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公開年:1996年
公開国:アメリカ
時 間:108分
監 督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出 演:ジェニファー・ティリー、ジーナ・ガーション、ジョー・パントリアーノ、リチャード・サラフィアン、ジョン・P・ライアン、クリストファー・メローニ、バリー・キヴェル、ピーター・スペロス、ケヴィン・リチャードソン、メアリー・マーラ 他
ノミネート:【1996年/第12回インディペンデント・スピリット賞】撮影賞(ビル・ポープ)
【1997年/第6回MTVムービー・アワード】キス・シーン賞(ジーナ・ガーション、ジェニファー・ティリー)
盗みのプロ、コーキーは仲間の裏切りで捕まってしまう。5年の刑期を終えて出所すると、マフィアのビアンキーニ一家の下で仕事をすることに。仕事といっても、ビアンキーニが所有するアパートの内装や配管掃除。手掛けた部屋の隣室には、組織のマネーロンダリングを担当しているシーザーが住んでいた。シーザー宅には情婦のヴァイオレットも住んでいたが、元々レズビアンだったヴァイオレットは、中性的なコーキーに一目惚れしてしまい、誘惑を繰り返すようになる。コーキーもレズビアンで、ほどなく二人は結ばれる。そんな中、組織の会計士シェリーが200万ドルを横領したのが発覚。シーザーの部屋で、ボスの息子ジョニーらが金の在り処を吐かせるために拷問を繰り広げる。拷問の末、発見された金は、一旦シーザーが預かることに。そんな組織の凄惨な所業に嫌気がさしたヴァイオレットは、横領された金を奪い一緒に逃げようとコーキーに持ちかける。はじめは躊躇したコーキーだったが、シーザーと中の悪いジョニーが金を盗んだことする作戦に乗ることに。ボスのジーノが金を受け取りにくる日、コーキーが部屋に忍び込んで金を盗んだあと、ヴァイオレットはアパートの前でジョニーが逃げるように車を走らせたと、シーザーに嘘をつく。嫌な予感がしたシーザーは金を確認するがなくなっており、まんまと作戦通りにジョニーが盗んで、自分をハメようとしているのだと思い込む。しかし、シーザーの性格ならばそのまま逃亡すると予測していたのに、シーザーは反撃の手を考え始め…というストーリー。
コーキーはムショ上がり。冤罪だとか仕方なく犯罪に手を染めたとかなら共感できるのだが、根っからの犯罪者で、仲間の裏切りで捕まっただけ。ヴァイオレットと付き合い始めたときに「こういうのも悪くない」的なことを言うが、普通にレズビアンバーの常連で、“こういうの”ってなんやねん状態。とにかく、レズビアンじゃないと共感できないんじゃないか?と思われるような部分があり、『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟がこんな作品を?なんて思うのだが、ラリー・ウォシャウスキーが性転換し姉弟となった今では、さもありなん…って作品。
一方のヴァイオレットも、なんとなくシーザーに虐待されているのだろうな…とは思えど、だからといって、同情できるような過去がしっかりと描かれているわけではない。むしろ打算的に見えて、こちらも共感しにくいキャラだ。
必ずしも勧善懲悪的な設定でなくてはいけないわけじゃない。それは、百も承知なのだが、こういうストーリー展開の場合、ちょっとは共感・同情できないと一緒にハラハラしにくい。おまけに、計画が進行している最中、コーキーは隣室で待機しているだけで、すっかりストーリー上お留守になってしまうという…。
ところが、そこで伏兵現る。主役の二人よりも、ヴァイオレットの夫(?)シーザーのシブとさが、ストーリーを動かし始めるのだ。簡単に騙せると、主役二人はもちろん観客だってそう疑わないような、アホっぷりを発揮していたシーザーなのに、ゴキブリ並みのシブとさとしつこさを発揮するのだ。
糸の切れた凧のように暴れ始めたシーザーに、確固たる決意で望んだヴァイオレットもひるみ始める。薄氷を踏むように軌道修正しようとするヴァイオレットだが、さてどうなるか。
好みの分かれるところだとは思うは、私はなかなかの良作だと思う。お薦めしたい。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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