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公開年:1978年
公開国:香港
時 間:103分
監 督:ユエン・ウーピン
出 演:ジャッキー・チェン、ユエン・シャオティエン、ディーン・セキ、ウォン・チェン・リー、ワン・チェン 他
 
 
 
 
 
 
清朝末期。広東にあるカンフー道場の息子フェイ・フンは、まじめに鍛錬せず、悪友たちと町で放蕩三昧の日々。そんな彼だが、正義感だけは一人前で、町で露天商の親子をいじめているチンピラを懲らしめる。家へ帰ると、さきほどのチンピラが包帯を巻いて乗り込んでくる。チンピラのけがは大げさに吹聴したものだったが、結局その場でも大乱闘となり、結局ケガ人を増やす結果に。そのありさまをみてすっかり辟易した父親はフェイを鍛えなおそうとするが、やはり目を盗んではサボってばかり。お手上げの父は、旧知の達人ソウ・ハッイーに息子を預けることにした。ソウがとてつもなく厳しい先生だという噂を聞いたフェイは、着の身着のまま逃亡するが、あまりに空腹に無銭飲食を図り、またもや大騒ぎに。そこで、泥酔した不思議な爺さんに助けてもらい、何とか切り抜けることができたが、実はその爺さんがソウで…というストーリー。

冒頭のあたりは、ヤンチャなだけで、町の人を助ける正義感、そして主人公にありがちな誤解されるキャラなんだけど、少年漫画的なわかりやすいキャラで楽しい。
ただ、一応正義感は強いんだけど、ジャッキー演じるフェイの行動や、ヤンチャを超えてクソ人間。町のチンピラと同レベル。食堂のシーンは印象的だけど、その無線飲食の手口や言い訳は、単なる悪党である。もう少し、“実はいい人”という演出があっていいと思うが、最後までそういう描写がない。まあ、それが“異世界”な雰囲気を醸し出している一要因ではあるので、ダメなわけではないのだけれども…

酔拳がすごいというのは何となく納得できる。鶴拳は鶴の動きを模する。蛇拳は蛇を。酔拳だって、酔っぱらった人の動きを模すればいいのであって、実際にアル中になるほど飲み続ける必要はない(仮に修行中に実体験するために飲むことはあったとしても)。
実際に劇中で、「酔拳は本当に酔っているのではない、酔っているようにみえるのだ!」と言っている。そこまではいい。でも、ソウ・ハッイー、おまえアルコール切れたら手震えて力でないじゃねーか。弱い(確信)。

ソウ・ハッイーの最後の修行で、酔八拳を習うわけだが、その中の一つ女性の動きの拳がある。フェイにはいまいちピンときてなくて、適当にごまかして会得しておらず、最後の戦いでピンチに…という展開がある。そこは、はじめのほうに出てきた、達人おばさんを絡めないとシナリオ的にはダメだと思う。

その他にも、ケツが破けるとかシチュエーション的にギャグになっていないシーンが散見されるとか、アクション時の風きり音が過剰でズレもあるとか、難点はいくつかある。でも、アクションとストーリーとコミカルさの“バランス”という意味では、ジャッキーの拳法映画中随一で、集大成的作品だと思う。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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