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imageX0067.Png公開年:1992年
公開国:アメリカ
時 間:103分
監 督:スティーヴン・ヘレク
出 演:エミリオ・エステヴェス、ジョス・アックランド、レイン・スミス、ハイジ・クリング、ジョセフ・ソマー、ジョシュア・ジャクソン、エルデン・ラトリフ、マーガリート・モロー、ジョン・ビーズリー、マット・ドハティ 他





ミネソタ州ミネアポリスの若手弁護士のゴードンは、どんな強引な手を使ってでも裁判に勝つことに執着する男。その日も、判事の弱みに付け込むような手段で勝利を収め、意気揚々と事務所に戻ってきたが、そんな態度をボスに戒められてしまう。気分を害したゴードンは、雪道を酒を飲んで運転、スピード違反で捕まってしまう。自分のスピード違反の裁判も真っ向戦うと主張するゴードンに対して、ボスは訴訟で戦わずに、500時間の社会奉仕を受け入れるよう命じるのだった。その内容は、地元の少年アイスホッケチームのコーチをするというもの。実は、ゴードンは子供の頃にアイスホッケーの選手だったのだが、優勝を賭けた試合で大失敗をしたせいで優勝を逃してしまうという苦い経験をしており、これまでホッケーとは関わらずに生きてきたのだ。そして、負けることを極端に嫌う性格も、そのときに生まれたものだった。おまけに、彼がコーチをすることになったチームは、まともに得点したこともない弱小チームで…というストーリー。

意外と評価の良し悪しが真っ二つに分かれる作品だったりする。私は、キッズスポーツ映画として最高峰だと思うのだが。
フィギュア選手のスピンや、Vウィング作戦とか、子供だからこそ許容できる奇を衒った作戦なのだが、だからこそ興醒めもせず、ホッケーのルールがわからなくても十分に愉しめる。
また、『ハイランダー』と同じく、クイーンの曲が使われているが、“マンガ”的な内容の作品とクイーンのマッチぶりは異常。実に盛り上がる。

ゴードンが子供の頃のコーチで今もその名門チームでコーチをやっている男、そいつの憎たらしいこと。勝利至上主義のアメリカにあって、その権化ともいえるコーチがすっかり悪役なのはおもしろい。
そんな相手コーチの態度がトラウマになっているならば、ゴードンのコーチっぷりはさぞや清廉潔白なんだろう…と思うが、そんなことはない。子供たちに、わざと痛がって相手にペナルティをつけろだの、似たようなことをやらせる。子供への教育とは恐ろしいものである。

さらに、自分の法律事務所のボスも、途中から悪役に変転。なんと事務所をクビになってしまうという展開。ポンコツチームが成長していく過程も面白いが、主役ゴードンが変わっていく様子がおもしろい。途中で、子供たちに有名な選手(かつてのチームメイト)と合わせることで力をつけようとするのだが、実は自分の中にもホッケー愛が燻っていたのを見つけてしまうんだな。チームの子供の母親といい仲になっていたのが、普通の映画の終わり方ならば、それと結ばれておしまいって展開になりがち。でも、何と、ホッケーのマイナーリーグに挑戦するという、予想を上回る展開に。
弁護士事務所のボスも、ギャフンと言わせられなかったのは、シナリオ的にちょいと不満だが。

その後、マイティ・ダックスというホッケーチームが実際にできてしまったくらいなので、当時のアメリカ人の心をがっちり掴んだんだろう。私、ホッケーのルールもまともに知らないくせにダックスのユニフォーム欲しかったもの(2万円近くして買えなかったけど…)。

日々の仕事の煩わしさを忘れて、ちょっと心が洗われて、元気も貰える。子供に一度は観せたい作品の一つ。

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imageX0063.Png公開年:1980年
公開国:アメリカ
時 間:116分
監 督:ジョン・ヒューストン
出 演:シルヴェスター・スタローン、マイケル・ケイン、カロル・ローレ、ペレ、マックス・フォン・シドー、ダニエル・マッセイ、ティム・ピゴット=スミス、ジュリアン・カリー、クライヴ・メリソン、モーリス・ローヴ、ボビー・ムーア、アミドウ、アーサー・ブラウス、アントン・ディフリング 他



