×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:138分
監 督:テレンス・マリック
出 演:ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステイン、フィオナ・ショウ、ハンター・マクラケン、ララミー・エップラー、タイ・シェリダン、アイリーン・ベダード、ウィル・ウォレス他
受 賞:【2011年/第64回カンヌ国際映画祭】パルム・ドール(テレンス・マリック)
【2011年/第46回全米批評家協会賞】助演女優賞(ジェシカ・チャステイン『テイク・シェルター』『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』に対しても)、監督賞(テレンス・マリック)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)
【2011年/第78回NY批評家協会賞】助演女優賞(ジェシカ・チャステイン『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』『Take Shelter』に対しても)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)
【2011年/第37回LA批評家協会賞】助演女優賞(ジェシカ・チャステイン『コリオレイナス(原題)』『The Debt』『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』『テイク・シェルター(原題)』『キリング・フィールズ 失踪地帯』に対しても)、監督賞(テレンス・マリック)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)
【2011年/第17回放送映画批評家協会賞】撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)
コピー:父さん、あの頃の僕はあなたが嫌いだった…
1950年代半ば。テキサスの田舎町に暮らすオブライエン一家。3人の息子に恵まれ一見平穏に見える家庭だったが、厳格な父親は、社会的な成功者になるための力を身につけるべく息子たちに厳しくあたり、子供たちにとってやすらぐ場所ではなかった。一方、全てを神の御心として受け入れようとする母親は、子どもたちを愛で包み込もうと優しく接していたが、そんなそんな両親の狭間で、長男ジャックは苦しみ葛藤していた。その後成長し、実業家として成功したジャックだったが、人生の岐路に立った今、少年時代を回想するのだった…というストーリー。
理不尽なまでに厳しい父親の教育に戸惑う妻と子供たち、しかしそれを受け入れるしかない状況。それを思い出す、おそらく成長したジャックであろうショーン・ペン演じる実業家。なにやら重々しい雰囲気でスタートし、彼らに何があったのか…と、期待は膨らむばかりだったのだが…。
いきなり20分近く、大宇宙の創世から生物の誕生・進化、恐竜まで登場するイメージ映像を延々と見せられる。まるで、手塚治虫の『火の鳥』の冒頭みたいなシーンだけど、テキサスの片田舎の家庭から、振幅が激しすぎてついていけない。たとえ、これが聖書の教えを信じた母親の想像だったとしても、突飛すぎる。映像は確かに美しいけれど、それはそれだろう。
キリスト教思想下での想像だとしても、それはそれでおかしい。この映像は、キリスト教的宗教的史観と科学的なそれとは相容れない。キリスト教原理主義者は、この大スペクタクルをたった6000年くらいのできごとだっていってるんだぜ。進化なんか認めていないし。それはないだろう。
とにかく、家庭ドラマの部分はまだしも、このイメージ映像とは繋がっていない。豚の丸焼きと、巨大なボールに入ったフルーチェをドーンと食卓に出されて、うまいだろ?うまいだろ、しつこく言われている感じ。
父なる神と、家庭の父を同一視して、実の父を憎むのと同じくして神も憎んでるってこと?それはそれで神への不敬なんじゃないかと思う。それに、息子・兄弟の死をどう受け止めるかってことと、この宇宙の理と何の関係が?間違いなく輪廻転生ではないわけで、息子の死から立ち直れない心に対して、何の一助にもなっていない。
だが、それでも生きていくには、そんな父親や神を信じなければならない。そんな世界観の中で、弱い存在の人間はそうやって生きていくしかない。だから、欧米に無神論者が増えているんだろうさ。
私には、なんで父親がきつく子供たちにあたったのか、理由は示されたようには見えないんだが。父と息子が似ていたから?自分のようになってほしくないから?そんなの詭弁だろ。虐待とまではいわないにせよ、子供への常軌を逸した行動に理由なんかない。心のゆがみ。それだけだよ。子供は延々と苦しみ続けるのさ(実際に長男ジャックは、成功者になっても苦しみつづけてるね)。
#大体、父親は好きなんて、そんな息子はこの世にそうそういないんだって。
結局は、私が“映画”というものに求めているものとは、ちょっと方向性が違う。すごく褒めている人がいるんだけど、そういう人とは友達になれんわ…って、そう思わせてくれるくらい。これがパルムドールってやっぱりカンヌはクソだよ。選考委員が芸術家気取りのクソ野郎ばっかりってのを証明してるわな。これを絶賛できるのが映画通だっていうんなら、私は映画通になんかなれなくて結構。そんなレベルかな。これを地上派で放映できる勇気のある局があったら逆に褒めてあげるわ。
とはいえ、一応話題作ではあるので、これから観ようという人もいるだろう。そういう人にアドバイスすると、“何も考えるな”、“絵画みたいなもんだと思え”そんなところかな。
#ショーン・ペンが出てくると、画が締まったのは認める。
公開国:アメリカ
時 間:138分
監 督:テレンス・マリック
出 演:ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステイン、フィオナ・ショウ、ハンター・マクラケン、ララミー・エップラー、タイ・シェリダン、アイリーン・ベダード、ウィル・ウォレス他
受 賞:【2011年/第64回カンヌ国際映画祭】パルム・ドール(テレンス・マリック)
