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image1319.png公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:117分
監 督:D・J・カルーソー
出 演:シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン、ロザリオ・ドーソン、マイケル・チクリス、アンソニー・マッキー、ビリー・ボブ・ソーントン、イーサン・エンブリー、アンソニー・アジジ、キャメロン・ボイス 他
コピー:それは、全てを見ている。



スタンフォード大学を中退したジェリーは、現在コピー店に勤務。ある日、ペンタゴンに勤務する双子の兄が急死したと連絡が入り、数年ぶりに実家へ戻ることに。その後、帰宅途中にATMで預金を引き出そうとすると、口座には覚えの無い75万ドルの大金が。さらに帰宅したアパートには、大量の軍事用機材が配達されていた。事情が掴めず混乱するジェリーに、「FBIが迫っているのですぐ逃げろ」と見知らぬ女性から電話が入る。その電話の通りに間もなくFBIが突入し、ジェリーはそのまま拘束されてしまう。一方、ワシントンでの演奏会に参加することになった幼い息子を送り出したシングルマザーのレイチェルにも「指示に従わなければ息子の命はない」と謎の女からの電話が入る。その後、謎の女の指示でFBIの取調室から脱出したジェリーは、同じように電話の指示で車で待機していたレイチェルと合流し…というストーリー。

観た後にTV放映があることに気付く。ビデオレンタルあるあるだな。

物語の類型として、“善良でありきたりな市民が巨大な事件に巻き込まれていく”というのがある。本作はまさにその典型。あまりパっとしない別々の男女が、謎の電話の指示に従わざるをえなくなり、何が目的で?何で彼らが?というサスペンス的な見せ方である。
こういうサスペンスでは、色々観客が先回りして想像を巡らせると、そのうちのどれかが当たってしまい「ああ、やっぱりね」になる可能性が高いので、カーチェイスやドンパチのジェットコースター的なアクションが織り交ぜられるのがセオリーといってよい。こうすることで、観客の思考を鈍らせて、目をそらすのだ。さらに、謎解きを阻害する憎たらしくて、事情が読めないKYなキャラを登場させるのも効果的だ。こういう作品では、ノせられてアクションシーンにドキドキしたり、憎たらしいキャラに対して「こんにゃろめー」って思うのが得策である。躍起になって、真剣に謎解きに脳の回路をフル回転させるなんてのは、野暮というものである。

本作、こういうセオリーに実に忠実に作られている。さらに、巻き込まれるキャラが二人いて、それが絡んでいくというのも巧みである。「おお、これから一体なにがおこるのだ???」と、実にハラハラと観ることができた。アクション&サスペンスとしては、非常に優秀だと思う。

しかし、いかんせんオチというか黒幕が陳腐すぎた。残り時間40分くらいで、敵が確定された段階で、ものすごく腰砕けになる。
確かに通信網を利用した管理社会というものへの警戒心が高まっているのは事実だが、だからといって、こんな使い古された“マザーコンピュータ”みたいな話じゃぁ、アホらしくなってしまう(『火の鳥(未来編)』とかありがちすぎる)。全てのコンピュータってどこかで巨大な脳みそに繋がってるんでしょ?なんていうジョークのレベルでしょ。サスペンスの謎解きのオチがこれなのは、本当にヒドい。
残り40分は、あまり真剣に画面を観ていなくて問題ないくらい、レベルがガタ落ちする。

アクション映画としては一流だけど、SFとしては三流。足して四流で割って二流って感じ(あながちハズレてないでしょ)。最後の“生きてました…”みたいな演出も、スベりまくり。まあ、TV放映で観るのがちょうどいい作品なのかも。今のハリウッドの良いところと悪いところが、凝縮した作品だと思う。





負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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