1943年、ドイツ南部ゲンズドルフ捕虜収容所。サッカーに興じる捕虜たちの中に、かつての名選手だったコルビー大尉を発見したドイツ軍情報将校シュタイナーは、連合軍捕虜チームとドイツ代表による親善試合を思いつく。シュタイナーが上層部に掛け合うと、それをプロパガンダに利用しようという思惑と一致し、許可が下りる。コルビー大尉は、選手の待遇改善を条件に試合を受諾、メンバーの人選を行う。一方、連合軍捕虜の上官たちは、試合を利用した脱走計画を練り、コルビー大尉にこの計画に参加するように命令する。その後、試合会場がパリに決定すると、米軍捕虜のハッチがパリのレジスタンス組織と連絡を取るために収容所を脱走し…というストーリー。

ペレの登場にびっくり。他にも往年の名選手が出演しているようだが、私サッカーに詳しくないのでわからん。でも、さすがに役者にサッカーをやらせたら興醒めしただろうから、プレイヤーをつれてきたのは成功。それに、普通の兵士なんて朴訥だからね。演技ができないくらいの方がリアルだったりする。

シナリオでは、かなり杜撰な部分が散見。
物資の無い中、人形つくるとか(それも発砲スチロールとか)…、なんか群集の中に、現代的なジッパーの付いた服を着てつ人がいるのか…、なんで試合開始してから一生懸命穴を掘るのかとか…、もうちょっとしっかり作れよと思う部分が多々あって、結構なトンデモ作品で、全体的に粗が目立つ。
突然、スタローン演じるハッチが、キーパーの才能があると持ち上げられる。まさか、はじめの選手集めのときにキーパーをチョイスしてないとか?あほか?と思ったら、ちゃんといた。後でご都合主義的に骨折られてた。ちょっと判りにくいよ。

対して、コルビー大尉がハッチを毛嫌いするシーンがあるのだが、サッカーの技量だけの問題ではなく、杜撰な計画で部下に脱走をやらせる士官たちの態度が気に喰わないのだ…ってことが判り、その仲間たちへの愛に気付くハッチ…なんていう、いい描写もある。そういう娯楽と脱走のハラハラがうまくミックスされているのでアリ。こういう悪ノリ作品は、逆にヒットする傾向にある。

脱獄モノは、意外と娯楽要素が強いものだけど、本作はその最たるモノ。極めてマンガだけど、佳作だと思う。
#だけど、連合国こそ正義というアメリカ様のクソ理屈によって、世界の平和が遠のいているのは事実。

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image0167.png公開年:2002年
公開国:アメリカ
時 間:128分
監 督:ジョン・リー・ハンコック
出 演:デニス・クエイド、レイチェル・グリフィス、ジェイ・ヘルナンデス、ブライアン・コックス、ベス・グラント、アンガス・T・ジョーンズ、リック・ゴンザレス、チャド・リンドバーグ、アンジェロ・スピッツィリ、ロイス・D・アップルゲイト、ラッセル・リチャードソン、レイノール・シェイン、デヴィッド・ブラックウェル 他
ノミネート:【2002年/第8回放送映画批評家協会賞】ファミリー映画賞:実写
コピー:ひとりで夢を追うほど、強くなれない──そんな僕の背中を押してくれたのは、《家族》という名の奇跡だった…。

メジャーリーガーを目指すジム・モリスは、ブルワーズに入団するも肩を故障し、夢は絶たれることに。その後、テキサスの高校で教師兼野球部コーチとなり、35歳となった今、妻と子供に囲まれて幸せな日々をおくっている。そんなある日、ジムがバッティングピッチャーとして投げた球が、思いも拠らぬ球威だったことに周囲も自分も驚く。彼の肩は治っていたのだった。ジムはやる気のないプレーをする部員を叱ると、部員たちは「自分たちが地区優勝したら先生はプロテストを受けること」という提案をする。ハッパをかけるつもりでその約束を承諾すると、野球部は快進撃をはじめ…というストーリー。

そんなに昔の話じゃない実話なのに、日本じゃそんなに有名じゃない人。2年プレーした後、引退してるけど、すぐに映画化されている。教師だから身ギレイだろうし、いかにもディズニーが扱いそうなネタだもんね。

実話だからあたりまえかもしれないけど、展開は自然。まあ、事実じゃない細かい演出はもちろん色々あるだろうけど(映画だもん)。あんな万年ポンコツ野球部が、はっぱかけられたくらいで急に強くなるか?という疑問は湧いたけれど、州大会に出て一回戦で負ける程度なら、まあ無くはないだろう(事実なのかどうか確認できん)。プロテストのくだりから、マイナー→メジャーの流れも、いくら100マイル近い球速だからといって、それほどトントン拍子じゃないのはあたりまえで、不自然さはない。

