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公開年:1987年
公開国:アメリカ
時 間:88分
監 督:ジム・ドレイク
出 演:スティーヴ・グッテンバーグ、ババ・スミス、マイケル・ウィンスロー、デヴィッド・グラフ、シャロン・ストーン、レスリー・イースターブルック、マリオン・ラムジー、G・W・ベイリー、ボブ・ゴールドスウェイト、ジョージ・ゲインズ、ジャッキー・ジョセフ、スコット・トムソン
ノミネート:【1987年第8回ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)】ワースト主題歌賞(“Let's Go to Heaven in My Car”)



ポリス・アカデミーの校長ラサールは、卒業生たちを招集。ラサールは、かねてから市民による自警団を発足させたいと構想していた。定年間近となり、何とか実現したい彼は、卒業生たちに自警団員の募集と訓練を依頼するのだった。ラサールの願いとあって即応した彼ら。タックルベリーとキャラハンは老人ホーム、マホーニとジョーンズは町のチンピラたち、ゼッドは詩の朗読サークルを訪ねて勧誘する。勧誘の効果もあってどんどん希望者が集まってくる。中にはハイタワーの甥っ子も。しかし、集まった老若男女は、満足に整列はできない、号令には従わないと、ひどいありさま。そんな自警団結成の動きを煙たがる人物が一人。かつて市長のきまぐれで入学してきたマホーニたちをしごき倒したハリスだ。彼はまたもや嫌がらせを開始する…というストーリー。

3作目で舞台をアカデミーに戻し原点回帰。さすがにネタも切れた頃だろうと思ったら、1作目同様に素人集団を鍛えるという、さらなる原点回帰を見せるという大技に。
なんとゼッドが警官になった上に、恋愛エピソードを展開させる。これが意外と純なキャラクターで結構ほのぼの(相手の女性のセンスがまったく理解できんが、おもしろい)。タックが無茶苦茶なのに実は純情…というキャラだったが、彼が結婚して落ち着いてしまったので、そのポジションが廻ってきたってところか。しかし、彼が目立つ位置になったせいか、ファックラーが退場。さすがに3作目がクドかったからね。

一番のポイントはハリス復活。次期校長を狙うというお約束ポジション。マウザーはクドすぎたし、前作ではいまいち悪役っぷりがピリっとしていなかったから、退場は順当。しかし、驚くべきことにプロクターが残留(これもファックラーが消えた理由かな?)

シャロン・ストーンが出演しているのだが、ものすごい違和感。『氷の微笑』の5年も前だからキャリア的に出ていてもおかしくないんだけど浮いてる。とても可愛らしい容姿で目を惹くのだが、マホーニの恋のお相手役で記者役で、実は金持ちという、要素が盛りだくさんなのに、いまいち設定が消化しきれていない残念な役柄。もうちょっとストーリーのカギ的ポジションにしてあげればよかったのに。

ノガタはなぜかラサールの秘書みたいなことやっていて、キャラハンとの関係はうやむや。ジョーンズとフックスはいまいち影が薄い。

素人が素人なりに正義感を爆発させて活躍する展開は痛快。好みは分かれると思うが、3作目並みのおもしろさはキープできていると思う。もちろんブルーオイスターも健在!監督は変わっても、大きく変わりようがない歴史がここにある。
ただ、最後の囚人脱獄からエア・ショーの流れは、ほぼポリアカメンバーだけになってしまっていて、盛り上がりこそしているがマンネリ感は否めない。お馴染みネタも、待ってました!ってよりも、ノスタルジーに近い感覚になってきた。本作がシリーズ上の一つの転換点かもしれない。
#こんな作品の主題歌に対してラジー賞ノミネートとか、貶す意味がない。やっぱりラジー賞ってセンスない。

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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:91分
監 督:マーク・H・ヤング
出 演:マイケル・マドセン、アンバー・ベンソン、ハロルド・ペリノー、ジェイク・ビューシイ、ケヴィン・ゲイジ、リュー・テンプル、ダニー・トレホ、エミリー・ヤング、タラン・トリエーロ、リンジー・アクセルソン 他






田舎町シルバーレイクにあるダイナー。ウェイトレスのノーリーンは、保安官代理のロニーや常連のハンクと世間話をしながら深夜の仕事をこなしていた。他の客は、駆け落ち中らしいカップル。キッチンでは、だらだら客と話をしているノーリーンを嗜めながら、店主がせっせと働いていた。そこに、NYからやってきた黒人セールスマンのジョンがやってくる。店内のラジオから、隣町のアバディーンでカーター一家が黒いトラックに乗った人物に惨殺され、犯人は捕まっていないというニュースが流れる。そのタイミングで、またもや一人の男が来店。見るからに乱暴そうな風貌。ノーリーンは、この男がニュースで流れた事件の犯人なのでは?と思い、ロニーに職務質問をするように促す。すったもんだの末、男の車の色がニュースで報じられた物とは違い、犯人ではないことが証明されたのだが、店内は険悪な雰囲気に。そして、男は金を置いて立ち去ったと思いきや、車から銃をもって再び店に戻ってきて…というストーリー。

(ネタバレ含む)
パッケージ画像にダニー・トレホがいたのでレンタルした。それ以上の理由はない。しかし、ダニー・トレホ詐欺だった。すぐ死ぬ。撃たれてカウンターの向こうに倒れて死体は見えないから、きっとその後も展開があるのかも…とか一縷の望みを抱いたが、その望み叶わず。

この男が例の事件の犯人なのか?違うのか?何者? ってな感じで本当にわからないシナリオ。大体にして、ニュースの犯人がここにいるのかいないのかすらわからない。本作の感想で、犯人が誰だかはじめからバレバレっていう人がいるけど、それはいくらなんでもウソだろ。結末を観た上なら、まあそいつだよなぁって思えるかもしれないが、はじめから判ることはないわ。
大体にして、“犯人”なるものがいるのか、単なるモメごとなのかすらわからないから。

本作の評価が低い(っていうか日本未公開作品)。ちょっと設定の練りが甘いからかな。マイケル・マドセン演じる荒くれ者ドゥが、ブチ切れたのは良しとするが、なんでダイナーに立て籠ろうとしたのか。話が展開している最中はそれでもいいのだが、あとから考えるとかなり不自然。引くに引けなくなっちゃったなら、全員とっとと殺して、立ち去るのが最良なのに、それをしない。弾の数の問題?途中で誰か入ってきたから?それだけじゃ、すっきりできない。もし彼の行動の目的が納得できるようなものだったったら、高い評価を得られたと思う。

そしてラスト。一応、ノーリーンが旦那への不満を漏らしていたのは軽い伏線にはなっている。だが、大量に銃殺死体が横たわる現場から、唯一ウェートレスがいなくなるという状況になるわけで、いくら速攻で高跳びしても、警察からも組織からも簡単にターゲットにされる。逃げ切れるわけはない。“勝った”“やった”みたいな顔されても、素直に同調できない。
彼女が金をまんまとせしめられる“仕掛け”が欲しかった。

