[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開国:アメリカ
時 間:103分
監 督:リー・タマホリ
出 演:モーガン・フリーマン、モニカ・ポッター、マイケル・ウィンコット、ペネロープ・アン・ミラー、マイケル・モリアーティ、ミカ・ブーレム、ディラン・ベイカー、キンバリー・ホーソーン、ジェイ・O・サンダース、ビリー・バーク、アンナ・マリア・ホースフォード、サマンサ・フェリス、クリストファー・シャイアー 他
コピー:解けるか、この糸──
ワシントンD.C.の一流私立学校キャシドラル・スクール。政治家の子弟などが通っているため警戒厳重な学校だったが、ある日、ローズ上院議員の娘ミーガンが白昼堂々誘拐されてしまう。犯人のゲイリー・ソーンジは、2年もの間、教師になりすまし、この誘拐計画を遂行したのだった。その頃、アレックス・クロス刑事は、囮捜査の失敗で同僚を死なせてしまったと思い悩み、仕事から遠ざかっていた。そんな彼のところに、ソーンジからの電話が入る。ソーンジは、クロスが捜査を担当するように要求。現場の捜査官は反対したが、ミーガンの母親の希望により捜査に参加。そして、ミーガンの警護にあたっていたシークレット・サービスのジェシーをパートナーにして、仕事に復帰するのだった。やがて、学校に残された手がかりから、ソーンジのアジトを発見、そこにはクロスの著書がすべて並べられていた。ソーンジはクロスの著書の研究を重ねており、その動機は、この事件についてクロスに執筆させようというものだった…というストーリー。
昨日に続き、モーガン・フリーマンによるアレックス・クロス刑事作品。ちょい昔は、よくTV放映されていたが、冒頭の事故のCGで、なかなか興醒めさせてくれる。しかし、そこは大目に見よう。
ちなみに、本作の評判も『コレクター』同様に芳しくないが、連日逆らわせてもらう。傑作ではないが良作。
ソーンジのターゲットは、ロシア大統領の息子なわけだが、何か政治的な意図があるわけではなく、単に知的ゲームを憧れのクロスを競いたかっただけである。観ている限りでは、それが真の動機としてなかなか腑に落ちてこないのだが、これが結果的に、謎解きにうまいことモヤを掛けてくれている。また、囚われているお嬢さんが結構賢くアクティブなので、“逃げてー”“がんばれー”的な視点もあり、それも、観客の推理脳を阻害してくれる。いずれもうまい。こういう目のそらし方は、サスペンス作品としてお手本にしたい。
でも、本作の脚本家マーク・モスは、『バーニング・クロス』の脚本家だったりする。なんで劣化するのか…(ってか、その二作品以外で、マーク・モスって人を見ないので、実在の同一人物なのかは疑問だが)。
(以下、ネタバレ)
あぁ、あのつっかかってきてた男かぁ…って、思わせておいて、さらにそっちもかよー…と。正直、真犯人自体は陳腐に感じるかもしれないが、それが判明していく段階的な過程は良い。実行犯ソーンジは利用されていることに気づいていない…っていうのが秀逸。そして、アレックスも同様に気づいていなかったっていうのも二重のダマし。犯人もそれを追う刑事もそれを知らずに右往左往。その俯瞰目線で網を貼っている感じが“スパイダー”ってことなんだね。
ただ、1点、そう簡単にいくか?というのが、パスワードのくだり。私はAA88とかなのかなと思ったのだが、あんなにすぐに正解にたどり着けるということは、“ACES AND EIGHTS”みたいな定石とか慣用句でもあるのかな?(よく知らない)
公開国:アメリカ
時 間:116分
監 督:ゲイリー・フレダー
出 演:モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド、ケイリー・エルウィズ、アレックス・マッカーサー、トニー・ゴールドウィン、ジェイ・O・サンダース、ビル・ナン、ブライアン・コックス、リチャード・T・ジョーンズ、ロマ・マフィア、ジェレミー・ピヴェン、ジーナ・ラヴェラ、ウィリアム・コンヴァース=ロバーツ、ヘレン・マーティン、ハイジ・シャンツ、ミーナ・スヴァーリ、デボラ・ストラング、ビリー・ブランクス 他
コピー:ルール 罰 サド 叫び 闇 囁き 震え 吐息 口づけ 女の夢に現れる悪魔… --美しいから殺せない--
犯罪心理学の専門家でもあるワシントン市警のクロス刑事。ある日、ノースキャロライナ州の大学に通う姪のナオミが誘拐されたと知り、現地に赴く。そこでは、地元大学生の誘拐事件連続発生しており、ナオミを含め8人の女性が行方不明になり、そのうち2名が殺害され発見されていた。誘拐された女性のプロフィールを見たクロスは、犯人が能力の高い女性を“収集”していると見抜く。その後、クロスは管轄外のため、著名な心理学者として、地元警察のラスキン刑事に協力する。そんな中、ケイトという女性が犯人の隠れ家から逃亡に成功。薬物を投与されていたため、微かな記憶しか残っていなかったが、ナオミら数名が存命らしい。そして、勇気あるケイトは、他の女性たちを救えなかった罪悪感から、捜査協力を申し出る…というストーリー。
『バーニング・クロス』があまりにも…な内容だったので、「こんなはずじゃない!」てな感じで、改めて同じアレックス・クロス刑事が主人公の作品を鑑賞。まだモーガン・フリーマンもそこそこ若いので、けっこう動きはするのだが、さすがに銃乱射やら宙吊りアクションは無い。純粋な心理捜査モノである。
『バーニング・クロス』では妻子の存在が描かれていたが、本作のアレックスは独り者のように見える。『バーニング・クロス』の方が、時間軸的にずっと後ということかな。モーガン・フリーマンが、この後、子作りをすると考えるとかなり違和感があるので、リブートするのは理解できるが、ポンコツ俳優を持ってきては意味がないだろう。
#モーガン・フリーマンの風体で市警の平刑事っていう設定の方が、おかしいのかもしれんが…。
この作品、なぜかものあまり評判が良くない。ネット上の色んな感想を呼んでも、不満か凡作評価しかない。だが、私はあえて逆らおう。本作は傑作ではないが良作だと思う。当時、この手のサイコ犯罪ムービーが多発されたことが原因ではないかと思う。アメリカの反対側の犯罪者を真犯人と誤認してしまうところなど、『羊たちの沈黙』の二番煎じに映ったか。
管轄違いでおまけに被害者の身内が捜査に関われるわけが無かろう!というのはもっともな指摘なのだが、それをいったらお話は進まない。きちんとその管轄権については、作中終盤で問題になるから、そこは許容しよう。
カット割りや編集の仕方がウマくて、どいつもこいつも犯人に見えてしまうという、ある意味サスペンス映画としては、真っ当な演出。不自然なカットで、こいつ犯人なのでは?と頭をよぎってしまいがっかりさせるくらいなら、出てくるやつみんな等しく怪しくしちゃえばよくね?という感じだろうか。これが案外悪くなかった。
実際、真犯人の候補者として初めに目星をつけたキャラクターは正解だったが、ストーリーが進むにつれて他の有象無象と一緒に忘却され、一周まわって再浮上って感じ。いい目くらましだったと思う。ただ、真犯人の小物感は強いが…(むしろもう一人の方が怖い)。
『バーニング・クロス』のノリなら、絶対最後は大爆発だが、そのスカしかたもうまい。スカしたけれどもしぼんではない。
#コピーは最高にヒドいわ。
公開国:アメリカ
時 間:118分
監 督:テイラー・ハックフォード
出 演:ジェイソン・ステイサム、ジェニファー・ロペス、マイケル・チクリス、ボビー・カナヴェイル、ニック・ノルティ、ウェンデル・ピアース、クリフトン・コリンズ・Jr、パティ・ルポーン、カルロス・カラスコ、エマ・ブース、ダニエル・バーンハード、キップ・ギルマン 他
コピー:華麗なる悪党
天才強盗<パーカー>に仕掛けられた罠(裏切り)――今、幕を開ける、完璧なるリベンジマッチ!!