ベタベタだけど、メジャーに呼ばれるシーンや、最後に街の人が押し寄せてるシーンは、感動するさ。この映画自体は“夢あるね~”以外の何者でもない。この映画だけを観ると、こんないい作品は2・3年に一回くらいは地上派で放送すべきだ!くらいに思えるんだけど。夢見たことが今やれている人なんかそうそういないだろうし、だけど皆、どこかに何か引っかかっているはずだからね。観ていて沸き立つものを感じる人は多いだろう。

ただ、映画だと、ものすごく活躍したように見えるけど、実際は2年で15イニングくらいしか投げていないし、先発なしの勝ち負けなしで、セーブもホールドもなく、防御率も5点近い。大抵、こういう実話映画の場合、エンドロール前にその後の活躍っぷりなんかを紹介するものだけど、「メジャーで二年間プレーして引退して、今でもテキサスに住んでいる」としか言わないのも納得。この成績を紹介されたら「ダメじゃん!」ってなるもの。
映画自体は最高にゾワっとできるのに、本人の活躍がいまいちなせいで、あんまり評価されない。そんな側面もあるかもね。

それに、復活できたのは努力じゃなくって、元々の天賦の才能…ってのも、盛り上がる気持ちを阻害しているね。私らにはその才能すらない…って気付くと一気に共感できなくなるものなぁ(う…)。でも、そんな穿った観方をしなければ、素直に感動できる良作だと思う。元気が出るのは事実。

#この映画を観れば、日本の野球選手が、チャンスがあればメジャーに行こうと思うのは、そんなに変じゃない…と思える作品。野球に対する無垢な愛がそこにあるように見えるものな(実際は知らんけど)。




負けるな日本

 

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image1722.png公開年:2005年
公開国:アメリカ
時 間:136分
監 督:トーマス・カーター
出 演:サミュエル・L・ジャクソン、リック・ゴンザレス、ロブ・ブラウン、ロバート・リチャード、アシャンティ、アントウォン・タナー、ナナ・グベウォニョ、チャニング・テイタム、テキサス・バトル、デビ・モーガン、メル・ウィンクラー、ヴィンセント・ラレスカ、レイ・ベイカー、エイドリアン・エリザ・ベイロン、ジェニー・ガゴ、レイシー・ビーマン、ベン・ウェバー、キャロライナ・ガルシア、デニース・ダウス 他
ノミネート:【2005年/第14回MTVムービー・アワード】ブレイクスルー演技賞[女優](アシャンティ)
コピー:――熱い感動を呼び起こした真実の物語――


犯罪が横行する町の低階層家庭の子供たちが集まるリッチモンド高校。半分も卒業できないレベルで、将来への展望も見出せない生徒ばかり。この高校のバスケットボール・チーム“オイラーズ”の成績も惨憺たる状態だったが、そんなチームを立て直すために、同校OBでバスケの全米代表にまで選ばれたケン・カーターがやってくる。しかし、バスケのトレーニングを始めると思いきや、彼はまず選手たちとある契約を交わすのだった。それは、学業での成績向上と規律ある生活態度を守らせるというもの。はじめは抵抗や戸惑いを見せる選手たちだったが、カーターの強い信念が選手たちの心を動かしていく…というストーリー。

ダメ生徒たちを独特の指導で成長させていく…という内容に加えて“実話”。今となっては、アメリカ映画のお家芸ともいえるジャンルの作品である。シナリオの盛り上がりポイントもセオリーを抑えているし、バスケシーンも迫力がある。エキセントリックなアウトロー的な役柄の多いサミュエル・L・ジャクソンが、“信念の人”をどっしりと演じており、観ていて力が入る作品。ただ、ちょっとこういう作品が多すぎで食傷気味の感があって、受賞歴が皆無に近いのも頷けるかなと。

普通なら、成長して勝ち上がって…っていう展開で終わるところだが、本作では、“学校は社会に人を送り出すマシンなんだから、その役目をきっちり果たさないとね”という、他作にはないテーマが盛り込まれている。一芸に秀でているのはいけれど、最低限に備えるべき作法・民度ってものがあるよね…と。このエピソードはなかなか新鮮で、非常に興味深く観させてもらった。

よく教育の話で、「日本はアメリカの10年とか20年後を追いかけているようだ」って意見を聞くことがあるんだが、私は「はあ?何それ?」状態だった。しかし、本作を観てわかった気がする。本作に登場する保護者連中は、完璧に“モンスター・ペアレント”。それもかなり、社会的資質や想像力が欠落した人々で、且つ一丁前に権利を主張することだけは知っている手のつけられないポンコツばかりである。確かに今にモンペどもの行動を見ていると、似ている。