観ている最中はなかなかの雰囲気と緊迫感で悪くない⇒観終った途端、「あれ、変じゃね?」ってなる作品。

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公開年:1973年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:スチュアート・ローゼンバーグ
出 演:ウォルター・マッソー、ブルース・ダーン、ルイス・ゴセット・Jr、アルバート・ポールセン、アンソニー・ザーブ、キャシー・リー・クロスビー、ジョアンナ・キャシディ、フランシス・リー・マッケイン、ヴァル・アヴェリー、マリオ・ガロ、シャーリー・バラード、ポール・コスロ、ウィリアム・ハンセン、マット・クラーク、ルイス・ガス、クリフトン・ジェームズ、グレゴリー・シエラ、ウォーレン・フィナーティ 他
コピー:原作「笑う警官」その日-- 定期バス大横転……乗客及び乗務員を含む9名 マシンガンで乱射され全員即死!狙ったホシは必ず挙げる執念の刑事の燃える追跡が始まった--


サンフランシスコ。非番のエバンス刑事が、ある男を尾行している。その男がエバンスをまこうとバスに飛び乗り、エバンスも付いていく。すると、さらに後で乗ってきた乗客が小型マシン・ガンを発砲。運転手と乗客を皆殺しにして、犯人は立ち去ってしまう。警察はスタイナー警視をトップとする捜査本部を設け、エバンス刑事をコンビを組んでいたマーティン刑事は、新たにラーセン刑事を組んで捜査にあたることに。エバンスの恋人ケイ・バトラーの証言から、マーティンが解決できずにお蔵入りとなっていた2年前のテレサ殺人事件を、エバンス1人で捜査していたことが判る。カメレロという男の情婦だったテレサが、絞殺体として遺棄されていたという事件だ。おそらくテレサ殺人事件とバス虐殺事件に関わりがあると考えたマーティンは、スタイナー警視らの反対を押し切って、カレメロの正体を探り始めるのだったが…というストーリー。

(いきなりネタバレ含む)
推理系のサスペンス映画だが、確かに全然犯人の検討がつかない。全然ヒントがない。おまけに、話が進んでも全然進む気配がない。でも、笑う警官っていう邦題がついているんだがら、きっと警官が黒幕だったりするに違いない…、と思うわけだが、そうじゃない。
この邦題、ミスリードのつもりか?

全然犯人が見えないなのは、シナリオが巧みとか、そういうことではない。単に何のヒントも散りばめていないだけ。観終ってから考えても、どこかで「ああ、あれがヒントか!」という箇所はなく、わかるはずがないの。
科学捜査とは真逆の世界で、主人公のマーティンおじさんの捜査は、勘アンド勘。2年間前の事件といわれても何かの伏線になっているわけではなく、ただそういう事件がありました…と差し込まれるだけ。まあ、一応証拠を探そうとする場面はあるんだけど、死体を発見したりドラスティックな展開ばかり。真犯人を追い詰めるにはかなり理詰めで攻めないといけない状況なのに、そうはならない。

もしかして、新相棒のラーセンが“笑う警官”なのか?もしかして犯人寄りの人物で攪乱してたりすんのか?なんて勘ぐるが、それも違うという。そうじゃないとすると、あまりにもバディ物の相手をして魅力がなさすぎる。結局、ただのやる気のない短絡的な大口男なだけである。

ただ、マーティンおじさんの愚直に古いタイプの捜査を継続する姿、家庭を顧みない男の姿、その一本槍な姿勢。それと、古ぼけて小汚い街の画が合算されて、実に渋い雰囲気の作品となっている。
だからこそ、きっと“笑う警官”っていうタイトルを意味する陰謀があるに違いないと思いこんじゃう。でも、結局そんな陰謀はない。新犯人を追いつめると、もうダメだと暴走して、爆死というオチ。

簡単にいってしまうと、“事件”自体に面白さがない。何か衝撃があるわけでもないし、社会的なメッセージや当時の時事問題などが含まれているわけでもなさそう。殺されているのも、愛人と独身警官(それも主人公とそれほど長い付き合いじゃないという)。申し訳ないが、それほど憤りを感じるような事件じゃない。

#犯人に似てるエルダって何さ。

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公開年:2012年
公開国:アメリカ
時 間:109分
監 督:アレン・ヒューズ
出 演:マーク・ウォールバーグ、ラッセル・クロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジェフリー・ライト、バリー・ペッパー、アロナ・タル ケイティ、ナタリー・マルティネス、カイル・チャンドラー、マイケル・ビーチ、ジェームズ・ランソン、グリフィン・ダン、アンドレア・フランクル、ウィリアム・ラグズデール 他
コピー :“正義”が喰い殺されるこの街で、勝ち目0(ゼロ)の復讐が始まる!



7年前にとある事件が原因でニューヨーク市警を辞めたビリー・タガート。その後、探偵事務所を設立し、浮気調査などで生計を立てていたが、経済状態は芳しくない。市長選を8日後に控えた日、タガートは、市長のホステラーに呼び出されて、妻キャサリンの浮気調査を依頼される。思わぬ臨時収入に気を浴したタガートは快諾。さっそく調査を始めると、なんとキャサリンの浮気相手は、ホステラー市長の対立候補の選挙参謀アンドリュースだった。しかし調査されていることを、キャサリン側も把握しており、タガートはキャサリンから直接て、単なる浮気調査が目的のわけがない、あなたは利用されていると忠告を受ける。ホステラーに対する疑念が湧いたものの、結果を報告して調査を終了したタガート。しかし、数日後、アンドリュースが何者かに殺害される事件が発生。キャサリンの忠告通りに、ホステラーの陰謀に利用されていたことに気づくタガートだったが…というストーリー。

社会的にイマイチうまいこといってなくて、やばい仕事にも片足半分突っ込んでいて、面倒な陰謀に巻き込まれたり利用されたりするけど、そこそこフィジカルは丈夫で、そこそこ頭も良いっていう、ありがちなキャラクターを主人公に据えた映画で、普通だったら駄作になりそうなところを、なんとなく救ってしまう…っていうのが職業なんじゃないかと思えるマーク・ウォールバーグ。ここんところ似たような役ばっかり。イヤにならないのかな?このままだと沈黙シリーズみたいになっちゃうんじゃないかと老婆心。
それに、ラッセル・クロウが、ショボい作品に最近出過ぎなんじゃないかと。

誰が悪者なかのかわからん…という不穏な雰囲気、敵と味方が状況によってコロコロ変わるような展開を愉しむ作品にしたかったんだと思うが、ただただわかりにくく、焦点がぼやけたままの作品になってしまった。まるで観客がのめり込もうとしているのに、作品自らがそれを拒絶しているようですらある。『フロム・ヘル』とか『ザ・ウォーカー』を手掛けたヒューズ兄弟の弟の方の単独監督作品である。

