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公開年:2002年
公開国:ブラジル
時 間:130分
監 督:フェルナンド・メイレレス、(共同監督)カティア・ルンド
出 演:アレクサンドル・ロドリゲス、レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ、セウ・ジョルジ、アリシー・ブラガ、ドグラス・シルヴァ、ダルラン・クーニャ 他
受 賞:【2003年/第70回NY批評家協会賞】外国映画賞(フェルナンド・メイレレス)
【2002年/第56回英国アカデミー賞】編集賞(Daniel Rezende)
コピー: ブラジル リオデジャネイロ 神の街 暴力も銃もドラッグもすぐそこにある日常を駆け抜ける少年たちの事実にもとづく物語
1960年代後半。リオデジャネイロの貧民街“シティ・オブ・ゴッド”の治安は最悪で、強盗や殺人が絶え間なく発生。中でも3人の少年が犯罪行為を繰り返していたが、幼い少年リトル・ダイスは3人組とともにモーテル襲撃に加わると、そこで宿泊客を殺害し、そのまま逃走して行方をくらます。一方、3人組の一人を兄にもつ少年ブスカペは、事件取材の様子を見てカメラマンに憧れるようになる。その後、リトル・ゼと名を改めた成長したリトル・ダイスが、街に舞い戻ってきて…というストーリー。
救いようのないクソ底辺の貧民地区で繰り広げられるチンピラの話。
振り切られないように付いて来いや!って言われているようなスピーディで緊張感のある展開だが、同時に虫が蠢いているようなむずがゆさを感じる。雑然と荒んだ感じが良く表現できている。本物のスラムの子をつかっているらしいのだが、その効果が大きいのかもしれない。
仕事というのが、他人のために何かをして、正当な対価を貰う行為である…ということが、シティの人たちはわかっていない。働いている人も、他者から金を貰うために労力をつかうことが労働だと思っているから、仕事の質が悪いままで貧しいまま。そんな大人を見ていれば、金さえ稼げれば働こうが略奪しようが違いがないように思えて、子供がギャングになるのもあたりまえ。街には教会もあるのだが、貧民窟とカトリックの組み合わせは、貧しさを助長するだけ。
物語はまるでオムニバスのように、目まぐるしくスポットが当たる主人公は変わっていく。強いて言えば真の主人公は、この“シティ”。主役とおぼしきブスカペは狂言廻しだね(まあ、本作の原作者なんだろうけど)。スピード感が溢れすぎで、内容がみっちり詰まっていて、ふと経過時間を見るとまだ半分も終わってないや…と感じるほど。
実録犯罪モノのような印象のジャケット写真だけど、演出や編集手法は実にスタイリッシュ。ありがちな、実話ベースのダレダレ感はない。むしろ実話であることが、効果的におもしろさに繋がっている作品で、予想外の名作。いやぁ、おもしろかった。強くお薦め。
#中南米が、いくら景気が良くても、一過性のものでしかないんだろうな…と感じさせてくれる。社会の基礎がポンコツなんだもの。オリンピックはあるからってブラジルに投資なんかすると、痛い目にあうに違いない。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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