ある程度の脚色はあれど実話であることを考えると、アメリカの教育レベルは、相当ヒドイものなんだろうね。いや、上の人はとことん上のレベルなんだろうけど、知的貧富の差(とでもいうのか)は相当開いているのだろう。いくら、アメリカが支配する側とされる側という構造の上に成り立っているとはいえ、底辺層の知的レベルが低すぎるのは、総体的にかなり問題。これでは、単純労働すらあやういレベル。語弊はあると思うが、あえて極端な言い方をさせてもらうと、奴隷としても使えない。奴隷が機能しなければご主人様の食い扶持も無くなる(アメリカって死亡フラグが立っているのかもしれない)。
日本も同じ轍を踏みかけているのかな…と思うとせつなくなるのだが、日本はこうならないように、50年先を見据えた教育というものを考えて欲しいと切に願う(下級武士に象徴されるように、底辺の知的レベルこそ、日本の国力の源泉だからね。政治家ども忘れるなよ)。

で、目新しい視点ではあったのだが、これを盛り込んだことで、妙に長い話になってしまって、実は途中で「まだ、半分か~」状態になる(でも、外すわけにはいかないから仕方が無い)。でも、長いけれど、充分に佳作。軽くお薦め。





負けるな日本

 

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image1611.png公開年:2009年 
公開国:アメリカ
時 間:128分
監 督:ジョン・リー・ハンコック
出 演:サンドラ・ブロック、クィントン・アーロン、ティム・マッグロウ、キャシー・ベイツ、リリー・コリンズ、ジェイ・ヘッド、レイ・マッキノン、キム・ディケンズ、キャサリン・ダイアー、アンディ・スタール、トム・ノウィッキ 他
受 賞:【2009年/第82回アカデミー賞】主演女優賞(サンドラ・ブロック)
【2009年/第67回ゴールデン・グローブ】女優賞[ドラマ](サンドラ・ブロック)
【2009年/第15回放送映画批評家協会賞】主演女優賞(サンドラ・ブロック)
コピー:あなたの人生史上、最高の実話

飲食店チェーンを経営する夫と娘、息子と幸せに暮らしているリー・アン。ある真冬の夜、軽装で夜道を歩く巨漢の黒人少年に目を止め、声をかける。寝る場所がないというそのマイケルという少年を放っておけず、自宅へ彼を泊める。マイケルは小さいころに母親から引き離され、里親先を転々とするかわいそうな境遇だったという。はじめは憐れみの気持ちで接していたリー・アンだったが、マイケルの中に輝くものを感じた彼女は、家族としてマイケルを迎え入れ、住む場所と教育の機会を与えるのだった。さらに、大柄な体格に似合わず敏捷な肉体を持つマイケルは、次第にアメフトの才能を発揮しだし、有望選手として一躍注目を浴びるようになるのだが…というストーリー。

金銭的に満たされたならば、ああいうことがやりたい、こういうことがやりたいと色々思い浮かぶだろうが、このように“チャンスに恵まれない人に機会を与える”ということは、最高に夢のある行いだと思う。実に羨ましい。夢の映画である。
リー・アンの家族の行いを、白人が貧しい黒人に施しをするだけの自己満足だ、偽善だ、単なる道楽だなんていうヤツがいるようだが、そういう見方しかできない人は心の貧しい人だ。一人の人間を救うよりも、金銭に余裕があるならもっと救えばいいという意見もあるが、教育というのはそういうものではない。薄く広く施して救えてるんだか救えていないんだかわからないようなら0に等しいわけで(いけないというわけではないが、そういうのは政府にまかせておけばよい)、0か1かといわれれば一人の教育に力を傾けることが悪いわけがない(貧しい人はもっと他にもいるんだから一人だけを救うなんて…という意見のほうがよっぽど偽善である)。

とにかく、冒頭からぐっと惹き付けられる演出が続く。ものすごくウマい(『オールド・ルーキー』の監督ですな)。サンドラ・ブロックが登場してからは、そのグイグイはさらに加速。電車の中で観ていたのだけど、乗り過ごしてしまったよ。すっかり魅入られてしまった。このオスカー主演女優賞は、まったくもって納得できる。すばらしい。
南部の白人女性がみんなこんな感じだとは思わないし、ましてやこの一家が南部の裕福なクリスチャン家庭の代表例とも思わない。むしろこの懐の深さは例外的かと。実際にママ友たちは偏見の目で見るわけだが、それでも毅然とポリシーを貫き、アゴのくいっとあがったステキな“ママ”をしっかり演じてくれた。

他のキャスティングも穴がなくて、弟のSJもいい味を出しているし、家庭教師役のキャシー・ベイツや、ちょい役だけど教師陣も輝きを発揮している。
アメフトを扱った映画は色々あるが、戦術的な説明もさりげなくわかりやすくて、私、はじめてアメフトの醍醐味が判った気がする。
実話なんだだけど、アメフトは詳しくないし、この主人公は幸せにプロまでいくのかどうも知らなかった。でも、これが実話かどうかなんかどうでもいい。教育物語、スポーツ物語、少年の成長物語、家族の成長物語、サクセスストーリー、どの面をとっても高品質。心が色んなモノで満たされた一本(昨今のタイガーマスク運動なんかよりも)。今、映画ベスト30を作れといわれたら、間違いなく入れる作品。強くお薦めする。

#とにかく、ブッシュは共和党員からみてもバカ野郎なんだ!ってことで…。

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image1169.png公開年:2004年
公開国:アメリカ
時 間:136分
監 督:ギャヴィン・オコナー
出 演:カート・ラッセル パトリシア・クラークソン ノア・エメリッヒ ショーン・マッキャン 他
受 賞:【2008年/第24回インディペンデント・スピリット賞】監督賞(トーマス・マッカーシー)




1979年、翌年のレークプラシッドでの冬季オリンピックを控えたアイスホッケーアメリカ代表は、大学ホッケーコーチのブルックスを代表監督に任命。召集されたメンバーは大学生だったが、それでも彼は、世界最強のソビエトをはじめとする強豪国を倒し、金メダル奪取することを決意。周囲から無謀と思われながらも厳しい指導でチームをまとめ上げていく…というストーリー。

B級キング、カート・ラッセル。彼の出る作品を観るのは久々かも。なんで、あんなおもしろヘアなのかしら(笑)。エンドロールの後に本人の映像が出てくるんだけど、あんな髪型じゃないんだけどなぁ。

時代背景も結末もアメリカ人なら周知なのかもしれないけれど、私はよく知らずに観た。まあ、内容はディズニーお得意のスポーツドラマでベタベタな内容だけど、こういうのはやっぱり面白く観れる。

でも、本作は日本未公開。おもしろいのになんで?と思うかもしれないけど、わからないでもないかな。あくまでアメリカ目線だし、どこかで同じようなものを見た感じも否めないし、実話だからオチも調べればわかるだろうし。アメリカ人なら、「あの感動をもう一度」的な感じで楽しめるんだろうけど、さすがに外国人はその目線になれないし。
それに、彼らの偉業はわかるんだけど、努力で敵国を打ちのめしたっていう内容でしょ。冷戦時代のまっただなかで、スポーツといえども政治問題の影響が色濃い時代。今も民族間の紛争は耐えない状況は同じで、やっつけてイエィ!っていう内容は、時代が必要としているニーズとズレてるような。というか、愛国者法の制定から、やはり行き過ぎなので制限しようというアメリカ国内の動きの中で、このテーマをディズニーが扱うのってすごく違和感がある。こんな政治的なメッセージが濃く見える作品ってディズニーらしくないよね。なんなんだろう、この作品。

まあ、それはそれとして、別の視点で(というか、ディズニーはこっちのメッセージを発信したかったのかな…と思っているんだけど)。
代表チームって、往々にしてスター選手を集めて満足しちゃう傾向があるけど、チームスポーツの場合は、代表監督が目的に従って召集するべきで、そのためにはスター選手が排除される場合もある…という部分は、学ぶべきかな。その点は強く同意する。そういう監督の強い方向性を理解することも、楽しみの一つなんだけど、今はないよね(特にサッカー日本代表とか)。そこで、一番関心したのって、エンドロールの内容だったりする。金メダルをとった選手たちが、今は市井の人っていう部分。チームスポーツってこういうものだよっていう、リアルなメッセージかも。
あまり深く考えないで、たまにスポ根ものでも…っていう気分のときにはお薦め。及第点以上ではあるので、安心して観てほしい。

#ただ、スタッフ側にいるのにネガティブなことばっかり言ってるヤツが出てくるのだが、そいつをガツンを痛い目にあわせてくれなかったので、なんかすっきりしないんだけどね。

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プロフィール
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クボタカユキ
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男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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