忍者ブログ
[1694]  [1693]  [1692]  [1691]  [1690]  [1689]  [1688]  [1687]  [1686]  [1685]  [1684
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

公開年:2012年
公開国:アメリカ
時 間:150分
監 督:スティーヴン・スピルバーグ
出 演:ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、デヴィッド・ストラザーン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジェームズ・スペイダー、ハル・ホルブルック、トミー・リー・ジョーンズ、ジョン・ホークス、ジャッキー・アール・ヘイリー、ブルース・マッギル、ティム・ブレイク・ネルソン、ジョセフ・クロス、ジャレッド・ハリス、リー・ペイス、ピーター・マクロビー、ガリヴァー・マクグラス、グロリア・ルーベン、ジェレミー・ストロング、マイケル・スタールバーグ、ボリス・マクギヴァー、デヴィッド・コスタビル、スティーヴン・スピネラ、ウォルトン・ゴギンズ、デヴィッド・ウォーショフスキー、デヴィッド・オイェロウォ、コールマン・ドミンゴ、ルーカス・ハース、ビル・キャンプ、エリザベス・マーヴェル、バイロン・ジェニングス、ジュリー・ホワイト、グレインジャー・ハインズ、リチャード・トポル、ウェイン・デュヴァル、クリストファー・エヴァン・ウェルチ、S・エパサ・マーカーソン、クリストファー・ボイヤー 他
受 賞:【2012年/第85回アカデミー賞】主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)、美術賞(Jim Erickson、リック・カーター)
【2012年/第47回全米批評家協会賞】主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)、脚本賞(トニー・クシュナー)
【2012年/第79回NY批評家協会賞】男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)、助演女優賞(サリー・フィールド)、脚本賞(トニー・クシュナー)
【2012年/第70回ゴールデン・グローブ】男優賞[ドラマ](ダニエル・デイ=ルイス)
【2012年/第66回英国アカデミー賞】主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)
【2012年/第18回放送映画批評家協会賞】主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス)、脚色賞(トニー・クシュナー)、音楽賞(ジョン・ウィリアムズ)
コピー:命をかけて夢見た 真の『自由』

南北戦争がはじまり4年が経過。北軍が有利になりつつあったが、未だ戦火は激しく多くの若者が命を落としていた。再選を果たし2期目に突入した第16代大統領エイブラハム・リンカーンは、奴隷解放宣言をしたものの、合衆国憲法修正第13条を成立しないまま戦争が終結してしまえば、南部の奴隷解放は永遠になされないと考え、民主党陣営は多数派工作に乗り出す。しかし、修正案の成立にこだわることで、戦争の終結が伸びる状況を生んでいることに苦悩するリンカーン。一方家庭では、戦争で子供を失った心の傷のために精神が不安定になっている妻との口論や、強行に北軍入隊を希望する正義感が強い長男ロバートの説得に疲れ果てていく…というストーリー。

民主党の黒人大統領をいう今の状況なので、リベラル派さんたちは、いまこそ民主党最大のヒーローの映画だ!と考えたのだろう。冒頭で説明するスピルバーグの映像が差し挟まれるのだが、真剣な顔をしてはいるがノリノリなのが伺える。

普通のセンスなら「人民の~」演説とか、暗殺されるところにスポットを当てがちだけど、修正第13条を通すための丁々発止、権謀術数を見せているという点は、非常に評価できるシナリオだと思う。

28分あたりのリンカーンのセリフ(というか説明がすべて)。非常に判りにくいのが残念なのだが、そのセリフがこの作品のすべてといってよい。
戦時下の間は、連邦政府は国民の財産を合法的に接収できるかもしれないが、通常時は各州法が尊重されるのが、アメリカの法律。奴隷解放宣言を南北戦争終結後も無効になせないためには、黒人奴隷を持つことが合法であるという各州法を無効にしなければならない。それができるのは今だけ。多少、好みじゃない小汚い手法を使ったとしても、そのためなら平気で手を汚しますよ!という覚悟。
リンカーンたちと大筋の方向性は同じなのだが、求める手段の違いや、付随して発生する出来事に懸念を示す勢力に対して、小事にこだわって大事を成すことに失敗することの愚かさを滔々と説く姿勢は感服する。

その説得の際に用いられる言葉には、なかなかの名言がある。「その時々の状況にあわせて、実験を重ねるしかない」みたいな発言とか。単なる理想じゃなく、政治の実務を行っている人間だからこそ吐ける、重いセリフが随所に見られる。

トミー・リー・ジョーンズ演じるスティーブンス議員が興味深い。ちょっと勉強不足でこの人の存在を知らなかったのだが、こっそり妻にしている黒人女性に修正案の条文を見せるところは名シーンだ。
リンカーンは悪妻で有名だけど、母の愛ゆえの行動なのよ!てな感じで描かれている。さすがに、ちょっと美化しすぎ。やっぱり彼女は狂人の域だったと思うよ。

まともな教育を受けているアメリカ人で、それも民主党よりの人なら、素直に楽しめるのかもしれないが、日本人の大半はポカーンなのかもしれない。
今のオバマ政権が、目先の小事のために、大事を損ねている状況を、アメリカ国民はどう見ているのか。いや、アメリカ人はなんとも思っていないかもね。最近アメリカに何かを期待するのが馬鹿馬鹿しくなり状況だ。
決して、娯楽映画としてはおもしろくはないけれど、意義深い作品ではある。おっさん向けだと思う。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
リンク
カウンター
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック
Copyright © 2009-2014 クボタカユキ All rights reserved.
忍者ブログ [PR]