強盗のパーカーは、メランダー率いる犯罪グループと組み、オハイオ・ステートフェアを襲撃。パーカーの完璧な計画により、150万ドルの強奪に成功する。しかし、メランダー一味と組むのは今回が初めてで、彼らの不用意な行動で一般人を傷つけてしまったことに、パーカーは立腹。闘争中の車の中で、メランダーは今回奪った金を次の仕事の元でにすることを提案するが、これ以上メランダー達と組むのはまっぴらなパーカーは頑なに拒否する。すると、怒った一味によって、パーカーは何発もの銃弾を浴びせられ、道に捨て置かれる。何とか一命を取り留めたパーカーは、一味が金持ちたちの集まるパームビーチにいることを突き止める。復讐に燃えるパーカーは、テキサスの大富豪に成りすまし、物件を探すふりをして、彼らの次の仕事の計画について調査するのだった。しかし、物件案内を頼んだ不動産業者のレスリーに、大富豪ではないことを見破られ…というストーリー。
またもや強盗したのに裏切られてお金を貰えず、復讐する話。描きやすいのか、アメリカではこの手の犯罪が身近なのか…、よくわからんけど、多すぎでしょ。デジャヴか?って思うレベル。
でも、一昨日の『ゲットバック』よりは、素直な展開。本作の主人公パーカーも、犯罪者のくせに美学を持って仕事をするキャラクター(①奪うのは盗んでもこまらない金だけ、②殺すのは悪人だけ、③仕事は綺麗に美しく)。下衆で非道な他の犯罪者に半死の目にあわされて復讐を誓うという展開。
メランダーの裏に大物がいて、ヤバそうなので妻を別荘に非難させるのだが、妻に被害がおよびそうなくらいヤバそうな展開が最後まで無いのが、消化不良ポイントかな。着々とメランダーに近づき、彼らの情報を集めていくのだが、どうも奴らがそんな大きな仕事をこなせるような人間に見えなかったりする。まあ、アホはアホなりに大胆で、結局は成功しちゃうんだけど。
まーたジェニファー・ロペス、こんな役やってる。盛りの過ぎたラテン女の役、多すぎじゃね?でも、その汚れが似合うからこまる。そして、素人の欲求不満女がプロの殺し屋の世界に踏み込んじゃう。どうなるのか。現実から逃避したい彼女の頭は、ある意味お花畑。あわよくばパーカーといい仲になろうと目論むが、奥さんがいることを知って腰砕けになる、へなちょこっぷり。そういう一点集中できない性格が全ての原因な気がするが、そんな彼女のキャラクターにシンパシーを感じる層はいるのか?いや、いたとしてもそういう層は、この手の映画を観る層と重なっているのか(笑)。
でも、二人でひっそり隠密調査してるはずなんだけど、結構あっさり刺客に見つかったりしちゃう。もう、映画的には派手に展開するしかないので、そんな怪我したら、とても応急処置で動けないから!って状態になる。そしてピンチになったら、避難を指示していた夫自身が、その妻を現地に呼んじゃうという。まあ、あそこで観ている側の緊張感は、薄まったなと正直思う。
奴らのアジトに忍び込んで、武器を盗むシーンは、成功するのはわかっていてもかなりドキドキする。でも、あれどういう意味があったんだろう。特殊な武器?すり替え?うーん、あの時盗んだ武器が、後々何かのポイントになってた?ゴメン、これも観なおして確認する気がおきない…。
もう、そこまでマジメで仕事ができるなら、真っ当な商売でもウマくいきそうなレベルだよね…って考えると、途端に脱力するから考えるのは止めようね。『ゲットバック』よりはひと回りおもしろいと思う。
#嫁父の役でニック・ノルティが出ているが、彼も活躍させてあげればよかったのに。老醜を晒しただけで終わったな。
公開国:オーストラリア
時 間:81分
監 督:ポール・チャイナ
出 演:ジョージ・シェヴソフ、ジョージナ・ヘイグ、ボブ・ニューマン、リンダ・ストーナー 他
あるバーのオーナーが、貸した金を返さない知人に堪忍袋の緒を切らしてしまい、とうとう殺し屋を雇う。依頼したクロアチア人の殺し屋は、予定通りに仕事を完遂。満足したオーナーはクロアチア人に約束の報酬に加え、ボーナスとして覚醒剤を渡す。一方、そのバーで働くマリリンは、今日、出張中の恋人トラヴィスが帰ってくるのが待ち遠しくて仕方がない。明日からトラヴィスと旅行にいく予定だったが、それ以上にとうとうプロポーズされるのでは?という予感に、心が躍っていた。その後、クロアチア人は貰った覚醒剤を吸いながら、町を去るべく車を飛ばしていると、対向車と接触事故をおこしてしまい、車が大破。相手側の運転手も死亡した模様でそちらの車も動かない。移動手段を確保すべく周囲を見ると、一件の家に明かりが。そこは、恋人の帰りを待つマリリンの家で…というストーリー。
実は、書いたあらすじ(↑)がすべてで、それ以上に何も無かった(驚愕)。ギュっとしたら、29分くらいでおさまりそう。
結局、あのクロアチア人の目的が何だったのか、明かされじまいで終わるのが、モヤモヤする。バーのオーナーの銃を持っていったということは、何か因縁か目的があったんだと思うのだが、さっぱり不明。自分の銃が無くなっていることを知ってオーナーは慌てるのだが、それは犯行に使われたと知ったから慌てたんだよな?単に報酬として持って行かれたから慌てたんじゃないよな?
