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公開年:2010年
公開国:フランス、アメリカ、スペイン、イギリス
時 間:114分
監 督:ポール・グリーングラス
出 演:マット・デイモン、グレッグ・キニア、ブレンダン・グリーソン、エイミー・ライアン、ハリド・アブダラ、ジェイソン・アイザックス、イガル・ノール 他
コピー:グリーン・ゾーン──。そこは、偽りに支配された安全地帯。
フセイン政権が陥落した直後のバグダッド。陸軍のロイ・ミラー准尉率いる部隊は、大量破壊兵器の発見という任務を遂行していたが、指示された施設を捜索しても、何も無い状態が繰り返されていた。3度目の空振りの後、情報源に誤りがあるのではないかとミラーは主張するが、上官はそれを無視する。納得できないまま引き続き指示に従うが、イラク人フレディの情報提供をきっかけに、国防総省に不審な動きがあることを察知する。ミラーは、同様に疑念を抱くCIA捜査官や記者と共に、独自の調査を敢行するが…というストーリー。
イラクの大量破壊兵器が無かったなんてことに、いまさらフォーカスを当てられても、そのこと自体は世界中の誰しも知っていることで、それ自体はサスペンスにもミステリーにもなりえない。むしろ、多くの国を騙くらかしたペテン行為(もちろん日本も騙された)で、思い出せば苦々しい感情が沸くだけで、それをトレースされても、何一つおもしろみを感じない。せめて映画にするのだから、それに輪をかけた切り口にしなければいけない…と、普通は考えるのだが、この映画は事実以上のオチは何一つないのだ。
#ただ、実際はCIAのチョンボだったのが、国防総省の陰謀ということになっている。この変更に何の意味や効果を期待しているのかさっぱりわからないけれど。
じゃあ、それはそれとしてアクションやドンパチを盛大に見せる方向にもっていくのか?と思っていたが、同じ実話である『ブラックホーク・ダウン』と比較しても、そのレベルは半分にも満たない。
ちょっと哲学的な話になるが、“無い”ことを証明するのは、“ある”ことを証明することよりも格段に困難である。簡単な例を出すと、宇宙人の存在を証明するためには宇宙人を一人発見すればよいが、いないことを証明するためには宇宙の隅から隅まであらゆるところを探さなければいけないわけだ。
なぜこの映画がピリっとしないのか。ある隠された証拠を探す話なら、それを追ってチェイスを展開すればいいので話がどんどん集約されていく。しかし、大量殺戮兵器は“なかった”という一点に向かって集中させることは不可能なのだから、話は進めば進むほどボケていくのである。
結局、最後のほうは、自分で乗り込んで捕まってそれから逃げて…というマッチポンプを展開させる意外に、オチを付ける方法が無かったいう、極めて愚作なシナリオとなっている。これほどピリっとしない戦争ムービーも珍しい。お薦めしない。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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