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公開年:1984年
公開国:アメリカ
時 間:98分
監 督:リチャード・ベンジャミン
出 演:クリント・イーストウッド、バート・レイノルズ、ジェーン・アレクサンダー、アイリーン・キャラ、マデリーン・カーン、リップ・トーン、リチャード・ラウンドトゥリー、トニー・ロー・ビアンコ、ウィリアム・サンダーソン、ロバート・ダヴィ、アート・ラフルー、ニコラス・ワース、ジュード・ファレス、ジョン・ハンコック 他




1933年、カンザスシティ。クールで有能なスピア警部と、女に目がない私立探偵マーフィーは、警察時代の同期だった。しかし、今ではことある事にいがみ合う仲。そんなある日、マーフィーの相棒のスウィフトが、暗黒街の大物レオン・コルの隠し帳簿を手に入れる。それを対抗勢力であるプリモ・ピットに売り、同時にレオンからも金をせしめようと計画を立てる。しかし、ほどなくその計画は両陣営が知ることとなる。帳簿が公開されればレオンの失脚は必至、プリモもレオン一派の弱体化を狙っっており、帳簿争奪が勃発。その末、スウィフトが殺されてしまう。しかし、隠し帳簿はスウィフトの元になかったため、スウィフト恋人時ジニーや、マーフィー、秘書のアディ、マーフィーの恋人キャロラインにまでマフィアたちの魔の手が及んでくる。そんな様子を横目で見ながら、スピア警部は暗黒街を壊滅させようと考え…というストーリー。

禁酒法時代近辺ってアメリカ人は好きだよね。日本人が大正時代に感じるノスタルジーみたいなものがあるのかな。

クリント・イーストウッドとバート・レイノルズのよる渋くて軽妙でおしゃれな作品になるのかと思いきや、『ディック・トレイシー』レベルのわちゃわちゃした作品だった。先日観た『目撃』と同様、クリント・イーストウッドにはいまいち不似合いかも。こういう根っからのシリアスキャラは、笑わせるんじゃなくて笑われるくらいの扱いがちょうどいいのだが。まあ、クリント・イーストウッドが悪いんじゃなく、監督が悪いのだが…。

一方のバート・レイノルズ演じるマーフィーがメインで、クリント・イーストウッドは脇に廻っている感じ。女ったらしキャラなのだが、愛すべきキュートなダメ人間って感じに描けていない。本当にただ女にだらしないだけに見えて、いまいち応援したい気持ちにならないのも難点か。

一応、バディ物といえるのだろうが、バディ物になりきれていないのが残念。
かつて同僚だったことはわかるのだが、かれらが仲違いするに至った経緯がフワっとしてるし、表面は仲違いしているけど奥底では友情で結ばれている…っていう感じもない。そういうディテールをうまく表現できていないから、二流作品止まりなんだろう。

抗争の展開もありがちで、追い詰められても危機感が薄いし、解決しても爽快感が薄い。薄味で平凡な作品だった。

#ももクロのovertureみたいな雰囲気のBGMが入る。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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