突然殺し屋が家にやってくるというシチュエーションを思いつき、その殺し屋が田舎町にいる理由を逆算して付け足したらこうなったんだろうけど、もっと真剣にバックボーンを考えないといけないと思う。
主人公のマリリンが拘束されてしまうのは、男をたまたま轢き殺してしまった現場に近い家にいたから。事故で車が動かなくなってしまったから、移動手段が欲しかっただけ。
(以下ネタバレ)
途中で、恋人が殺されてしまったことを知り絶望するが、マリリンがバーサーカーモードに突入するわけでもない。
途中でオーナーがやってくるが、そこで、クロアチア人との関係が明かされるどころか、大バトルをするわけでもない。
半死の恋人トラヴィスが一矢報いるのかと思いきや、ただ、クロアチア人の残忍さを表現しただけ。『ノーカントリー』的な得体の知れない暴力を表現したかったのかもしれないが、それほどキャラが立っているわけでもなく、ただのスプラッタに。そんな立っていないキャラクターが、胸から指輪を出したって、さほど狂気を感じるわけでもなく。ラストカットは、死んでいくクロアチア人と固まったマリリンの画なのだが、観ている方もマリリン同様、固まってしまった。
さて、あのスパンキングのシーンに意味はあっただろうか…。ただでさえ内容が希薄な上に、ゆるゆるな進行具合なのに、そんな無意味なシーンを挟む余裕があるという…。どこぞのインディペンデント系の映画祭で賞を獲ったようなことがパッケージに書いてあったが、他のノミネート作品はどんなレベルだったのか。そっちの方に興味が沸くレベル。人生の貴重な時間を無駄にするので、警報だな。
公開国:アメリカ
時 間:95分
監 督:サイモン・ウェスト
出 演:ニコラス・ケイジ、ジョシュ・ルーカス、マリン・アッカーマン、サミ・ゲイル、ダニー・ヒューストン、M・C・ゲイニー、マーク・ヴァレー、エドリック・ブラウン、バリー・シャバカ・ヘンリー 他
コピー:盗られたものは、奪い返す(ゲットバック)。
長年チームを組む仲間たちと銀行強盗を成功させ1,000万ドルを奪ったウィル・モンゴメリーたち。しかし、逃走中に仲間割れが起き、ウィルがヴィンセントに発砲。その様子を見て焦ったホイトが、1000万ドルを持ったウィルを残して逃走。駆けつけたパトカーをかわしながら逃げ続けるものの、倉庫に追い詰められ力尽きてしまい逮捕される。しかし、彼がもっていたはずの1000万ドルは出てこなかった。ウィルは収監され8年後に出所。その足で娘アリソンに会いに行き許しを請うのだが、娘は激昂し一人でタクシーにのって去ってしまう。その直後、ヴィンセントから電話が入り、あの時の自分の分け前を寄こせと要求。ウィルは、あの時の金は刑を軽くするためい焼却してしまったと白状するが、ヴィンセントは信じない。そして、アリソンを誘拐したことを告げ、12時間以内に1000万ドルを引き渡すことを要求する。切羽詰ったウィルは、かつて自分を逮捕したハーランド刑事に助けを求めるが、ヴィンセントは数年前に死体となって発見されていたため、信じてもらえず…というストーリー。
また、お金を奪った奪われたで、すったもんだする犯罪者のお話。多いね、こういうの。
昔の仲間のみんなが、ウィルは金を隠しもっているに違いないと思っているのなら、皆がウィルを追い掛け回せばよかったのに。さらに、当時、金が出てこなかったことで、立場が悪くなったり冷や飯を喰わされたやつ(刑事とか警備会社とか)も、追い掛け回したらよかったのに。なーんて思いながらみていたのだが、敵は足を打たれた男だけ。
さて、ヴィンセントはなんで、相当な工作をしてまで自分を死んだことにしたかったのか? 他の仲間は存命で、そいつらですらヴィンセントは死んだと思っている。そうするメリットは?そうしないと、自分だけで独り占めできないから?まあ、そんなとこなんだろうけど、それなら、ウィルだけじゃなく他のメンバーとの軋轢も強く描くべきだった。足を失ったことで“狂人”になってしまった所が強調されすぎてしまって、なにか恐ろしさが薄れてしまっている。
警察がウィルのいうことを信じて動かないようにするために…と考えることもできるが、もしそこまで先々考えていたとすると、かなりに切れ者のはずなのだが、娘を連れまわしてる彼と、その緻密な過去の行動がいまいちリンクしない。演出上の齟齬かな。
ウィルは、ヴィンセントの指示に対抗して、SIM交換し携帯電話を電車の網棚に置くのだが、そのくだりの意味がよくわからん。でも、見直して確認する気はおきなかった(そこまで、しっかり観ようって気をおこさせないレベルの作品なの)。
でも、敵も犯罪者だけど主人公も犯罪者で、登場人間はクソ人間&クソ人間というのが、最近の作品に多いね。ウィルも娘に真人間になると誓ったくせに、8年間ずっと考えた…って、もうクズはどこまでいってもクズなのよ。でも、この彼の性向が本作を救っているといってよい。最大の山場は、娘を救うところじゃなくって、8年越しの犯行シーンである。このくだりは、なかなかおもしろい。
で、肝心の娘を救うシーンは、お察しの通りで力技…。
ジジィの刑事は、なぜかウィルが改心していることに期待を掛けている。一方、同僚の若い方の刑事は、ウィルは紛失した金塊を隠匿していると思っている。このシチュエーションは一体何なのか。間違いなく捜査の一環か保釈違反のチェックだと思うのだが、金をウィルが投げ捨てることで、ウィルは逮捕されないですんだ模様……どういうこと?捨てようが捨てまいが、持っていたことには違いはない。で、仮に海に投棄したとして、刑事たちは、拾いにいかんでいいわけ?なにがどうなのか、本気でさっぱりわからない。
そして、その後の、実は…っていう流れも、ウィットに富んだオチとはいささか言い難い。
最後、ぼぉっとしてて注視していなかったので、わからなくなってしまったのだが、ハーバーに一緒にいた女性は、一緒に金塊を盗んだ人?妻?でも、わざわざ観かえす気は起きない。その程度の作品。おもしろくなかったわけじゃないけど、似た作品が多すぎて、どうもねぇ。
公開国:イギリス
時 間:95分
監 督:エイドリアン・グランバーグ
出 演:メル・ギブソン、ピーター・ストーメア、ケヴィン・ヘルナンデス、ドロレス・エレディア、ピーター・ゲレッティ、ロベルト・ソサ、 マリオ・サラゴサ、ヘラルド・タラセナ、ディーン・ノリス、テノッチ・ウエルタ・メヒア、フェルナンド・ベセリル、スコット・コーエン、ボブ・ガントン 他
コピー:世界一ヤバイ場所でデカイヤマを踏め!