上のあらすじ以上に、特に語るべきストーリーはない。もうちょっと早い段階で、ラッセル・クロウ演じる市長を“巨悪”として確定すべきで、その強大さに立ち向かう姿を描く方向にシフトすべきだった。
(以下、ネタバレ)
罠にはまったが、その罠から簡単には抜け出せない“とある物”がカギになるのだが、細かくは書かないが、この場合、ダブルジョパティの対象にならないのだろうか。前回の公判で殺人じゃないと判決が下っているけれど、新たな証拠が出た場合は二重処罰の禁止の対象外になるのだろうか。よくわからん。

あと、黒人検事(?)と妻の浮気の設定、必要だったかなぁ…。

凡作中の凡作だな。
#コピーの無駄な仰々しさは意味不明。

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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:91分
監 督:アルフォンソ・キュアロン
出 演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー、エド・ハリス 他
受 賞 :【2013年/第86回アカデミー賞】監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)、作曲賞(スティーヴン・プライス)、視覚効果賞(David Shirk、Chris Lawrence、ティム・ウェバー、 ニール・コーボールド)、音響賞[編集](Glenn Freemantle)、音響賞[調整](Skip  Lievsay、Niv Adiri、Chris Munro、Christopher Benstead)、編集賞(マーク・サンガー、アルフォンソ・キュアロン)
【2013年/第39回LA批評家協会賞】作品賞、監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)、編集賞(マーク・サンガー、アルフォンソ・キュアロン)
【2013年/第71回ゴールデン・グローブ】監督賞(アルフォンソ・キュアロン)
【2013年/第67回英国アカデミー賞】監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、作曲賞(スティーヴン・プライス)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)、音響賞、特殊視覚効果賞(David Shirk、Chris Lawrence、ニール・コー ボールド、ティム・ウェバー、ニッキー・ペニー)、英国作品賞
【2013年/第19回放送映画批評家協会賞】監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)、編集賞(マーク・サンガー、アルフォンソ・キュアロン)、視覚効果賞、音楽賞(スティーヴン・プライス)、アクション映画女優賞(サンドラ・ブロック)
コピー :宇宙の 暗闇を 生き抜け

地上600kmの上空で地球を周回しているスペースシャトル。初ミッションを遂行中の女性エンジニアのストーン博士は、ベテラン宇宙飛行士コワルスキーとシャリフと共に、船外でハッブル宇宙望遠鏡の修理作業を行っていた。そのとき、ロシアが自国衛星を破壊したことで発生した大量のデブリが接近するとう連絡が入る。3人は、船内に避難しようとするが間に合わず、デブリと衝突。シャリフはデブリが頭を貫通し即死。ストーンとコワルスキーは宇宙空間に投げ出されてしまうが、特にストーンは船外活動ユニットを装備していなかったため、自力で宇宙空間を移動することができず、パニックになる。なんとかコワルスキーの指示で船外活動ユニットに掴ることができて、一命は取り留めたものの、ISSは破損し、ソユーズも地球に帰還できる能力を失ってしまっていた。そこで、ソユーズの残存ユニットを使って、中国の宇宙ステーション“天宮”へ向かう案を思いつくのだったが、コワルスキーの船外活動ユニットが燃料切れをおこしてしまい…というストーリー。

ストーリーは単純極まりない。宇宙ゴミの激突で、宇宙空間に放り出されちゃう。髪の毛一本ほどもない可能性を手繰り寄せて、地球に帰還する女性宇宙飛行士の話。宇宙空間に放り出されたら、完全に無理ゲー。想像しただけでも息苦しくなりそう。彼女が絶対に生きて帰還する!とそこまで思わせる根源はなんなのかはっきり描写すべきだ…と、いつもの私なら言いそうなところだが、人間の奥底に大地に還りたいという根源欲求があるのだ!という、なぎ倒されんばかりの説得力に、完全屈服である。

宇宙空間に放り出されると体が爆発しちゃう!みたいな、もっともらしい嘘描写はない。科学的な検証、シミュレートがしっかりできているように見える(私は科学者じゃないので実際はわからんけど)。特殊相対性理論の教材レベル。決して興ざめすることのない上質の科学サスペンス物として成立している。本当に中国の機体のボタンが中国語なのかは知らん。本当にそうならアホだわ(笑)。まあ、本作での唯一の息抜きシーンだ。

宇宙空間を彷徨う描写はリアリティたっぷり。一昔前なら、プール内で撮影していたと思うけれど、いまはほとんどCGだろうね。

本当にコワルスキーが生きていたら台無しだったが、もちろんそんなことはない。ただでさえキャストが少ないのに、ジョージ・クルーニーが早々にご退場という展開にご不満の人もいただろうが、これがいい構成だったと思う。
コワルスキーが諦めちゃうところは、ちょっと格好よすぎるという批判もあるかな。逆にストーンが、あの状況になっても、コワルスキーを慮っているところが、リアリティを削がれたかも。宇宙空間だし、ほんのちょっとでも何かあれば死に直結。ずっと崖っぷちを片目つぶって歩いているようなものなのだがら、実際は結構淡々とするんじゃないかなと思う。演出上、好みじゃないけど、そこまでリアルにしたら、映画として成立しないような気もするけどね。

アンジェリーナ・ジョリーやスカーレット・ヨハンソン、ナタリー・ポートマンにも主演オファーがあったようだけど、ちょっとこの3人はアンマッチでしょう。いずれも、科学者って感じのクレバーさが表面にでていない。サンドラ・ブロックで大正解。時間がすすむごとに、やつれていく様子がすごい。

最後、地球に降りてきて、すぐに泳いだりするのは、無理があるかな…と思ったけど、案外、水の中なら動けるのかもね。よたよたと水際を歩きながら、最後に“グラビティ”とタイトルが出る。最後にこのタイトルで終わるから格好いい…というか意味があるんだよね。そう考えると邦題がものすごくダサく感じるね。

本気で手に汗握った作品は久々。よくできました。

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公開年:2013年
公開国:アルゼンチン、スペイン
時 間:107分
監 督:エルナン・ゴルドフリード
出 演:リカルド・ダリン、アルベルト・アンマン、アルトゥーロ・プイグ、カル・リベロ 他







元弁護士で今はロー・スクールで教鞭を執っているロベルト。今は独身生活を謳歌してプレイボーイを気取っているが、一方で離婚した妻のことを忘れられずにいる。そんなある日、昔の友人の息子ゴンサロが自分のゼミに参加してくる。ゴンサロは表面上は尊敬している態度を装っているが、ゼミの最中はロベルトを挑発するような態度を繰り返す。なぜ彼がそんな態度を続けるのか理解しかねている中、校内で女性がレイプされ殺害される事件が発生する。ロベルトは授業を中止し、事件現場を調査。通り魔の仕業を思われたが、“彼女に似た女は殺す”というメモが残されえていたり、殺害後に蝶のペンダントが付けられている形跡がある。もしかすると、ゴンサロの仕業では?と考え始めたロベルトだったが、直接証拠は何もない。しかしゴンサロは、自分がロベルトと母親の不倫によって生まれた子であることを匂わせたり、さらに授業での挑発的な態度をエスカレートさせる。一方でロベルトは、調査の過程で被害者の妹であるレイラと知り合いになるが、彼女に好意を持つようになり…というストーリー。

