたシークレット・サービスを追跡をかわし、なんとか逃げ切ったルーサーだったが、さすがに大統領から追われては逃げきれないと考え、国外逃亡を計画するのだった。一方、サリバン邸強盗殺人事件の担当となったセス・フランク刑事は、泥棒と殺人犯の行動に矛盾を覚え、捜査に行き詰ってしまう。盗みの手口からルーサーの存在が浮かびあがり接触を試みるフランク刑事。この男が何かを知っていると直感はするものの決め手に欠ける。刑事の手が迫ってきたフランクは、逃亡のため空港に向かうが、TVに映ったリッチモンド大統領の白々しい悲しみの会見に、強い怒りを覚え、大統領の犯罪を白日の下に晒してやろうと決心する…というストーリー。
アメリカ大統領が真犯人というのが、リアリティを著しく削いでいる。大統領じゃなく、次期大統領候補も噂される州知事くらいにしておけばよかったのに…と思うのだが、改めてあらすじを書くとわかるのだが、実はかなりマンガな内容。それなのに、クリント・イーストウッド主演なものだから、シリアスに見えてしまっているのではなかろうか。本当はもっとシニカルで軽妙な作品ししたかったのかもしれない。案外これが、本作最大の難点かもしれない。
泥棒ルーサーのキャラクターがかなり特殊。元軍人でやたらとプライドが高く、それに釣り合うだけの泥棒テクニックは持っている(というか超人的)。じゃあ義賊的な何かかと思いきや、それで生計を立てている普通の泥棒家業だったりする。そんな泥棒でもこいつは許せねえ!と思わせるだけの悪役大統領っていう設定なんだろうが、やっぱりコソ泥はコソ泥で、娘への不器用な愛…とか表現されても、いまいち共感はしかねる
一応、殺しはやらないという泥棒貴族を気取っており、そのプライドが傷つけられたという話の流れ。でも、ちょっと説得力が薄い。“こいつ許せん!”だけではなく、どうしても大統領の悪事を晴らさねばならないような、追い詰められる展開が欲しかったところ。フランク刑事が、ルーサーを犯人と決め込んで、娘の弁護士としての将来を台無しにしてしまいそうな勢いだ…とか、そんな流れでもよかったのに。
フランク刑事を中途半端な善人に描写しておきながら、かといってその捜査から真犯人が炙り出されるという展開もなく、結局、道化役で終わったのが勿体ない。
#エド・ハリスが若い刑事だと?聞き間違えかな?
その他にも、途中で出てきたヒットマンの役割が中途半端だったり、大統領の最期がそんな簡単な扱いで済むわけがなかろう…とか、色々しっくりこなかった。
それでも、飽きずに愉しめたのだから、まあまあのデキってこと。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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