マフィアから大金を強奪し逃走する男“ドライバー”。国境を強引に突破しメキシコへの逃亡を図るが失敗し、共犯の男は死亡してしまう。メキシコ側で逮捕されるが、悪徳警官共は盗んだ大金を横取りし、ドライバーを刑務所に放り込む。その刑務所は史上最悪の刑務所“エル・プエブリート”で、脱獄以外はドラッグも女も商売も自由だが、犯罪組織に所長も看守も買収されており無法地帯となっていた。そんな中、ドライバーは“キッド”と呼ばれる少年と出会う。キッドは、肝臓を患っている刑務所内のボス、ハビのドナーとして、近いうちに臓器を奪われ殺される運命にあるのだった。ふとしたことからキッドを助けたドライバーは、キッドど共に脱獄の方法を探り始めるが、未だにドライバーが大金を隠し持っていると思い込んでいるマフィアや悪徳警官の手が、ドライバーに忍び寄り…というストーリー。
『パッション』『アポカリプト』とあっちの世界に没頭し、その後、プライベートの醜聞でうんざりさせてくれた、昨今のメル・ギブソン。いや、監督としての能力が一流なのは認めないわけではないのだが、私は『ペイバック』みたいなのが好きなのだ。だから、本作のテイストは大歓迎。やっと戻ってきてくれたか…という感じ。ちなみに脚本もメル・ギブソン。自分が何を求められているのか、気づいてくれたのかと思うと、うれしい限り。
ただ、そのシナリオについては、ちょっと手直しが必要だったかもしれない。主人公も犯罪者だが廻りはもっとクズだらけで、奪われた金を取り返したいが様々な困難が…というプロットは非常にシンプルで良いのだが、構成が良くない。
『ペイバック』のときは、正当な対価(犯罪に正当もクソもないのだが)を払ってもらえなかったので、“筋”を通してもらいましょう…という美学が貫かれていた。その美学っていうのが、他の犯罪者の常識からするとあり得ないレベルで、なんでそんな低額の金でそこまでやるねん!?という驚きと戸惑いと誤解が生まれ、それにダサカッコいいポーターの頑固さが加わった、なんともいえない味となっていた。
本作は『ペイバック』ほど、大金強奪に到った経緯がはっきりしていない。
・大金を奪ったマフィアのボスととドライバーの関係
・妻と間男とドライバーの関係
・そして大金強奪の動機
これらの流れがもうちょっと濃く描かれていれば、もっと“してやったり”感が出ただろう。ラストの間男への復讐が夢なのか事実なのかはわからないが、そこも、大金強奪をする経緯に関わっていたとすればよりすっきりした。奪われていた金への執着がただの下卑た欲なのか否か、ディテールがはっきりすれば、味わいが少し変わったとも思う。
いよいよ、追い詰められて手の込んだ作戦に突入するのだが、マフィアとコンサルタントみたいな若造との関係もわからん。メル・ギブソンのモノマネかくし芸は笑い必至なのだが、オフィスを吹っ飛ばされたおっさんとの関係もいまいちピンとこない。やっぱりディテールが荒い。
これらの荒さを補うのが、キッドとのくだりだが、
(以下、ネタバレ)
これがなければ『ペイバック』と違いがなかったのは事実。とはいえ、その母親共々、幸せに暮らしましたとさ…というオチが気持ちよいかどうかはさすがに微妙。金の奪還…ではなく、スクラップの中に…という流れも、必要だったのか否か(普通に奪還しただけじゃいかんのか…)。
まあ、細かいことは考えないで、メキシコの“ヒャッハー!”な雰囲気で、誤魔化されちゃえばいいんだと思う。まあまあだった(さすがに新作料金だと考えちゃうかな)。
公開国:フランス
時 間:95分
監 督:スティーヴン・セイント・レジャー、ジェームズ・マザー
出 演:ガイ・ピアース、マギー・グレイス、ヴィンセント・リーガン、ジョセフ・ギルガン、レニー・ジェームズ、ピーター・ストーメア 他
コピー:2079年、究極の監獄は地球上には存在しない… ――脱獄成功率0%――お前は修羅場に潜入せよ。
2079年。人類は、宇宙空間に刑務所“MS-1”を宇宙空間に建設。コールドスリープによって囚人を完全管理するため、脱獄は不可能で、既に500人の凶悪犯が収監されていた。一方、組織内部の重要機密漏えい事件を追っていたCIA捜査官スノーは、ホテルの一室で殺害された同僚を発見する。しかし、なぜかスノーと相棒は国家安全保障局に逮捕され、同僚の殺害容疑をかけられ、最終的にMS-1への収監が決定してしまう。その頃、人道団体を設立している大統領令嬢エミリーがMS-1を訪れ、囚人の人権を著しく侵す行為が行われていないか、囚人に対して聞き取り調査を行っていた。ハイデルという囚人に聴取を行っていると、ハイデルは隙を突いて銃を盗み、エミリーのボディーガードや警備員を制圧。囚人たちをコールドスリープから目覚めさせてしまう。その後、大暴動に発展し、エミリーとMS-1職員は人質になってしまう。スノーは、すでにMS-1に収監されている相棒メースの救出を条件に、大統領の娘の救出命令に従うのだったが…というストーリー。
ノリは『ピッチブラック』みたいな感じで、確かにヴィン・ディーゼルとかが演じそうな題材。ガイ・ピアースがマッチしていないということでは全くない。どんなピンチの時でも飄々として、人を小バカにし続けるキャラクターは非常に魅力的で、むしろ当たりといってよい。
フランス製のSF映画はつまらないことが相場だし、リュック・ベッソンが関わった非現実世界系のお話は空回りした作品ばかり(あ、本作はリュック・ベッソン製作ね)。本作もまったく期待していなかったんのだが、どうしてどうして。本作はよくできている。『フィフス・エレメント』ぶりだな。
ストーリーは上に書いたように、非常にシンプル。凶悪犯一味の首魁である兄弟のキャラクターもはっきりとしていて、兄がデキの悪い弟に苦悩するという人間模様を悪役側で展開させるおもしろさと、且つそれを、話を転がせたり、悪役を窮地に陥れるポイントにしたりするのに使うという巧みなシナリオ。
