×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:リサ・チョロデンコ
出 演:アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、マーク・ラファロ、ジョシュ・ハッチャーソン、ヤヤ・ダコスタ、クナル・シャーマ、エディ・ハッセル、ゾーシャ・マメット、ホアキン・ガリード、レベッカ・ローレンス、リサ・アイズナー、エリック・アイズナー、サーシャ・スピルバーグ、ジェームズ・マクドナルド他
受 賞:【2010年/第77回NY批評家協会賞】女優賞(アネット・ベニング)、助演男優賞(マーク・ラファロ)、脚本賞(スチュアート・ブルムバーグ、リサ・チョロデンコ)
【2010年/第68回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ/ミュージカル]、女優賞[コメディ/ミュージカル](アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア)
【2010年/第26回インディペンデント・スピリット賞】脚本賞(リサ・チョロデンコ、スチュアート・ブルムバーグ)
コピー:青空の下、共に生きる。家族になる。
ニックとジュールスはレズビアンのカップルで、精子バンクから提供された精子で一人づつ子供を儲けている。ニックの子供は18歳になる娘ジョニ、ジュールスの子供は15歳の息子レイザーで、郊外の一軒家で仲良く暮らしている。ある日、レイザーとジョニは、精子を提供した“父親”の存在が気になり始め、精子バンクに問い合わせ父親とコンタクトを取ろうとする。やがて、レストランのオーナーを務めるポールが提供者であることが判明。ポールも突然の二人の子供の出現を喜び、その気さくな性格で瞬く間に仲良くなってしまうが、それを知ったニックとジュールスの心は穏やかではなく…というストーリー。
まず、ジュリアン・ムーアが出て、性的なテーマがあるわけでなので、間違いなく“脱ぐ”んだろうな…と予想が付く。もちろんその読みは正解。もう、いい年なんだから、そのくらいの期待を裏切ったらどうかと思うんだが(笑)。
レズビアンのカップルが、男同士のビデオみて興奮するかね?と思っていたら、息子も不思議に思ってたみたいで質問してた。まあ、男性がレズビアン物を観るのと同じ感覚かね。
自分たちもそうだからって、息子もゲイなんじゃないかって疑うくだり。自分たちもそうだから疑うって、バカ親だわな。と、同時に、普通にストレートの親と大差ない親をやってるって表現なんだろうね。
(以下ネタバレ注意)
まあ、今のアメリカではけっこうある家族構成…っていうかもしれないけど、やっぱり特殊だと思う。でも、こういう特殊な設定の話ではあるけれど、シナリオはいたってセオリーどおり。
レズビアンカップルが体外受精で子供をつくって立派に育て上げる…っていう設定(掴み)→ 子供が精子ドナーを探して勝手に接触(転換ポイント①)→ 登場した“父親”によってぎくしゃくしてくる家族→ “父親”とジュールスが関係を持ってしまう(転換ポイント②)→ すったもんだで家族の絆の再確認。転換ポイントの挟み方は理想的だね。
ストレートの人間からすると、“父親”ポールとジュリアン・ムーア演じるジュールスの距離が縮まっていくのをみると、レズビアンっていうけど、彼女の人生の中でたまたまマッチする男性がいなかっただけで、別に男性が嫌いってわけじゃないんでしょ?むしろ“本当の私”に気付いちゃった…とか、そこまではいかないにせよ、女性でも男性でも人間として必要な人と一緒にいたいのよ…とか、そういう展開になるのかな、と思うわな。
でも、どういう形であろうと“家族”は“家族”っていうオチになる。個人的にはこのオチには満足していなくて、無難なところに収めたな…というガッカリ感すらある。
うーん。普通の家族と同じだっていうんなら、むしろ普通に離婚だってあるわけだし、なんか自分の存在意義とか生きがいとかそういうものにジュールスが気付いたように見えて、応援したい気持ちになっちゃった。だから、なんか残念な感じなんだよね。
それに、ニックってのが終始感じの悪いキャラクターで、一切共感できなかったのも、そう思わせる原因なのかもしれないな。
#どうしても、男目線だとポール寄りになっちゃうしなぁ。
ポールの出現によりニックが家族を取られるんじゃないか…という焦りから、まさかの父親ポジションの取り合い。そんなギスギスから、和解のディナーになり、あれ?まさか逆にニックもポールを気に入っちゃたりして?なんて思ったが、さすがにそれはない。その後の、ワインをゆっくり飲み周囲の音が消えていく“すべてを悟った”演出の緊迫感、ガラガラと価値観が崩れ落ちるような感じはうまかったね。
仮にポールとジュールスが思い切って結ばれたら、ミア・ワシコウスカ演じるジョニの扱いはシナリオ上かなり難しくはなったわな。そうしなかったせいで、息子のレイザーの影が物凄く薄くなってるけど。
正直、ドラスティックな展開(オチ)も観たいな。穏便な同性愛者の映画を作りたかったのかもしれないし、ゲイだって普通なんだって線ははずせなかったんだろうけど、このシナリオはその枠組みをはずしたほうが、より面白くなったと思う。でも、本当にラスト以外は、すんごく愉しんだよ。良作だと思う。
#男性がホモ映画をみると「うぇー」ってなる場合が多いけど、女性はどうなんだろ。
公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:リサ・チョロデンコ
出 演:アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、マーク・ラファロ、ジョシュ・ハッチャーソン、ヤヤ・ダコスタ、クナル・シャーマ、エディ・ハッセル、ゾーシャ・マメット、ホアキン・ガリード、レベッカ・ローレンス、リサ・アイズナー、エリック・アイズナー、サーシャ・スピルバーグ、ジェームズ・マクドナルド他