【2011年/第46回全米批評家協会賞】助演女優賞(ジェシカ・チャステイン『テイク・シェルター』『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』に対しても)、監督賞(テレンス・マリック)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)
【2011年/第78回NY批評家協会賞】助演女優賞(ジェシカ・チャステイン『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』『Take Shelter』に対しても)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)
【2011年/第37回LA批評家協会賞】助演女優賞(ジェシカ・チャステイン『コリオレイナス(原題)』『The Debt』『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』『テイク・シェルター(原題)』『キリング・フィールズ 失踪地帯』に対しても)、監督賞(テレンス・マリック)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)
【2011年/第17回放送映画批評家協会賞】撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)
コピー:父さん、あの頃の僕はあなたが嫌いだった…
1950年代半ば。テキサスの田舎町に暮らすオブライエン一家。3人の息子に恵まれ一見平穏に見える家庭だったが、厳格な父親は、社会的な成功者になるための力を身につけるべく息子たちに厳しくあたり、子供たちにとってやすらぐ場所ではなかった。一方、全てを神の御心として受け入れようとする母親は、子どもたちを愛で包み込もうと優しく接していたが、そんなそんな両親の狭間で、長男ジャックは苦しみ葛藤していた。その後成長し、実業家として成功したジャックだったが、人生の岐路に立った今、少年時代を回想するのだった…というストーリー。
理不尽なまでに厳しい父親の教育に戸惑う妻と子供たち、しかしそれを受け入れるしかない状況。それを思い出す、おそらく成長したジャックであろうショーン・ペン演じる実業家。なにやら重々しい雰囲気でスタートし、彼らに何があったのか…と、期待は膨らむばかりだったのだが…。
いきなり20分近く、大宇宙の創世から生物の誕生・進化、恐竜まで登場するイメージ映像を延々と見せられる。まるで、手塚治虫の『火の鳥』の冒頭みたいなシーンだけど、テキサスの片田舎の家庭から、振幅が激しすぎてついていけない。たとえ、これが聖書の教えを信じた母親の想像だったとしても、突飛すぎる。映像は確かに美しいけれど、それはそれだろう。
キリスト教思想下での想像だとしても、それはそれでおかしい。この映像は、キリスト教的宗教的史観と科学的なそれとは相容れない。キリスト教原理主義者は、この大スペクタクルをたった6000年くらいのできごとだっていってるんだぜ。進化なんか認めていないし。それはないだろう。
とにかく、家庭ドラマの部分はまだしも、このイメージ映像とは繋がっていない。豚の丸焼きと、巨大なボールに入ったフルーチェをドーンと食卓に出されて、うまいだろ?うまいだろ、しつこく言われている感じ。
父なる神と、家庭の父を同一視して、実の父を憎むのと同じくして神も憎んでるってこと?それはそれで神への不敬なんじゃないかと思う。それに、息子・兄弟の死をどう受け止めるかってことと、この宇宙の理と何の関係が?間違いなく輪廻転生ではないわけで、息子の死から立ち直れない心に対して、何の一助にもなっていない。
だが、それでも生きていくには、そんな父親や神を信じなければならない。そんな世界観の中で、弱い存在の人間はそうやって生きていくしかない。だから、欧米に無神論者が増えているんだろうさ。
私には、なんで父親がきつく子供たちにあたったのか、理由は示されたようには見えないんだが。父と息子が似ていたから?自分のようになってほしくないから?そんなの詭弁だろ。虐待とまではいわないにせよ、子供への常軌を逸した行動に理由なんかない。心のゆがみ。それだけだよ。子供は延々と苦しみ続けるのさ(実際に長男ジャックは、成功者になっても苦しみつづけてるね)。
#大体、父親は好きなんて、そんな息子はこの世にそうそういないんだって。
結局は、私が“映画”というものに求めているものとは、ちょっと方向性が違う。すごく褒めている人がいるんだけど、そういう人とは友達になれんわ…って、そう思わせてくれるくらい。これがパルムドールってやっぱりカンヌはクソだよ。選考委員が芸術家気取りのクソ野郎ばっかりってのを証明してるわな。これを絶賛できるのが映画通だっていうんなら、私は映画通になんかなれなくて結構。そんなレベルかな。これを地上派で放映できる勇気のある局があったら逆に褒めてあげるわ。
とはいえ、一応話題作ではあるので、これから観ようという人もいるだろう。そういう人にアドバイスすると、“何も考えるな”、“絵画みたいなもんだと思え”そんなところかな。
#ショーン・ペンが出てくると、画が締まったのは認める。
PR
この記事にコメントする
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
カウンター
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
ブログ内検索
最新記事
(09/01)
(08/31)
(08/30)
(08/29)
(08/28)
(08/27)
(08/26)
(08/25)
(08/24)
(08/23)
(08/22)
(08/21)
(08/20)
(08/19)
カテゴリー
アーカイブ
最古記事
(09/28)
(09/29)
(09/30)
(10/01)
(10/02)
(10/03)
(10/04)
(10/05)
(10/06)
(10/07)
(10/08)
(10/09)
(10/10)
(10/11)
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック