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公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:92分
監 督:ティム・ヒル
出 演:ジェイソン・リー、デヴィッド・クロス、キャメロン・リチャードソン、ジェーン・リンチ、ベス・リースグラフ、ジャスティン・ロング、マシュー・グレイ・ガブラー、ジェシー・マッカートニー 他
森で仲良く暮らしていたシマリスの、サイモン、セオドアの3兄弟。住んでいた木がクリスマスツリーとして伐採されてしまい、木と一緒にトラックで都会に運ばれてしまう。運ばれた場所はジェット・レコード社。そこにやってきた売れないミュージシャンのデイブは、大学時代の友人で今はジェット・レコードの社長になっているイアンと訪ね、自分の曲を売り込みにやってきたのだ。しかし、彼の曲は酷評され追い返されてしまう。シマリス3兄弟は、デイブにくっついて彼の自宅についていく。はじめはシマリスたちを追い返そうとしたデイブだったが、彼らに歌の才能があることを知り…というストーリー。
冒頭のデイブの苦境とシマリスたちのハチャメチャ具合、そこからデイブを救うためにに自ら売り込みにいくあたりは、よい展開だと思う。
大人気となるものの、その後、悪役社長にこき使われて大ピンチとなってしまう。非常に判りやすく且つセオリーどおりのシナリオ。しかし、最後がいけない。
つらい状況をガマンし溜めに溜め込んで、最後に弾けた結果として、ただカゴから逃げ出して一件落着とは。これは、じつにつまらない。脱出のための大立ち回りを繰り広げ、決定的にイアンの悪事がバレてしまって晴れて放免とか、もう少し、苦境を乗り越える派手な儀式を差し込むことはできなかったのだろうか(簡単にカゴから脱出できるもん…っていわれちゃあねぇ…)。
あまり、気にしている人はいないのかもしれないが、本作の主人公がデイブなのかシマリスなのか不明確なのも、ボケている要員の一つだと思う。結論からいうと、デイブは“家族”にコンプレックスを持っているという設定で、それを乗り越えるという展開があるので主人公なのは間違いない。しかし、そのコンプレックス部分をしっかり描ききれていないので(なんでそうなのか?とか)、それを乗り越えて成長するというとこrまですべてボケてしまっている。
アルビンたちは、途中いくらか反省するものの、始終我がまま勝手し放題で奔放なのは変わらない。だから主役というよりも設定や背景の役割だ。それなのに、アルビンたちにばかり比重が置かれすぎで、終盤はデイブがほとんど放置状態である。
まあ、所詮は子供向けのコメディで、シマリスちゃんたちかわいいわーという視線で観て欲しかったのだろうから、仕方がないのかもしれない。しかし、その分、大人の鑑賞には堪えないものになってしまっている。ヒットしたポピュラーミュージックを歌わせたりして、興味をひこうとしているが、あまり効果は出ていない。お薦めしない。
#そういう切り口ならば、シマリスちゃんたちも成長する物語にすればよかったと思うのだが。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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