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公開年:1998年
公開国:アメリカ
時 間:121分
監 督:ジョン・ダール
出 演:マット・デイモン、エドワード・ノートン、ジョン・タートゥーロ、ファムケ・ヤンセン、グレッチェン・モル、ジョン・マルコヴィッチ、マーティン・ランドー、マイケル・リスポリ、ゴラン・ヴィシュニック、メリーナ・カナカレデス、マーウィン・ゴールドスミス 他
ニューヨークに住むロースクールの学生マイクは、学費をポーカーで稼ぐほどの天才な腕前の持ち主。これまで堅実に稼いできたが、大きな勝負をしたくなって、闇カジノを仕切るロシアン・マフィアのテディKGBに差しの勝負を挑む。しかし、手痛く敗北し、全財産の3万ドルをすべて失ってしまう。それを機に、カードから足を洗うことを決意。その後、配達のバイトに励み、弁護士になるために勉学に勤しんでいた。そんな中、旧友でペテン師のワームが出所してくる。出所したはいいが、借金の返済をしなければならないワームは、手っ取り早くポーカーで稼ごうと考える。一緒に組もうというワームの申し出を一度は断るマイクだったが、ついつい心が折れてポーカーに手を出してしまう。同棲している恋人のジョーは、再びマイクがポーカーに手を染めたことを敏感に感じ取り注意するのだったが、ワームに引きずられたマイクは後戻りできなくなり、学業にも支障を来たすようになる。とうとうジョーは愛想をつかして出て行ってしまうが、マイクのカード熱も高まるばかり。しかし、マイクは知らぬ間にワームの借金の保証人にされていたことが発覚。おまけに債権者がテディKGBであることを知り…というストーリー。
これまでコツコツと学費をためていた人間が、これからの人生を構築する上で不可欠な学費をすべてスッてしまう。何でそんな勝負を突然したいと思ったのか意味が不明で、ギャンブラーって救いようのないアホだな…と思うわけである。実は最後に、なんでそんな賭けをしたのかが、明かされるのだが、その理由をもっともだと思うか、男のロマンだと思うか、やっぱりアホだと思うか…。私は、ギャンブルしないから、かなり冷めた目で観ていたけどね。
ポーカーっていうのは状況判断と心理の読み合いで、単なるギャンブルではない…というマイクの主張。わからんではないのだが、それで身を持ち崩しちゃ意味がないだろう。
とはいえ、なかなかマイクという男は見所があって、スパっと止めて学業に専念できているわけだ。前半は彼の一人称で語られており、幾ばくかの未練こそあれ、断ち切った様子が綴られる。私の価値観的には望ましい方向なのだが、不思議なことに物語としては、反比例してつまらなくなる(笑)。ずっとマット・デイモンのくだりで、うんざりし始めたいいタイミングでエドワード・ノートン演じるワームのエピソードにシフトする。いい構成だ。
再びカードを始めてしまうのだが、あくまでワームを助けるため。ワームの尻拭いをするため。まあ、そういう理由でやりはじめるわけだ。なんでそこまでワームを救わねばならないのか、経緯は意味不明だが、愛想がつき始めたタイミングで、借金の片棒を担がされて逃げ道を失う。そう、本作を端的に評すれば、才能あふれる若者が転落する物語なのだ。
(以下、少しネタバレ)
さあ、この地獄からマイクは抜け出されるのか。再び真っ当な道に戻れるのか。その最後の一縷の望みを賭けて、再びジョン・マルコヴィッチ演じるテディKGBとの差しの勝負である。
オレオとかの小道具の使い方もうまい。そういう印象的なシーンを最後の演出に絡めるのは効果的だった。カードは心理戦だと主張する主人公のお話だけあって、このような見所のある細かい演出は多々あったと思う。エドワード・ノートン、ファムケ・ヤンセン、ジョン・マルコヴィッチの演技もよかった…というか、マット・デイモンが完全に喰われていたな。
おお、やっと挽回、これで軌道修正できるな!と思ったところで、マイクはまた同じ過ちを犯す。確かにその勝負には勝つのだが、一方で自分の“本性”に気付いてしまう。もう元の道には戻れない。天国か地獄はわからないが、もう片道切符をまっしぐら。バカは死ななきゃ治らないを地でいくお話だった。
#良かれと思って手を差し伸べた大学教授の厚意を考えると、なんか釈然としないわ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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