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image1751.png公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:115分
監 督:ケネス・ブラナー
出 演:クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン、ステラン・スカルスガルド、コルム・フィオール、レイ・スティーヴンソン、イドリス・エルバ、カット・デニングス、浅野忠信、ジェイミー・アレクサンダー、ジョシュア・ダラス、クラーク・グレッグ、レネ・ルッソ、アンソニー・ホプキンス、アドリアナ・バラーザ、マキシミリアーノ・ヘルナンデス、リチャード・セトロン、ダレン・ケンドリック、ジョシュ・コックス、ダコタ・ゴヨ、サミュエル・L・ジャクソン、ジェレミー・レナー、テッド・オールプレス、ジュリエット・ロペス、マット・バタグリア、ブレーク・シルバー、デール・ゴッドボルド、パトリック・オブライエン・デムジー、テリー・パークス、バディ・ソストハンド 他
コピー:神失格の男《ヒーロー》“二つの世界”の運命は彼の手に

神の世界アスガルド。オーディン王の息子ソーは、自分の強さゆえに傲慢となり、いつもトラブルを引き起こしていた。ある日、ついに王の怒りは頂点に達し、ソーは王位継承権と最強の武器“ムジョルニア”を剥奪され、地球に追放されてしまう。地球に堕ちたソーは、偶然出合った天文学者のジェーンに救われる。一方アスガルドでは、自分の待遇に不満を募らせるソーの弟ロキが、権力を握ろうと陰謀を廻らせて、オーディン王を危機に陥れる。さらに神の能力を失っているソーにとどめを刺すべく、地球に刺客を送り込むのだった…というストーリー。

日本じゃ馴染みのないキャラクター。『髪長姫』とか、アメリカでメジャーでも日本ではてんで知られていないものが、映画化されることが、最近多いような気がする。

ハーキュリーなんかもそうだけど、こういうギリシア神話っぽいヒーローや、親子や兄弟の確執話が、アメリカ人は好きだよね。日本ではこのタイプのストーリー原型は、子供のころ読むお話の中には少ないような。だから、アメリカ人はワクワクするのかもしれないけど、日本人はどうなのかな…と、ちょっと期待薄だった。

実際に、地球に堕とされるまでのくだりは、それほどピンとこない内容。しかし、期待値がが下がったせいなのか、徐々におもしろく感じてきて、最終的には、なかなか面白い仕上がりになっていたと思う。

この意外な面白さの要因は、傲慢なおぼっちゃまが、コメディ調のドタバタを見せてくれているから。『星の王子ニューヨークへ行く』とか『ローマの休日』みたいに、権力者だった人が下々の世界とのカルチャーギャップの中で、おもしろ行動を繰り広げる展開だね。それに加えてアホっぽくて憎めないキャラクターが、功を奏していると思う。このお笑いテイストが、凡庸なヒロイックムービーを救っている感じかな。

しかし、肝心のソーが改心する部分の描き方が雑。心の成長の部分をもうちょっと丁寧にかくべきだったかな(原作コミックでは、記憶も奪われて人間として転生させられるんだよね。この基本プロットの変更に対応しきれていないんだわ)。
また、魅力のある敵キャラ不在なのも、ちょっと痛いところ。敵が光っていないということは味方も光らないということ。プロレスだって、光る悪役がいてこそ盛り上がる。だから、主人公のお仲間役の浅野忠信も全然光ってこない。ジャケット画像にはドカッとまるでメインキャラのように載っているけど、全然こんな位置にいれる仕事はしていない。でも、それは浅野忠信のせいではない。本作全体のキャラクター構成が弱いおかげで、彼は割りを喰ったんだと思う。
#でも吹き替え音声が本人なのは評価する。

とはいえ、実のところ、本作単体でのデキなんかどうでもよかったりする。
本作に、『アイアンマン』に出ていたコールソン捜査官や、エンドロールの後にはサミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーといった共通キャラクターも出演していることから判るように、本作は『アイアンマン』と世界観が繋がってるの。
さらに、『インクレディブル・ハルク』には、ロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマン(トニー・スターク)が出てるし、ニック・フューリーは『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』にも登場するみたい。

そう。これはマーベル・コミックの『アベンジャーズ』計画の一環。マーベル・コミックのヒーローたちがチームを組んで活躍するお話が、ここのところずーーっと発動中なのだ。来年公開の『ジ・アベンジャーズ』に『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『アイアンマン2』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ: ザ・ファースト・アベンジャー』がすべて繋がっていくんだね。
まぁ、そっちに繋がっていく前哨戦、顔見世みたいなものだと思えば、本作単体でのツメの甘さなんか、どうでもよいって所かな。

アンソニー・ホプキンスにナタリー・ポートマンと、この手の作品に出なさそうな豪華な出演陣もなかなか新鮮だし、単体としては及第点かなと。
まあ、男の子としては、『ジ・アベンジャーズ』までを一気通貫で観たくなるような、そういう方向性のモチベーションが湧く作品。






負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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