同じ主演俳優の作品『瞳の奥の秘密』と雰囲気が一緒。主人公が法曹関係者なのだが、、『瞳の奥の秘密』では、アルゼンチンの三権分立の匙加減がおかしくてものすごく違和感を感じたが、本作も何かひっかかるものを感じる。どうも、南米の刑法や手続き法は、若干基本が異なる模様。なんか南米に行くのは怖い感じすら覚える。

以下、かなりネタバレするが、問題ないだろう。あまりにつまらんので警告の意味も含めて。

アメリカでは使われすぎた、サイコキラーに追い詰められるというプロット。それ自体は別にいいのだが、ずっと、サイコキラーのターゲットにされているのか?ロベルトの妄想なのか?どっちなのかわからない…という軸でストーリーが進み、判然としないままついにラストを迎えてしまう。

このプロットの難点は多数ある。まず、主人公の妄想かもしれない…という余地がずっと残っているため、主人公に共感・没頭ができない。常に俯瞰で作品を観るハメになる。観客はずっと真実へのヒントを探すことをやめないから、疲れてしまう。観客は別に謎解きゲームを延々と続けたいわけじゃない。愉しみたいのに、没頭させてくれない苦痛。

ロベルトの家に、あるはずのない事件の証拠品などか存在するくだり。この段階になっても、ロベルトの妄想なのかゴンザロの仕業なのか、どちらとも採れる。ずっとこの軸だから、肝心のトリック自体が全然深まっていかない。ある程度のところで、ゴンサロの仕業であることは観客には確定させて、周囲の人間がそれを信じてくれなくて追い詰められるという展開にシフトすべき。最終的なオチが実は妄想だった…としても、いったんはそうすべきだったと思う。
逮捕されても、妄想なのかどうなのか判らない演出は続く。そうしたいなら、妄想なのかもしれない…というミスリード用のパーツをわかりやすく配置し、加えてそれをフラッシュバックするシーンを差し挟むとか、やるべきことはたくさんあったと思う。

最後の2分くらいで、やっぱりゴンサロの仕業だーみたいなカットになるのだが、そこまでくると、そのカットすらロベルトの妄想かもしれない…と思えてしまう。もう、何が言いたいのかわからないよ!と、どうでもいいけどイライラさせるなよ!クソッ!と、近くにある物を床に叩きつけたくなる衝動に駈られる。背骨みたいなものが一切存在しない作品。

これが原作ありの作品っていうんだから、驚いちゃう。さすがに映画化されるくらいだから原作はおもしろいんでしょ。監督がクソなんだと思う。駄作、ここに極まれり…って作品。

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公開年:1998年
公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:アンドリュー・デイヴィス
出 演:マイケル・ダグラス、グウィネス・パルトロー、ヴィゴ・モーテンセン、デヴィッド・スーシェ、コンスタンス・タワーズ、サリタ・チョウドリー、マイケル・P・モラ 他
コピー:愛さえも殺しの道具。
今、ヒッチコックの完全犯罪サスペンスを越える--




アメリカ大使の側近として勤務しているエミリーは、実業家のスティーヴンの妻。エミリー自身も莫大な財産を持っており、裕福な生活を送っていたのだが、夫に対する愛情が無くなってしまい、今は無名の画家であるデイヴィッドと逢引を重ねていた。しかし、スティーヴンは二人の関係を知っていた。それどころか、デイヴィッドの身辺調査を行い、彼が前科者であるだけでなく、露見していない犯罪歴があることまで突き止めていた。そしてエミリーに近づいた理由が、財産目当てあることも。別れるように脅すと思いきや、なんとスティーヴンは50万ドルの報酬でエミリーの殺害を依頼するのだった。実は、スティーヴンは破産寸前まで追い込まれており、彼女の財産を狙っていたのだ。デイヴィッドは余罪が露見することを恐れて受諾。スティーヴンはアリバイ作りのためにカードクラブに出かけ、その最中にデビッドを自宅に忍び込ませ、妻を殺害させようと計画。しかし、エミリーは家に押し入った男を逆に殺してしまうのだった。帰宅したスティーヴンは、エミリーが無事であることだけでなく、押し入った男がデイヴィッドではないことに驚く。デイヴィッドも自分で手を下すことができずに、他人に依頼していたのだった…というストーリー。

経済的に困窮し妻を殺して財産をせしめようという夫。財産を持っている人妻をたらしこんで金を引っ張り出そうというクソ男。旦那の正体を知ってるだぁなんだとほざきながら、浮気相手の正体には微塵も気付かないという無能な妻。いいねぇ、メインの登場人物が全員クソ人間っていう作品。

グウィネス・パルトローは人の良い役柄も多いし、個人的に好きな部類の役者なので、このクソ妻の配役がいまいちしっくりこなかったのだが、その違和感に逆にイラっとさせられる。そこまで計算されたキャスティングかは不明だが。
エミリーは夫を騙していて、ある意味キャスティングボートは自分が握っている…くらいのことを思っているが、筒抜けの無能。とにかく、このクソ妻なら殺されてもいいな…と思わせてくれるし、実家の母親の態度とか見ると、やっぱりクソだな、死んでもいいな…とさらに思う。

デイヴィッドは、金持ち年増女をたらしこむのはお得意のようだが、今回は、単に殺すのに躊躇しただけなのか、ちょっと情が沸いているのか微妙な線。でも、金をめぐっての丁々発止はやっぱり犯罪者っぷりを発揮。スティーヴンの言いなりにさせられそうなところを、イニシアチブを取り返そうとする。この緩いんだか抜け目ないんだかわからない、微妙なキャラクターをヴィゴ・モーテンセンがうまく演じていると思う。

そう考えると、メインの3人がイニシアチブの取り合いをしている展開。そして客は誰が“負け”るのかを期待して観るわけだが、これは人によって異なるんだろう(その人の性格が出ると思う)。私は、なぜか首謀者スティーヴンを応援したくなってしまった。

難点を言えば、ちょっとダサい演出が散見される。たとえば、誰かがいった台詞を後でリフレインさせて印象つけているのだが、カッコウつけた演出のつもりが、かなりダサダサだったりする。
鋭そうで無能な刑事もいい味付けではあるが、逆にいえば、彼が無能じゃないと、このお話はケリがつかないわけで、結構シナリオ上都合のよいキャラ。

マイケル・ダグラスが安っぽいとか、オチがスッキリしないとか、苦言はどんどん並べられるけど、意外とテンポも良かったし、佳作だと思う(元のヒッチコック版は観たことがないのが、功を奏しているのかも)。