受 賞:【2010年/第77回NY批評家協会賞】女優賞(アネット・ベニング)、助演男優賞(マーク・ラファロ)、脚本賞(スチュアート・ブルムバーグ、リサ・チョロデンコ)
【2010年/第68回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ/ミュージカル]、女優賞[コメディ/ミュージカル](アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア)
【2010年/第26回インディペンデント・スピリット賞】脚本賞(リサ・チョロデンコ、スチュアート・ブルムバーグ)
コピー:青空の下、共に生きる。家族になる。
ニックとジュールスはレズビアンのカップルで、精子バンクから提供された精子で一人づつ子供を儲けている。ニックの子供は18歳になる娘ジョニ、ジュールスの子供は15歳の息子レイザーで、郊外の一軒家で仲良く暮らしている。ある日、レイザーとジョニは、精子を提供した“父親”の存在が気になり始め、精子バンクに問い合わせ父親とコンタクトを取ろうとする。やがて、レストランのオーナーを務めるポールが提供者であることが判明。ポールも突然の二人の子供の出現を喜び、その気さくな性格で瞬く間に仲良くなってしまうが、それを知ったニックとジュールスの心は穏やかではなく…というストーリー。
まず、ジュリアン・ムーアが出て、性的なテーマがあるわけでなので、間違いなく“脱ぐ”んだろうな…と予想が付く。もちろんその読みは正解。もう、いい年なんだから、そのくらいの期待を裏切ったらどうかと思うんだが(笑)。
レズビアンのカップルが、男同士のビデオみて興奮するかね?と思っていたら、息子も不思議に思ってたみたいで質問してた。まあ、男性がレズビアン物を観るのと同じ感覚かね。
自分たちもそうだからって、息子もゲイなんじゃないかって疑うくだり。自分たちもそうだから疑うって、バカ親だわな。と、同時に、普通にストレートの親と大差ない親をやってるって表現なんだろうね。
(以下ネタバレ注意)
まあ、今のアメリカではけっこうある家族構成…っていうかもしれないけど、やっぱり特殊だと思う。でも、こういう特殊な設定の話ではあるけれど、シナリオはいたってセオリーどおり。
レズビアンカップルが体外受精で子供をつくって立派に育て上げる…っていう設定(掴み)→ 子供が精子ドナーを探して勝手に接触(転換ポイント①)→ 登場した“父親”によってぎくしゃくしてくる家族→ “父親”とジュールスが関係を持ってしまう(転換ポイント②)→ すったもんだで家族の絆の再確認。転換ポイントの挟み方は理想的だね。
ストレートの人間からすると、“父親”ポールとジュリアン・ムーア演じるジュールスの距離が縮まっていくのをみると、レズビアンっていうけど、彼女の人生の中でたまたまマッチする男性がいなかっただけで、別に男性が嫌いってわけじゃないんでしょ?むしろ“本当の私”に気付いちゃった…とか、そこまではいかないにせよ、女性でも男性でも人間として必要な人と一緒にいたいのよ…とか、そういう展開になるのかな、と思うわな。
でも、どういう形であろうと“家族”は“家族”っていうオチになる。個人的にはこのオチには満足していなくて、無難なところに収めたな…というガッカリ感すらある。
うーん。普通の家族と同じだっていうんなら、むしろ普通に離婚だってあるわけだし、なんか自分の存在意義とか生きがいとかそういうものにジュールスが気付いたように見えて、応援したい気持ちになっちゃった。だから、なんか残念な感じなんだよね。
それに、ニックってのが終始感じの悪いキャラクターで、一切共感できなかったのも、そう思わせる原因なのかもしれないな。
#どうしても、男目線だとポール寄りになっちゃうしなぁ。
ポールの出現によりニックが家族を取られるんじゃないか…という焦りから、まさかの父親ポジションの取り合い。そんなギスギスから、和解のディナーになり、あれ?まさか逆にニックもポールを気に入っちゃたりして?なんて思ったが、さすがにそれはない。その後の、ワインをゆっくり飲み周囲の音が消えていく“すべてを悟った”演出の緊迫感、ガラガラと価値観が崩れ落ちるような感じはうまかったね。
仮にポールとジュールスが思い切って結ばれたら、ミア・ワシコウスカ演じるジョニの扱いはシナリオ上かなり難しくはなったわな。そうしなかったせいで、息子のレイザーの影が物凄く薄くなってるけど。
正直、ドラスティックな展開(オチ)も観たいな。穏便な同性愛者の映画を作りたかったのかもしれないし、ゲイだって普通なんだって線ははずせなかったんだろうけど、このシナリオはその枠組みをはずしたほうが、より面白くなったと思う。でも、本当にラスト以外は、すんごく愉しんだよ。良作だと思う。
#男性がホモ映画をみると「うぇー」ってなる場合が多いけど、女性はどうなんだろ。
PR
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
カウンター
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
ブログ内検索
最新記事
(09/01)
(08/31)
(08/30)
(08/29)
(08/28)
(08/27)
(08/26)
(08/25)
(08/24)
(08/23)
(08/22)
(08/21)
(08/20)
(08/19)
カテゴリー
アーカイブ
最古記事
(09/28)
(09/29)
(09/30)
(10/01)
(10/02)
(10/03)
(10/04)
(10/05)
(10/06)
(10/07)
(10/08)
(10/09)
(10/10)
(10/11)
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック