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公開国:日本
時 間:114分
監 督:井口昇
出 演:板尾創路、古原靖久、山崎真実、宮下雄也、佐津川愛美、木下ほうか、渡辺裕之、竹中直人、柄本明 他
コピー:あきらめるな!立ち上がれ!
次期総理候補の若杉議員襲撃の犯行予告を受け、厳重警備が敷かれる中、サイボーグ組織Σの幹部ミスボーグが堂々と出現。そこにΣの野望を阻止すべく、秘密警察・大門豊とそのバディ電人ザボーガーが立ちはだかる。しのぎを削る中、愛憎を深める二人の運命は!?そして、25年後の大門豊を描いた二部構成。
知る人ぞ知る昭和50年あたりの特撮ヒーロー作品『電人ザボーガー』。大抵の特撮ヒーロー物っていうのは、①主人公がヒーローに変身する、②主人公がロボットに乗る、③主人公が外部からロボットを操縦する、④外部からやってきたヒーローが非力な主人公を助ける、の4パターンに大別されると思う。
しかし、本作はロボットと強い生身の主人公のバディ物という、日本特撮ヒーロー界では稀有な存在。この作品に目をつけたこと、そして当時は技術的な問題でずんぐりむっくりだったザボーガーは、実はデザイン的にはものすごくカッコイイということに気付いた点は慧眼だと思う。
原作を製作していたピープロがしっかり絡んでいるからなのか、監督がザボーガーへの思い入れがあるのかはわからないが、敵キャラも見事にリメイク。
しかし、『片腕マシンガール』とか『ロボゲイシャ』の井口監督というのが不安極まりない。血しぶきが飛びまくるのは必至。でも特撮ヒーローとエログロの相性は悪く、そこの折り合いを付けられるか否かが課題。
人間…というか生物っていうのは、言ってしまえばエログロな過程を経て繁殖して産み落ちてくる。それはあたりまえのことであって、その過程をいちいち表現しなくてもみんなわかってる話。別に世の中の人は、それを隠蔽しているわけではなく、日常の生活や経済活動の場面でそんなことを出していたら世の中がおかしくなるから普段は出さない。動物だって捕食するときは捕食に徹し、繁殖の時は繁殖に徹する。動物だって動物なりのTPOがある。
それなのに、どうも、日本のB級映画屋さんには、この“隠蔽”がおかしなことに見えているらしい。そこを破ることが人間性を解放することとイコールだと勘違いしているように見える。
何をいいたいかと言うと、大門豊とミスボーグの間に子供が生まれてもかまわないのだが、その過程を表現する意味は何もないということだ。
特撮ヒーロー物は、いくらハジけてもそこを表現するのは禁忌、というか興醒め要素。生物レベルで人間と何かが融合というだけでヒかれるんだよ。こういう表現を入れるなら、公開前の予告映像で子供を煽るんじゃない。
あと2点。竹中直人、柄本明は不要。べつに彼らの仕事が悪かったわけではない。でも、他作品のイメージが邪魔。作品に入り込めない。そして、おならで飛ぶシーン、リアリティの壁がどうしたこうしたとか、面白くない上に興醒め。別の玉砕方法に変更すべき。
この3点以外はまったくもって文句なし。特撮技術はは、日本の中では超一流。ザボーガーのデザインは最高(変形プロセスもきちんと考えられているようだたので、変形をもっとゆっくり見せればよかったのに…とは思うけど)。手頃な価格の玩具があれば是非買いたい(オリジナルのフィギュアは2体持ってる)。
若いときの大門豊はゴーオンレッドさんが演じているが、技の叫び声が非常によろしい。山崎真実は久々に見た。滑舌は悪いがこういう特撮なら問題なし。案外こういう仕事は向いているのかも。
近年の特撮ヒーロー作品では、ズバ抜けてよいデキ。もっと井口監督を制御できるプロデューサがいれば、案外、海外の一線で通用する作品を作れるようになるのかも。
#”ピー”プロか…。これまでずっと“ビー”だと勘違いしてた…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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