ただ、もう何が“ダイヤルM”なんだか、まったくもって意味不明。ダイヤル電話じゃねーし。オリジナル邦題に引っ張られる意味あるかね…。とは思うのだが、原題の“PERFECT MURDER”も、別に完璧な殺人ってわけでもないしね。いずれにせよピリっとしないタイトルなんだよなぁ、コレ。

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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:106分
監 督:スティーヴン・ソダーバーグ
出 演:ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム、アン・ダウド、ヴィネッサ・ショウ、カルメン・ペラエス、マリン・アイルランド、ポリー・ドレイパー、ジェームズ・マルティネス、メイミー・ガマー、ケイティ・ロウズ、デヴィッド・コスタビル 他
コピー:事件に潜む、もう一つの“副作用(サイド・エフェクト)”



収監されている夫の元を訪れるエミリー。4年もの間、孤独に耐え続けていた。夫マーティンは、ウォール街で金融関係の仕事をしていたが、結婚式の当日にインサイダー取引で逮捕されたのだ。ようやく出所したマーティン。一緒に生活をするはずだった豪邸は没収されており、二人はニューヨークの質素なアパートで新たな人生を歩みはじめることに。そんな中、エミリーは地下駐車場の壁に車を激突させて病院に運び込まれる。軽症ではあったが、診察した精神科医バンクスは、ブレーキ痕のない現場の状況などを鑑みて、自殺を図ったのではないかと推測する。エミリーは、過去に鬱病に発症しており、再発したと考えたのだ。エミリーが強く退院を希望したため、抗鬱薬の摂取と定期的なカウンセリングを受けることを条件に許可を出すバンクス。しかし、エミリーは地下鉄のホームで自殺未遂を起こしてしまう。憂慮したバンクスは、かつてエミリーを診断したシーバート博士に相談すると、エミリーがかつて抗鬱薬の副作用で睡眠障害や吐き気に苦しんでいたことを知る。折りしも、バンクスは新薬アブリクサの臨床試験に参加していたため、その薬の処方を提案。エミリーの同意の元、投与を開始すると、みるみるうちに症状が改善していった。ところが、ある日、マーティンの刺殺体が自室で発見される。通報したのは目覚めたエミリーで、凶器の刃物はもちろん部屋の中には、エミリーの指紋しか残されてしなかったのだ。彼女は殺人容疑で身柄されることになるが、アブリクサが原因ではないかという噂が広まり、製造元のサドラー・ベネルクス社の株価は暴落。処方したバンクス宅にも多くのマスコミが押し寄せることに…というストーリー。

虚虚実実。いつものソダーバーグ作品よりも、じっくりと緻密のまとめあげられていると感じる。極端に特異なキャラクターが登場しないし、派手なアクションもないというのも、他作と比較すると特徴的かも。ソダーバーグは本作で監督業から退くと聞いている。彼が監督した作品は、私にとってはほぼハズレ無しだったので、本当に残念。

イニシアチブをとっていると思っていたら、実は手の平の上で転がされていた…。何かおかしいと気付き、真相を突き止めるも時すでに遅し。家族との生活を維持しようと思えば思うほど、深みにハマっていく。
ダブルジョバティの禁止ということで、もう、法的に事実が表ざたになることもないし、主人公の生活が元に戻るわけではない(職場や妻の誤解を解くことは不可能)ところまで堕ちていく。ゼタ演じるシーバートが何でこんなに絡んでくるのか、なんでゼタがこの役なのか…と考えると展開が想像できてしまいそうなものだが、前作『ドラゴン・タトゥーの女』でリスベット役だったルーニー・マーラの演技が、それを覆い隠してくれる。彼女は、いずれなんらかの賞を獲るような女優になるだろう。

そこまでとことん追い詰められてしまうと、後はドラスティックな“狂気の反撃”。そういう展開か?なんて、凡人の私はそう考えてしまうわけだが、短絡的な展開ではなく、じっくりと反撃する大人のテイストになっている。金が目的だったのならば、殺人ではなくそっちの方向でハメ返してやる!ということだ。予想を上回るいい展開になっている。

難点をいうと彼女たちの“儲け”の手口が、いまいちすっきりしないことか。エミリーが投資の手口(というかインサイダー取引のノウハウ)を指南したというのはいいが、医者が大儲けしちゃったらやっぱりインサイダー取引とか疑われるんじゃないのかな? それに、カラ売りとかプットオプションとか、株価が暴落しても設ける手法があるということを、観ている人がわからないと、なんかモヤモヤしてしまうと思うだろう。

絶望的に破滅的な展開だったわりには、救いのある終わり方も好み。お薦めしたい。
#エンドロールが、ロールアップしないのも、なかなか新鮮。

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公開年:1987年
公開国:アメリカ
時 間:114分
監 督:ロジャー・ドナルドソン
出 演:ケヴィン・コスナー、ジーン・ハックマン、ショーン・ヤング、ウィル・パットン、ハワード・ダフ、ジョージ・ズンザ、ジェイソン・バーナード、イマン、フレッド・ダルトン・トンプソン、デヴィッド・ペイマー、レオン・ラッサム、ジョン・ダキーノ 他





海軍将校トム・ファレルは、国防長官デイヴィッド・ブライスの就任パーティーに招かれた。そこで、スーザンという女性と出会う。彼女は不倫している相手との関係がうまくいっていないことを嘆いていたが、トムと意気投合し、そのまま関係を持ってしまう。二人はひとときも離れたくないと思うほど熱烈に愛を深めるが、ファレルはフィリピンでの任務が決まっており、一旦離れ離れに。新聞で英雄と称えられるほどの成果を残したフィレルは、国防長官から抜擢され、長官の直下で軍の諜報任務に携わることになる。その後、スーザン宅に向かったファレルだったが、そこで、彼女の不倫相手が国防長官ブライスであることに気付いてしまう。それでも関係を続けた2人は、ある日ドライヴに出かけた後、スーザンの部屋に戻ると、ブライスがやってくる。釈然としないながらもファレルは裏口から外に出る。ブライスは男の影に気付いており、スーザンを攻め立てる。嫉妬に狂っブライスは勢い余ってスーザンを2階から突き落として殺してしまうのだった。混乱したブライスは、部下のプリチャードに相談。プリチャードは、スーザンと付き合っているもう一人の男に殺されたことにしようと画策。そしてその男が、ソ連のスパイだというシナリオを考える。翌日、ブライスとプリチャードは犯人の調査をファレルに依頼するのだったが…というストーリー。

サスペンス…なんだろうけど、実はコメディのつもりで作ってるんじゃないのか?と思えるほど、ご都合主義的展開。付き合い始めた相手が、上司になったばかりの男の愛人でした…とか。さらに、拗れて女が殺されちゃいました。隠蔽しようとでっち上げ工作に巻き込まれただけでなく、その捜査を直接依頼されちゃいました…ときたもんだ。一応パーティに招かれた客の中にいた目ぼしい人間をチョイスしたのだから、あり得なくはないんだろうけど、あまりにも細い線じゃなかろうか。そこから生じる設定を基盤にしたサスペンスが面白くなるとはとても思えない。

確かにタイトルの通り、追いつめられるので、その点、看板に偽りはない。諸々の証拠が自分であることを示していて、バレるのは時間の問題…。最新技術を使ってボケた写真の解析が終了したら、確実にバレてしまう…。でも、解析している人とは旧知の仲なんだから、もっと早く打ち明けたらどうだい…とか、そんなカーチェイスに大立ち回りをやらかして、なんで疑われないかな…とか。不自然&不自然。加えてショーン・ヤングの使い捨て感や、ゲイのプリチャードの滑稽さ、単なる色ボケジジイと性欲軍人のジーン・ハックマンもケビン・コスナー。どう受け止めてよいのやら。

冒頭でファレルが取り調べをされているシーンからスタートするので、絶対に捕まるのは明白。でも、全然捕まることなく、事件はオチが付いてしまう。唯一、観客をいい意味で裏切ったのは、その点のみ。しかし、その裏切りも、ものすごい“蛇足”で終わる。観客をアッと驚かせるどんでん返しのつもりだったんだろうけど、リアルに「お、おぅ…」って口に出しちゃったわ。こんなトホホ気分、しばらく感じていなかった。
これって、最後のオチにするのではなく、“自分”を追うハメになった奇妙さを前面に出して、全編を展開させたほうがおもしろかったのではなかろうか…。

よく考えたら、真犯人はうまいこと逃げ延びててるってのも、スゴい話だ。グダグダでトホホな作品。

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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:106分
監 督:スティーヴン・R・モンロー
出 演:セーラ・バトラー、ジェフ・ブランソン、ダニエル・フランゼーゼ、ロドニー・イーストマン、チャド・リンドバーグ、アンドリュー・ハワード、トレイシー・ウォルター、モリー・ミリガン、サクソン・シャービノ 他
コピー:ケダモノども、地獄へ堕ちろ





小説家のジェニファーは、執筆のために人里離れた森の中にある別荘を借りる。しかし、彼女の都会的な美しさは、田舎町の男たちの注目を集めてしまう。別荘のトイレが故障したために業者を呼んだが、その男からジェニファーの居場所が町の若い男たちに伝わってしまう。ジョニーをリーダーとする4人の男たちが別荘に押し入ってきて、彼女に暴行を加えるが、隙をみて逃走。森に逃げ込むと、偶然保安官のストークに遭遇し、助けを求めることができた。しかし、保安官とジョニーたちは繋がっており、5人の男たちはレイプを繰り返す。体も精神もズタズタにされたジェニファーは、男たちから証拠隠滅のために射殺されそうになる寸前に、川に身を投げる。慌てて彼女の行方を捜す男たちだったが、死体はまったく見つからない。しかし、ジェニファーは死んではおらず…というストーリー。

究極的に不快な状況をつくって、復讐劇を繰り広げる。稚拙といわれても仕方がないくらい単純きわまりないストーリー展開だが、このシンプルさがよい。携帯電話をトイレに落とすという、“偶然”は、おもしろくないし、その後の展開に必須ではない。また、大麻の吸殻に口紅がついている…と問い詰められるが、人里離れたロッジにしばらく滞在しようとしている女が化粧をするわけはない。
この程度の矛盾や違和感に気付きもしないことから、監督や脚本家のスキルが高いとはとても思えない。

しかし、ストレス解消ツールという意味での映画としては、非常に理にかなった作品。被害者に一切非が無く、100%加害者が悪の存在。復讐が何の躊躇も無く、手口がどんなにヒドく悪趣味だろうとも、スカっとする。何を観客に見せたいか、伝えたいか…が、はっきりしていて且つブレなければ、長けたテクニックがなくても、十分に魅せることができるといういい例だと思う。

リアリティがまったくないかというと、そんなことはない。舞台がアメリカの田舎なので、十分にありえる。自由の国だから、公的機関による汚職も不法行為も自由だと思ってるような地域はたくさんあるしね。

こういう長い原題の場合、何らかの邦題が付くことが多いんだけど、そのまま。それによりキワモノ臭を漂わせることに成功しているかも。調べたら、本作は『発情アニマル』という作品のリメイクであった。さすがにこの邦題はちょっと…。

復讐劇といいつつ、しばらく、ご本人が直接出てこなかったりするので、そのおかげで、もしかして“霊”の復讐?とか思っちゃったりする(違うけど)。難点は、復讐劇は確かに激しいんだけど、緩急が無くって、凄惨ななのに目が飽きちゃうって点かな。
最後、「私、一皮むけて、いい作品が書けそう…」みたいな微かな笑顔で終わったのはよかったと思う。軽くお薦め。

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公開年:1996年
公開国:アメリカ
時 間:95分
監 督:ジョー・ライト
出 演:ジム・キャリー、マシュー・ブロデリック、レスリー・マン、ジャック・ブラック、ジョージ・シーガル、ダイアン・ベイカー、ベン・スティラー、エリック・ロバーツ、エイミー・スティラー 他
受 賞:【1997年/第6回MTVムービー・アワード】コメディ演技賞(ジム・キャリー)、悪役賞(ジム・キャリー)




不動産会社に勤めるスティーブンは、同棲していた恋人ロビンと仲違いしてしまい、新しくアパートを借りるハメに。ケーブルテレビの加入申し込みをしたのだが、設置工事が約束の時間にやってこない。約束の時間から4時間もたって“ケーブルガイ”がやってきたが、そいつが妙に馴れ馴れしくて奇行を繰り返す。普通じゃないと思いつつも、タダで全チャンネルを見られるようにしてくれたので、お人好のスティーブンは彼の言いなりになってしまう。しかし、“アニー・ダグラス”と名乗るケーブルガイは、留守番電話にびっしりとメッセージを残したり、スティーブンが仲間とバスケットを楽しんでいる所に突然乱入してきたり、ロビンとヨリを戻そうと新居に招いていい感じになっているところに押しかけてきたりと、つきまといはじめ…というストーリー。

巻き込まれ系のドタバタコメディ…と思いきや、早々にサイコスリラーに変貌する。ジム・キャリーの演技は、本当に怖いし、かなりイライラする。いや、それが狙いの作品だから正しいんだけど、年齢を重ねてくるとこういうイライラが苦痛になってくるね。

実は、あまりプロットに緩急がない作品。ケーブルガイの攻撃が連続する構成で、それがどんどん蓄積されていって、最後に爆発するという展開。ケーブル番組をタダ見させて恩を着せるっていう手口なのだが、彼にとって何の元手も必要ない。犯罪の設定として、以外とよくできていると思う。

