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公開年:1965年
公開国:日本
時 間:92分
監 督:石井輝男
出 演:高倉健、南原宏治、丹波哲郎、安部徹、嵐寛寿郎、田中邦衛、潮健児、滝島孝二、三重街恒二、ジョージ・吉村、杉義一、佐藤晟也、関山耕司、菅沼正、北山達也、沢彰謙、風見章子、志摩栄 他






冬の網走刑務所に、手錠に繋がれた囚人たちが移送されてくる。その中の一人、橘真一は貧農の生まれで義父との仲が悪く家を飛び出した後、やくざとなり、親分のために傷害事件をおこし懲役三年を言い渡されていた。雑居房に入れられた橘は、有名な殺人鬼“鬼寅”の義兄弟と称して幅を利かせている牢名主の依田や、一緒に収監された前科五犯の権田と衝突し、度々懲罰房に送られていた。橘は妹らの手紙で、母親が癌を患い死の床にいることを知り、できるだけ早く仮出所できるように真面目に労役をこなしていたが、他の囚人たちはそれを点数稼ぎと揶揄するのだった。結局、騒動を起こして再び懲罰房に入れられてしまうのだが、保護司の妻木は何故か橘に目をかけて相談にのってくれて、仮釈放の手続きまでしてくれるのだった。一方、雑居房では、依田、桑原、権田の3人が中心となって、脱獄計画が進められていた。仮釈放を目指す橘はそれを冷やかに見つめていたが…というストーリー。

シリーズ化しているのには理由があるに違いないから観てみよう企画。結果をいうと、この一作を見た限りでは、続編が作られるまでの良さを感じることはできなかった。というよりも、ちょっと拍子抜けというか、ヤクザ映画のくせに、このハートフルともいえる終わり方はなんなんだ?!というね。

原作は存在するようだが、全然内容は異なるらしく、刑務所内や、入浴方法、看守たちとの距離感、野外作業の様子などの描写が正しいのか否かは確認できず。網走刑務所の近くを通ったことはあるが見学はしたことはないけど。

橘は早期の仮出所を狙っていたのに、労役の移動時に権田と手錠で繋がれているときに、権田が脱走してしまう。橘は付いて行きたくはないのだから、強引に手錠を外すなり権田をぶち殺すなりすりゃいいんじゃね?と思うわけだが、権田は戻った橘に居場所を伝えられては困るので、仮にお前が戻ったとしても俺は橘が主導したって言うからな!って脅す。おまけに、逃げる過程で看守を一人撃っちゃってるから、もう脱獄囚扱いされている。橘は、仕方なく権田と行動を共にする。
ちょっと、無理やり練ったな…という感じはしないでもないが、逃避行に至る過程の説得力はあるシナリオ。

途中で見つけた家が、保護司の妻木の家だっていうのも、偶然がすぎる気もするが、あんなド田舎だから、まあ無くはないよな…という、これも説得力キープ。

ここまでのレベルだということがわかってくると、なんで白黒にするかなぁ…と残念な気持ちになる。何かの効果を狙ったのかと思いきや、実は予算の問題だったらしいが、本作は絶対にカラーのほうがよかった。一面白銀の世界だから白黒でもいいだろ?と思うかもしれないが、道東の大自然はカラーで見たかった。カラーでこそ際立つ“白”がある。

本作一作だけのおさまりの良さは認めるが、続編の予想がつかない。おそらく全然別キャラクターによるお話だろうし、人情的な内容は減って、ヤクザ物要素が増えていくのではないだろうか。とういうことで2作目は観てみようかなと。

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