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image0985.png公開年:2003年
公開国:アメリカ
時 間:125分
監 督:ティム・バートン
出 演: ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ、ジェシカ・ラング、ヘレナ・ボナム=カーター、アリソン・ローマン、ロバート・ギローム、マリオン・コティヤール、マシュー・マッグローリー、ミッシー・パイル、スティーヴ・ブシェミ、ダニー・デヴィート、ダニエル・ウォレス、トレヴァー・ガニョン、デヴィッド・デンマン、マイリー・サイラス 他
ノミネート:【2003年/第76回アカデミー賞】作曲賞(ダニー・エルフマン)
コピー:人生なんて、まるでお伽噺さ。


ジャーナリストのウィル・ブルームは、自分の結婚式で父エドワードが、ウィルが生まれた時のエピソードとして巨大魚の話をして注目を浴びる様子をみて以来、そんな父親に嫌悪を感じ、3年以上疎遠になっていた。エドワードは、自分の人生を脚色して話すことで有名な男だったが、ウィルも子供の頃はそんな父の話を聞くのが大好きだった。片目で未来を見せる魔女、故郷の村で出会い旅仲間となった大巨人カール、人を誘い捉える町…etc。そんなある日、母から父が患っていた病が悪化したとの連絡が入り、出産間近の妻ジョセフィーンと一緒に実家に帰ることに。エドワードは一日のほとんどをベッドで過ごしていたが、相変わらずホラまじりの思い出話ばかりを繰り返していた。ジョセフィーンは義母とのエピソードを聞き感動していたが、ウィルはこの期に及んでそんな話をしている父に苛立っていた。彼はホラ話ではなく、本当の父親の姿を知りたいを心の底で願っていたからだった…というストーリー。

製作の前年に父親を亡くしたティム・バートンが手掛けた作品だが、別にティム・バートンがシナリオを書いたわけではなく、原作がある作品。

『マーズ・アタック!』⇒『スリーピー・ホロウ』⇒『PLANET OF THE APES 猿の惑星』ときた後に本作だったので、毛色の違いに当時はガックリ来たものだ。内容がウェットな点は文句はなかったのだが、もっと奇抜な映像表現を期待していた。でも、それはあくまでその時自分が求めていたものとのギャップがあったからであって、作品自体に大きな問題があったわけではなかった。その証拠に、この作品は、観返す度に味が増してくる。

父親のほら話にうんざりする息子の気持ちはわからないでもないが、別に害のない話だし、目くじらを立てるような内容でもない。父親の本当の姿がわからない!と息子は主張するが、本当にそれが聞きたかったのだろうか?
じゃあ、父親が、実はこうだったのだよ…と、逐一説明して、それが何になったというのか。おそらくそれを聞いた息子は、父親は朝鮮戦争のヒーローで、町を一つ再建させたものすごい男なのだ!と、満足してそれでおしまいだったんだろう。社交的な反面照れ屋だっていうことも影響しているのだと思うが…。
#なんで、あの町を救おうとあそこまで思ったのは、説得力が不足してる気はするけど。

で、臨終の際で、ホラ話を嫌っていた息子が、父親にホラ話を聞かせる。父子の間ってのはピンポンでやりとりして完結ではない部分がある。次の世代へと引き継ぐことが答えということがある。
その後の葬式で、ホラ話から飛び出したように、父の死を悼む人が続々集まってくるという、振幅が面白い。泣ける…とはちょっと違う感覚が味わえる良作。
#ティム・バートンから奇抜さを抜くと、不思議なことにフェデリコ・フェリーニみたいになるんだな。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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