一見、スノーとは明らかに敵対関係の長官と、協力者として登場する黒人捜査官をうまく配置し、事件の真犯人をミスリードできている。犯人を探り当てる手法は結構ベタベタだけど、SFとのギャップでかえってうまく生きたと感じる。
アクションシーンは、けっこう激しく、そして生々しくて、格好良く得画かれていた。一方、未来世界という設定は、あらゆる部分が発達しているわけではなく、古さと新しさが混在した世界として表現されており、これも昨今のSFのトレンドだ。こういう小汚さをうまく表現するのは、フランス映画のほうがお得意はもしれない。
マイクロSDのサイズと、ジッポーの幅が同じというところは、おもしろいところに目をつけたな…とは思うけど、宇宙計画の情報というだけで、それを守ったからといってどうすりゃいいのか…。でも、それは劇中でスノー自ら語っているところ。消化不良に思えるかもしれないが、なんだかわからないからこそ、とにかく守らないといけいないというベクトルになっており、そこもシナリオの巧みさだと思う。
救出劇に、謎解き要素や、もうちょっとおもしろい仕掛けがあったら、100点に近かったと思う。ツタヤ独占になっていることで、どうせ大した内容じゃないと思っている人がいるかも知れないが、準新作料金くらいなら十分満足できてオツリがくる作品。お薦め。
公開国:日本
時 間:90分
監 督:本多猪四郎
出 演:ニック・アダムス、高島忠夫、水野久美、ピーター・マン、土屋嘉男、志村喬、田島義文、沢井桂子、沢村いき雄、向井淳一郎、古田俊彦、佐田豊、渋谷英男、山本廉、加藤春哉、中山豊、大村千吉、西条康彦、石田茂樹、津田光男、広瀬正一、野村浩三、岡部正、橘正晃、桐野洋雄、田崎潤、大友伸、佐原健二、藤田進、伊藤久哉、中村伸郎、小杉義男、緒方燐作、納谷悟朗 他
第二次大戦末期。河井大尉は、沈没したドイツの潜水艦から入手した人造人間フランケンシュタインの心臓を、極秘裏に運び込んだ。日本軍はその細胞を研究し、不死の人間兵士の開発を目論んでいたのだ。しかし、直後に原爆が投下され、その心臓は消失。その十年後、広島に家畜などを襲う怪童のニュースが流れ、ほどなくして捕獲される。広島衛戍病院にて細胞組織の研究をしているボーエン博士と同僚の川地と戸山李子の三人は、怪童を預かり調査を行うと、白人であり異様に放射線に強いことが判明。人語を解さず凶暴な振る舞いをすることから、拘束して飼育することにしたが、怪童は日増しに巨大化。その姿に報道関係者の注目し、取材が押し寄せると、その騒ぎに激昂した怪童は檻を破壊し逃亡するのだった。檻には拘束具から逃れる際に千切れた手首が残されていたが、その手首は床を這い回っていた。手首は蛋白質の供給さえ途切れなければ単独で生存が可能で、それはまさに怪童がフランケンシュタインであることを意味していた。その後、フランケンシュタインは岡山、姫路などで家畜を食い荒らしながら東進。市民を恐怖に落としいれていた…というストーリー。
くだらない特撮だろうと思っていたら、なかなかの力の入れようで圧倒される。映画史的には、初に日米合作怪獣映画ということで、気合充分ということか。ゴジラの東映スタッフによるバリバリの操演と特撮技術は、いまさら言及するまでもなし。バラゴンの造形も優れており(背中の排骨みたいなデザインも良い)、今でもフィギュアが販売されるくらい。
1965年当時の原爆ドーム近辺の様子が収められているが、これがなかなか味わい深い。もうすでに原爆記念館はできているが、川の護岸の状態も違うし、公園の整備の具合も違うし、もちろん周囲の街並みは異なる。しかし、今行くと本当にここに原爆が落とされたのか?と思うくらい普通の都市だが、本作の映像ではなんとなく“爪あと”みたいな空気が漂っているように感じられる。
宮島のシーンもあるが、こちらも整備の具合は異なるが、よく保存されているな…と改めて関心。
その後、岡山、姫路のシーンがあるが、こちらは知ってるところが、出てこないのでさほどピンとこなかったが、大阪城近隣が全然変わっていて驚き。タイムマシン気分が味わえる作品だ。
平成ガメラシリーズもご当地ムービー的な要素はあったけど、映像作品に、実際の街並みをしっかり収録するってのは、資料としてすばらしいことである。セットやCGでは味わえない価値がある。私なんか『仮面ライダーフォーゼ』のロケ地になった伏見稲荷に行って、映像と一緒でちょっと感動したもんなぁ。こういうタイアップはどんどんやるべき。
秋田にバラゴンが出現するという展開が、ご都合主義に思えるかもしれないが、元々、フランケンシュタインとキングコングが戦うという企画がアメリカから持ち込まれ、それが派生したものなんだから、そこは避けられない。ゴジラのように“怪獣”の存在意義が社会問題とがっちりリンクはしていないのはいささか残念だが、そこは原爆の子としてのフランケンシュタインが背負っているので大目にみよう。
高島忠夫演じる川地が、研究のためなら別にフランケンシュタインが生きてなくても、細胞の一部があればいいや…みたいな割り切っているキャラクター。かといってそれほど無慈悲なわけでもないという加減が面白い。あくまで、フランケンシュタインを人間として扱おうとする戸山李子とのコントラストがはっきりしており、その二人が同じチームで行動しているという設定が良い。
その後、バラゴンのやらかしかことが、フランケンシュタインのせいにされてしまうという展開になり、さらにバラゴンに襲われた川地はフランケンシュタインに助けられ、あら人間の心があるのね…という流れに。
広島を脱出するときも、やさしくしてくれた李子のマンションをそっと尋ねて、そっと去っていくというフランケンシュタインのシーンがあり、異形の怪物の悲哀を随所に散りばめている、なかなかのシナリオである。
DVDには、日本公開版と海外公開版の二種類が収められている。なにが違うのかと差を探したが、違いはラストシーンのみだと思う。海外版では、フランケンシュタインがバラゴンを倒した後に、唐突に大ダコが登場(?!)。フランケンシュタインともみ合いになり、海に落ちて、両方とも消息を絶ってしまうという内容。このタコの造形が無駄に(?)リアル。もう、そこまでやるんなら本物のタコでいいんじゃねえの?ってくらいだ。
日本版では、バラゴンを倒した後、地割れがおきて、引きずり込まれてしまうという内容。
どっちがいいってほど差はないのだが、さすがにタコの登場は唐突すぎるか。しかし、地割れのシーンもいまいち迫力がないし、せめて火山活動が活発になっていた…とかいう前フリでもあればよかったと思が、それはないので、こちらも唐突感は否めない。
まあ、“締め”がイマイチなのが、この作品の難点ってことなんだろう。その他は概ね良い出来映え。日本怪獣映画の中でトップクラスだと思う。
公開国:アメリカ
時 間:98分
監 督:ジョン・ムーア
出 演:ブルース・ウィリス、ジェイ・コートニー、セバスチャン・コッホ、ラシャ・ブコヴィッチ、コール・ハウザー、ユーリヤ・スニギル 他
コピー:運の悪さは、遺伝する。
ニューヨーク市警のジョン・マクレーン刑事は、長らく疎遠だったひとり息子ジャックが、ロシアで収監されていることを知る。ジャックを救うために、モスクワへ旅立つマクレーン。ジャックが出廷する裁判所へ赴くと、突然爆破。その混乱のなか二人は久々に再会する。しかし、ジャックはマクレーンを突き放し、車で逃走。その車を謎の武装集団が追走。ジャックが何かに巻き込まれていると察知したマクレーンは、現場にあった車を奪い追跡。壮絶なカーチェースの末、武装集団を撃破し、ジャックと合流。その後、ジャックの隠れ家に到着すると、マクレーンは、思いもよらぬ事実を知らされることに…というストーリー。
もう、冒頭のモスクワでのカーチェイスから、油断すると対立構図がよくわからなくなる。そんなことはないだろう!とツッコム人はいるだろうが、目がスベるというかなんというか、観客を集中させるだけの画の力がない。へたくそな文章を読んだときに、内容が頭に入ってこないことがあるでしょ。あれと一緒。
絵コンテレベルですでに魅力がないんだと思う。アップ多用なのは仕方が無いが、進行方向が、画面の左右上下とパタパタ変わるから、スピード感が殺がれているし、誰がどの車に乗ってるのか混乱してしまう、わざと判りにくく作っているとしか思えない。
全般的に妙に青みがかった画質なのもいかがなものかと思う。よく、街灯の色を青くすると冷静になって犯罪が減るっていうハナシがあるでしょ。ダイ・ハードなのに、観客を冷静にさせてどうするのかと…。
(以下、ネタバレあり)
一応、最後は、チェルノブイリ発電所という建物の中で、バトルが繰り広げられるのだが、それまでは、閉鎖空間でも特異な仕掛けもないただの犯罪組織との攻防で、ダイ・ハードらしさは微塵もない。息子に付き合ってるだけで、全然追い詰められていない。ブチギレ!⇒もう、むちゃくちゃヤッタレ!!っていうのがない。息子の手前なのか、親として冷静。追い詰められていないダイ・ハードなんて、ダイ・ハードといえるかな。
敵が二陣営いて(というか二重で)わかりにくいのだが、まず、劣化ウランを横流ししていた件については、チェルノブイリで調達するという危険を冒すよりも、楽に入手できる手段が他にもあるだろう。さらに、現在、石棺状態なのに、そこからウランを取るなんて不可能だと思う。
チェルノブイリの今がこんな感じ?っていう点も、いささか取材不足な気がするのだが、それ以上に、「化合物274 それで放射能を中和できる!(キリッ)」は?バカにしてんのか? さらに、「このウランは安定だから安心よ」って、そうじゃなきゃ、臨界状態になって吹っ飛んでるだろうから、そりゃそうだろうさ。
まあ、保管してるウランがあるってのはフィクションだからいいとしても、「ウラン235、兵器用ウランだ!(ドヤァ)」兵器用と発電用と、どう違うっちゅうねん。
もうちょっと勉強したほうがいい。日本人って原発や放射線の知識ないな…と思ってたけど、アメリカ人ってその比じゃないな。若者たちよ、本当に中学・高校の勉強は大事だよ。
アメリカは今、敵にする相手を失ってしまったんだろうね。ナチスも日本もロシアも敵じゃなくなった、テロ組織も宇宙人もマンネリ。じゃあ、怪獣だ…そんな感じ。で、本作に至っては、いまさらチェルノブイリときたもんだ。
チェルノブイリに行ってからは、戦闘シーンでも、あまりにも説得力に欠けるシーンのオンパレード。
「強行突破だ!」って、高い階の窓を突き破ってダイブするんだけど、足場があるかどうか確認しないで突っ込めるわけがない。
いくらなんでも、チェルノブイリのさぞや頑丈につくられているであろうビルの窓枠(窓じゃないからね)に高速で激突しブチ壊し、生きているだけでなく、すぐに歩き始めるなんてありえないわけで、興醒めする。過去のダイ・ハードにあった、“わぁ…痛そう”ってのが皆無である。
一番、興醒めしたのは、チャガーリンがコマロフの送り込んだマッサージ師に殺されるところ。マッサージ師として、接近させることができるくらいなら、なんでもできるんじゃね?(笑)
あと、“ラスト”を謳うのなら、ホリー(母ちゃん)を出さないとダメ。それだけで作品は失敗。別の役者でもCGでも、バックショットでも影でもいいから、出さないとダメ。
晩節を汚すとはこのことか。まさか、ダイハードでこれを言うことになろうとは夢に思わなかったが、これは失敗作。
#マクレーン親子の声優の声質が一緒で聞き取りにくい。根本的に、ジョンの吹き替えの人がへたくそ。「勘弁してくれー(棒)」。
公開国:日本
時 間:60分
監 督:(演出)芹川有吾
出 演:太田博之、畠山京子、石原良、ジュディ・オング、大竹宏、増岡弘、藤村有弘、曽我町子、内海賢二、八奈見乗児、山内雅人、市原悦子 他