さて、彼の目的は何なのか?サイコパスなのはわかるし、原因が母からの愛の欠如が原因だといいたいのは判る。判るんだけどピンとこない。求めているのは母の愛だとして、何で男性に付きまとうの? 女性へのストーキングに偏りそうなもんだけどなぁ。
そういう疑問が湧くのだが、そこから目を逸らせてくれるのが、ベン・スティラー演じる元・子役の裁判のニュース。これが後の話にどう関わってくるのかな?という意識が、ユニークな味付けを生んでいると思う。
サイコスリラーで終わるのかと思いきや、最後に、急激に社会性の強いメッセージをぶち込んでくる。そして、そこに冒頭から延々と挟んできたベン・スティラーのくだりを絡めてくる。なかなかやってくれるシナリオだと思う。逆にいえば、もっとがっぷりと絡めてくるのかと思いきや、いい肩透かし(まあ、監督の顔出しとしてはこの程度が正しいけど)。

ケーブルガイが弁護士に扮してやってくるシーンであることに気付く。『フィリップ、きみを愛してる!』のキャラクターをかなりダブってる。『フィリップ、きみを愛してる!』が評価されないのは、既視感に影響があるのかもしれない。

すごくデキがよいんだけど、また観たい作品かというと、絶対にそうは思わない作品(実は、大昔に観た時も、途中で止めていたような気がする)。いや、本当に疲れるくらい怖いと思うもの。

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公開年:1992年
公開国:アメリカ
時 間:132分
監 督:デヴィッド・セルツァー
出 演:マイケル・ダグラス、メラニー・グリフィス、ジョン・ギールグッド、リーアム・ニーソン、ジョエリー・リチャードソン、フランシス・ギナン、パトリック・ウィンチュウスキー、シルヴィア・シムズ、シーラ・アレン 他
受 賞:【1992年/第13回ラジー賞】ワースト作品賞、ワースト主演女優賞(メラニー・グリフィス)、ワースト監督賞(デヴィッド・セルツァー)、ワースト脚本賞(デヴィッド・セルツァー)
コピー:生きるために、愛。輝くために、勇気。戦火と悲しみの壮大なロマンの中で、今、男と女が燃えあがる。


1940年、ニューヨーク。第二次世界大戦の中、アメリカも参戦すべしという世論が強まっていた。ユダヤ系ドイツ人の父とアイルランド人の母の間に生まれたリンダは、ドイツ語ができたことから、弁護士リーランドの事務所に秘書として採用される。しかし、リーランドは数週間事務所を空けたり、不自然な口述筆記をさせるなど、弁護士らしからぬ行動をしていたため、勘の鋭いリンダは、彼を諜報部員だと見抜くのだった。秘密を共有した二人は、やがて上司と秘書という関係を超えて惹かれあうようになる。しかし、アメリカが参戦を決定。リーランドは米軍戦略事務局の大佐という本来の姿で、ヨーロッパ戦線に派遣される。自分の帰りは待つな…と言い残し旅立つリーランド。リンダはそのまま通信傍受の組織で働きながら、軍の通信の中からリーランドの情報を探し、彼の無事を祈る日々を繰り返すのだった。それから半年、帰国したリーランドと再会するリンダ。リーランドは、ドイツに潜伏させていた諜報員が殺害されたことから、新たな諜報員を選出して送り込む任務を担っていた。それを聞いたリンダは、ドイツにいる叔母一家を救い出すチャンスと考え、自ら志願するのだった…というストーリー。

ラジー賞のオンパレードだが、まったくバカにされるような出来映えではないと思う。意味不明。本作は面白いと思う。映画好きな女性が、その知識を発揮してスパイになっちゃうとか、スパイの上司と恋仲になっちゃうとか、メロドラマというか、まるでハーレクイーン小説だ。正直言って、本作のメラニー・グリフィスは美しいとはいい難い。もしかすると、女性は感情移入しにくかったりするのかもしれないが、まっすぐな性格とか、折れない心の持ち主であることは、うまく表れているのではなかろうか。さほど器量の良くない女性が、地位のある男性に大事にされながらも、お転婆を発揮して危険に飛び込んでいき、やっぱいピンチになる。だけど、男はそんなお転婆さんを見捨てることなく救いにくいる展開は、女心をくすぐる要素満載。これが、都合のよいプロットであることは認める。しかし、それは悪いことだろうか。映画とはそういう創作物なのではないのだろうか?
#ちなみに彼女は、現在アントニオ・バンデラスの嫁である。

老女のインタビューから始まる冒頭。もちろん彼女は主人公の後の姿である。ということは、彼女は絶対に死なない…ということが明白なわけで、それじゃサスペンスとして成立しないじゃないか!というツッコミもあるだろう。この後、彼女がいくらピンチになろうとも、絶対に死ぬことはない…それどことか長生きしちゃうんでしょ(笑)。だが、見せたいのそこじゃないのだ。ただ、舞台がナチスドイツであり、かつユダヤ迫害を扱っていることから、シリアスに受け止められてしまったのだと思う。あまりにもフィクションすぎる展開に、アンマッチさや不謹慎さすら感じた人がいたかもしれない。しかし、その先入観をとっぱらえば、ただの素人女性が、邦題のとおりに嵐のなかで輝いていく様子を十分に愉しめるはずだ。

どんどん、ヤバいところに足を踏み入れていく主人公。ただ無茶をするというだけでなく、常に、作戦に期限が切られているという設定も秀逸。適度な緊張感を醸成していると思う。もちろんその期限はギリギリのところで守られることはなく、次のヤバいところに踏み入れることに繋がる。

コメディと捉える人もいそうなくらいマンガで、まるで韓国ドラマかよ!ってところもあるのだが、肩の力を抜いて鑑賞すれば絶対に愉しめるハズ。ラジー賞のことは気にせずに観てほしい一作。
#このレベルの作品を平気で貶すセンスだから、私は常々、ラジー賞に存在意義など無い!と主張しているのだ。的外れな上に、微塵の愛も感じない否定など罪悪でしかない。

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公開年:2000年
公開国:アメリカ
時 間:102分
監 督:ダーレン・アロノフスキー
出 演:エレン・バースティン、ジャレッド・レトー、ジェニファー・コネリー、マーロン・ウェイアンズ、クリストファー・マクドナルド、ルイーズ・ラサー、キース・デヴィッド、ショーン・ガレット、ディラン・ベイカー、ピーター・マローニー 他





ニューヨーク・ブルックリンのコニー・アイランドにある団地に住む老女サラ。定職につかない一人息子ハリーと一緒に暮らしているが、ドラッグ常用者の彼は、しばしば彼女の唯一の楽しみであるテレビを質屋に入れては、ドラッグを買っていた。その度に質屋からテレビを買い戻す彼女。そんなある日、彼女が大好きな視聴者参加型クイズ番組から出演依頼の電話が入る。息子の高校卒業式に着た思い出の赤いワンピースを着て出場しようと考えたが、まったく入らない。そこでダイエットを決意。ダイエット本に従ってグレープフルーツダイエットを開始するが、一向に体重は減らないし、空腹で眠ることすらできない。追い詰められた彼女は、アパートの住人から、食欲を減退させる薬を処方してくれるという医者を紹介してもらう。一方ハリーは、友人のタイロンとともにヘロインの密売を始める。仕入れたヘロインに混ぜ物をして売り捌くという稚拙な手口だったが、意外にも売れ行きは好調で、ハリーはデザイナー志望の恋人マリオンと一緒に、ファッション関係の店を開くことを夢見るようになるのだが…というストーリー。