世界各地の海に巨大な恐竜が出現し、豪華船などを次々と襲った。強力な超音波を放って破壊行為を行っていることから、恐竜の正体をB・G団が開発した兵器だとにらんだギルモア博士は、再び009たちサイボーグ戦士を召集する。001から009までのメンバーは対超音波砲を備えた新造船ドルフィン号で、次に恐竜が出現しそうな太平洋のグルカ島に出発。しかし、ドルフィン号には、ジョーが事故から救出して女性・へレナが密航。仕方なくヘレナを乗せたまま、島に向かうことに。グルカ島に近づくにつれ、巨大エイ型ろロボットや、エネルギー吸収クラゲなどによる攻撃が激化。いよいよ恐竜との直接対決になるが、なんとドルフィン号の対超音波砲が起動しない。絶対絶命のピンチを001の観念移動力で回避した彼らは、再度グルカ島のB・G団の基地に潜入。そこには、ジョーたちとは異なるゼロゼロ№サイボーグが待ち受けていた…というストーリー。
再びゼロゼロ№サイボーグを招集という流れが、『009 RE:CYBORG』と同じだが、本作のほうが古臭く且つ短いのに、絵の古臭さにアレルギーを感じなければ、まちがいなく面白い。夏休みの午前中にTV放映されてたら、思わず観ちゃう。でも、最後の10分で寝ちゃうかな。ラスボス戦が陳腐なのは、石森作品のすべてがそうなのだがら諦めよう。それでも、前作よりか、9人全員でのアンサンブル攻撃が、うまく描けており好感は持てる。
一番関心した…というか目から鱗だったのは、008が水を吐くシーン。009のほうが水中での動作が速いんじゃないかというシーンがあり、008の存在意義が薄れ掛けていたのだが、火を吐く006と水を吐く008というアンサンブルが非常に面白い。漫画やその後のアニメでもこの描写は出てこないと思うが、そのせいでいつも008は“空気”状態(もう、ただの事前調査員扱いといってもいい)。このギミックは、後も引き継ぐべきだったともう。
003とへレナというダブルヒロインの本作。ヘレナと009は子供向け作品なのにいい雰囲気を醸し出し、003が空気になっちゃう。横恋慕ネタでも放り込んでくるのかと思ったが、さすがにスルー。もっと複雑な003の感情を匂わせることもできただろうが、それもスルー。まあ、しょうがない。
怪獣のギミックをもっと面白くして、恋愛話をもうちょっと味付けした上でリメイクすれば、それだけで『009 RE:CYBORG』超え。“RE:CYBORG”なんかいらんかったんや…となること間違いなし。
0010ことへレナの声が市原悦子で、003は前作に続きジュディ・オングというのも色々すごい。
公開国:アメリカ
時 間:95分
監 督:ジェームズ・ワトキンス
出 演:ダニエル・ラドクリフ、キアラン・ハインズ、ジャネット・マクティア、リズ・ホワイト、ソフィー・スタッキー、ロジャー・アラム 他
コピー:見たら、逃げられない。
19世紀末のロンドン。若手弁護士アーサー・キップスは、息子の出産時に妻を失ってしまい、未だ立ち直れずにいる。そんな中、田舎町クライシン・ギフォードにある“イールマーシュの館”で、死亡したアリス・ドラブロウ夫人の遺産整理を命ぜられる。さらに、妻が死んでから4年が経過しても、落ち込んだままで仕事に身の入らないキップスに対して、弁護士事務所の所長は、この仕事を完遂しなければ解雇すると通告するのだった。キップスは寂しがる息子を、週末に現地に呼び寄せるとなだめてロンドンを出立。列車内でクライシン・ギフォードに住むサム・デイリーという紳士と出会い、降車後に町まで送ってもらうが、宿屋や地元弁護士はあからさまにキップスの到着を望んでおらず、すぐにロンドンに戻そうとするのだった。
翌日、沼地に浮かぶ島に立っている屋敷に向かったが、町と島を繋ぐ道は、満潮になると水没してしまい孤立する状態。彼はそこで、夫人の遺品整理に取り、ナサニエルという7歳の少年の死亡証明書を発見する。ナサニエルは沼地で溺死していたが遺体は未発見とのこと。ふと、キップスが森に目をやると、とこには黒衣の女が立っており…というストーリー。
一体何が起こっているんだろう…どうすれば解決するんだろう…と、頭を使わせてくれればいいのだが、そういう謎解き要素とかドキドキ要素が極めて薄い。この手の作品に存在価値があるのか?さすがにマズイと思って差し込まれたのが、“音ビックリ”シーン。しかし、中盤なんかは、①変な人影がいて、②追いかけていって、③音がドーン⇒①に戻る…の繰り返し。アカン…。
根本的に、遺産整理をしなくてはいけない理由がイマイチわからない。屋敷が転売できるように整理にいかされてるのかと、はじめは思ったのだがそうではない模様。じゃあ、遺言書を探させているのだろうか。それなら、はっきり、遺言書があるはずだから見つけろ!と業務命令すればいいと思うのだが、いまいちボンヤリ。行動目的が、腑に落ちないって致命的だよね。
妻を失くしたキップスだが、落ち込んでいるとはいえ子供を育てていくためにはお金が必要なわけで、仕事を失くせないのはわかる。しかし、4年もパッとしない仕事っぷりで、無能扱いされてるのに、子供にもほとんど会えない激務を継続するのはいかがなものなのか。社畜にもほどがあって、いまいち共感できない。
既にやる気は失っていて、今月のお給料さえもらえれば、田舎にでも引っ込もうと決断しており、、とにかく今月だけは…、今月だけは…という展開ならば。幾ばくかは共感もできるのだが。
吹き替え音声で観たのだが、ハリーポッター声の声優を使う意味がわからん。若いけど、法律事務所勤務の子持ちなんだから、それなりの年齢らしい声にすればよろしい。これで、完全に雰囲気は壊れたし、掴みに失敗している。
で、怪奇現象を起こしている主はわかったのだが、なんで人を巻き込み続けているのかは、イマイチよくわからず、解決したのに恨み続けられる意味がわからない。さらに、無駄に後味が悪い終わり方。
なんでもかんでも信賞必罰が絶対とは思わないけど、ああする必要はあったか?あの黒い女と死んだ妻は無関係でしょ?なんなの?