昨日の『リアリティー』と同じく、テレビ番組の出演を夢見て暴走する人が登場する。ただし、本作は、なんで暴走しちゃうのか…という部分が“喪失感の埋め合わせのため”という形でしっかり描かれている。夫を亡くし、唯一の希望だった息子が、定職もなくドラッグに溺れているという現実から目を背けたい彼女に舞い込んだテレビ出演の電話(といっても、選ばれる可能性があるという電話なんだけど)。思い出のドレスを着て出ようと考えたわけだが、その赤いドレスを着た思い出の中の自分はまだまだ美しく、夫も存命でそこそこ裕福。そして、息子には輝かしい前途があった。ああ、あの時に戻れれば…、その思いがすべて番組出演するということに向いていく。
もちろん、テレビに出たからといって、元に戻るなんてことはないのだが、そこにすがりたくなるほど、彼女は孤独で希望を失っているのだ。そして、“薬”の使用すら躊躇わなくなる。

一方の息子は、ヘロインで一発当てようと考える。そこそこ軌道に乗ってしまうのがタチの悪いところだが、もっとタチが悪いのは、品質の確認と称して自分もヘロイン中毒になってしまうこと。結局は母子共々、重度の薬物中毒になっていく。久々に家に帰った息子は、そんな母の状況を見て、その薬はドラッグと一緒だから止めろと忠告する。薬物には詳しいからわかるんだよ!と。
その会話の中で、息子の仕事がうまくいっていること、結婚も考えている恋人がいることを知ったサラ。ああ、本当に幸せなあの頃が戻りつつあるのだ!となってしまい、ますます高揚し、止めることができなくなるという皮肉。

その後は、破滅へのジェットコースタームービーだ。母子だけじゃなく、恋人マリオンも沈み続ける。ジェニファー・コネリーの体当たり演技。この作品の頃はすでに30歳だと思うが、欧米人らしからぬ若々しさと廃人なり汚れきった姿の振幅がものすごい。翌年『ビューティフル・マインド』でオスカーを獲るわけだが、その布石として十分すぎる仕事。

友人タイロンの描写が、他のキャラクターと比較すると薄いかな…なんて思ったけど、サラとマリオンでお腹一杯だからその程度でいいや…って思うくらい。

アッパー系かダウナー系かと聞かれれば、間違いなくダウナー系な作品。薬に限らず、“依存すること”の怖さを描ききった作品だと思う。

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公開年:1996年
公開国:アメリカ
時 間:108分
監 督:アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー
出 演:ジェニファー・ティリー、ジーナ・ガーション、ジョー・パントリアーノ、リチャード・サラフィアン、ジョン・P・ライアン、クリストファー・メローニ、バリー・キヴェル、ピーター・スペロス、ケヴィン・リチャードソン、メアリー・マーラ 他
ノミネート:【1996年/第12回インディペンデント・スピリット賞】撮影賞(ビル・ポープ)
【1997年/第6回MTVムービー・アワード】キス・シーン賞(ジーナ・ガーション、ジェニファー・ティリー)



盗みのプロ、コーキーは仲間の裏切りで捕まってしまう。5年の刑期を終えて出所すると、マフィアのビアンキーニ一家の下で仕事をすることに。仕事といっても、ビアンキーニが所有するアパートの内装や配管掃除。手掛けた部屋の隣室には、組織のマネーロンダリングを担当しているシーザーが住んでいた。シーザー宅には情婦のヴァイオレットも住んでいたが、元々レズビアンだったヴァイオレットは、中性的なコーキーに一目惚れしてしまい、誘惑を繰り返すようになる。コーキーもレズビアンで、ほどなく二人は結ばれる。そんな中、組織の会計士シェリーが200万ドルを横領したのが発覚。シーザーの部屋で、ボスの息子ジョニーらが金の在り処を吐かせるために拷問を繰り広げる。拷問の末、発見された金は、一旦シーザーが預かることに。そんな組織の凄惨な所業に嫌気がさしたヴァイオレットは、横領された金を奪い一緒に逃げようとコーキーに持ちかける。はじめは躊躇したコーキーだったが、シーザーと中の悪いジョニーが金を盗んだことする作戦に乗ることに。ボスのジーノが金を受け取りにくる日、コーキーが部屋に忍び込んで金を盗んだあと、ヴァイオレットはアパートの前でジョニーが逃げるように車を走らせたと、シーザーに嘘をつく。嫌な予感がしたシーザーは金を確認するがなくなっており、まんまと作戦通りにジョニーが盗んで、自分をハメようとしているのだと思い込む。しかし、シーザーの性格ならばそのまま逃亡すると予測していたのに、シーザーは反撃の手を考え始め…というストーリー。

コーキーはムショ上がり。冤罪だとか仕方なく犯罪に手を染めたとかなら共感できるのだが、根っからの犯罪者で、仲間の裏切りで捕まっただけ。ヴァイオレットと付き合い始めたときに「こういうのも悪くない」的なことを言うが、普通にレズビアンバーの常連で、“こういうの”ってなんやねん状態。とにかく、レズビアンじゃないと共感できないんじゃないか?と思われるような部分があり、『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟がこんな作品を?なんて思うのだが、ラリー・ウォシャウスキーが性転換し姉弟となった今では、さもありなん…って作品。

一方のヴァイオレットも、なんとなくシーザーに虐待されているのだろうな…とは思えど、だからといって、同情できるような過去がしっかりと描かれているわけではない。むしろ打算的に見えて、こちらも共感しにくいキャラだ。
必ずしも勧善懲悪的な設定でなくてはいけないわけじゃない。それは、百も承知なのだが、こういうストーリー展開の場合、ちょっとは共感・同情できないと一緒にハラハラしにくい。おまけに、計画が進行している最中、コーキーは隣室で待機しているだけで、すっかりストーリー上お留守になってしまうという…。

ところが、そこで伏兵現る。主役の二人よりも、ヴァイオレットの夫(?)シーザーのシブとさが、ストーリーを動かし始めるのだ。簡単に騙せると、主役二人はもちろん観客だってそう疑わないような、アホっぷりを発揮していたシーザーなのに、ゴキブリ並みのシブとさとしつこさを発揮するのだ。
糸の切れた凧のように暴れ始めたシーザーに、確固たる決意で望んだヴァイオレットもひるみ始める。薄氷を踏むように軌道修正しようとするヴァイオレットだが、さてどうなるか。

好みの分かれるところだとは思うは、私はなかなかの良作だと思う。お薦めしたい。

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クボタカユキ
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映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
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一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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