まあ、私はそれ以上考えるのやめた。残った感想はただ一言。「しょーもな。」
#こんな仕事を受けているようじゃ、ダニエル・ラドクリフ、消えるで。
公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:ジョン・パトリック・シャンリー
出 演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、ロイド・ブリッジス、ロバート・スタック、ダン・ヘダヤ、キャロル・ケイン、アマンダ・プラマー、オシー・デイヴィス 他
とある工場で事務員をしているジョー・バンクス。ある日、体の不調を覚え、昼休みに病院にいってみると、脳に雲がかかっていると診断され、余命半年と宣告される。ヤケになったジョーは、かねてから気に喰わなかった上司のいる職場を勢いで辞めてしまう。思い切って、以前から気になっていた同僚のディーディーを食事に誘うと、なかなかいい雰囲気に。しかし、自分が余命半年であることを告げると態度が一変。死ぬ人間といい仲になってと仕方がないと、そそくさと帰宅してしまう。翌朝、グレイナモアと名乗る男がジョーの家を訪ねてくる。彼はレアメタルを扱う大企業の社長で、とある火山島の採掘権が欲しいという。しかし、そこの島民は、採掘権と引き換えに火山への生贄になる人間を寄こせという条件を出している。そこで、生きている間はクレジットカード使い放題という条件で、余命短いジョーにその生贄になって貰いたいというのだ。ジョーは二つ返事で了承。ニューヨークで好きなだけ買い物をしたジョーは、島への船が出ているカリフォルニアに向かうのだったが…というストーリー。
トム・ハンクスとメグ・ライアンの共演。そして、製作総指揮がスティーヴン・スピルバーグだ。いくら古めの作品だといっても、日本未公開とはこれ如何に…って、これ如何にも何も、こりゃ公開されまへんわ。
メグ・ライアンは3役演じているのだが、その意味も効果もわからん。全部、普通にメグ・ライアンなんだもん。特に、事務員の女と、最後一緒に旅をするパトリシアは見た目の違いがない。わたしゃ、ディーディーが思い直して追いかけてきたのかと思ったもの。
だって、腹違いの姉妹っていう設定に意味が無いじゃない。姉も事情は聞いてない、妹も同じ…、じゃあ、一緒でいいじゃない。別ける意味がわからない。
“JOE VS. THE VOLCANO”ジョー対火山?なんのこっちゃ?と思った。火山にいくことになるまでが、ちょっと長くてバランスが悪い。メグ・ライアンの三役の悪影響だと思う。
トム・ハンクスの飄々とした演技は悪くないんだけど、根本的にこの役には問題がある。自暴自棄になっているとはいえ、自殺する主人公に共感しにくいでしょ。マイナス方向へのアクティブさの発揮っていうノリは、普通はついていけない。それなら、客観的な目線で観続けられればいいのだが、中途半端にラブコメ要素があるものだがら、主人公目線で観ざるを得ない。おまけにパトリシアまで自殺を決断しちゃうしな。ジョーがエキセントリックだったらよかったんだけど、結構冷静なんだもの。
さらにその道程が、冒険としての面白さがあるわけでもない。普通の旅。
で、火山島から脱出して、さて二人でどうやって助かるのか。グレイナモアを痛い目にあわせるのか…と、さてお話はこれから!ってのが普通だと思うのだが、“その後幸せにくらしましたとさ”でおしまい。消化不良も甚だしい。
最後に残った感想は、「そのカバンは、どこで売っていますか?」。それだけ。
公開国:アメリカ
時 間:102分
監 督:ロブ・コーエン
出 演:タイラー・ペリー、マシュー・フォックス、エドワード・バーンズ、レイチェル・ニコルズ、シシリー・タイソン、カーメン・イジョゴ、ジャンカルロ・エスポジート、ジョン・C・マッギンレー、ステファニー・ジェイコブセン、ヴェルナー・ダーエン、ジャン・レノ、ボニー・ベントレー 他
ノミネート:【2012年/第33回ラジー賞】ワースト主演男優賞(タイラー・ペリー:女装じゃないほうで『Tyler Perry's Good Deeds』に対しても)
ワシントン警察の刑事アレックス・クロスは、心理学学士のキャリアを生かすために、FBIへの転属を考えている。そんな中、被害女性の指が全て切り落とされるという猟奇殺人事件が発生。特殊な薬物によって意識を残しながら肉体だけを動かなくした上での犯行とみられた。アレックスは、現場に残されたヒントから、フランス人資産家メルシエが次のターゲットになっていることに気づき、彼の警護に向かう。さらに、アレックスは持ち前のプロファイリング能力で、犯人の実像に迫っていくが、そのせいで彼の家族にも危険が迫り…というストーリー。
アレックス・クロス刑事シリーズという小説があって、モーガン・フリーマンの『コレクター』『スパイダー』がそのシリーズらしいが、本作を観ても、微塵の繋がりも感じられない。
はじめに言ってしまうが、パっとしない内容。パっとしない点を挙げればキリがない。人気原作に胡坐をかいてしまったのかもしれないが、それにしても…である。
タイラー・ペリー演じる主人公はもっさりしたイメージでアクションは期待できない。役柄的にも心理学学士のキャリアを生かすためにFBIに移籍しようとしている男なので、もっさりしていてもいいのだが、その割には展開されるプロファイリングとやらが素人レベル。現場写真の件だって所詮パズルであって心理学とは無関係。そして中途半端にフィジカルを使いたがる。
一応、バディ物なんだけど、相棒のトミーのキャラが全然立っていない。幼稚園の頃からの幼馴染ということなので、もうちょっと色のついたキャラでよいと思うのだが、ただの凡庸な捜査官でしかない。心が通じ合っている故の何か…みたいな展開もない。
(以下ネタバレ)
ストーリー展開はかなりエグくて、アレックスの妻も、トミーの恋人(同僚)も犯人に殺されてしまう。普通は近しいものが犯人になってしまうと捜査から外されるのが普通だが、そうはならない。その点はご愛嬌だとしても、愛するものを殺された二人が、荒れ狂ったように強引な捜査をするのかと思いきや、結構冷静で全然“バーニング”してくれない(笑)。
アレックスの心理学士という設定も足枷になっており、その持ち味を出そうとすれば、冷静にならざるを得ない。じゃあ、相棒トミーが暴れるのか?といえば、彼は別に特別な能力や胆力があるわけじゃないので、目だったことはしない。
心理学的なアプローチのつもりだろうが、“電車だ!”とか心理学には全然関係なくて、もうここまでくるとその設定は無用なんじゃじゃないかとすら思えてくる。
で、心理戦では盛り上がらなかったので、サリバンとの直接対決でアクションを!となるわけでが、そっちも中途半端。闇とはいえプロの格闘技イベントに飛び入りして、何階級も上の選手に勝っちゃう犯人が、もっさり警官と五分に渡り合える展開が不自然。せめて、そこそこの格闘技の経験があるとか、知恵をつかった戦闘をさせるとか、色々工夫のしようはあっただろうに。
で、とってつけたようなビッグネームのジャン・レノを黒幕にして、強引にオチをつけるのだが、州警察なのか市警察なのかしらないけど何でおまえらごときがタイ警察と連携できるのかと…。FBIから熱烈に引き抜きがあったが断っていて、協力してくれたら移籍しますわ…と協力させる…とか、いろいろ整合性は取れるでしょ。
そして、最後の相棒。「おれもFBIにチャレンジしてみるよ…」。知らんがな。まあ、素人同然の脚本ですわ。
公開国:日本
時 間:129分
監 督:井筒和幸
出 演:妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン、青木崇高、中村ゆり、田口トモロヲ、鶴見辰吾、西田敏行 他
受 賞:【2012年/第36回日本アカデミー賞】新人俳優賞(チャンミン)
【2012年/第22回日本映画プロフェッショナル大賞】ベスト10(第7位)
コピー:札束より欲しいもの、おまえにはあるか?
闇で過激派や犯罪者を相手に調達屋をしていた幸田は、学生時代からの友人・北川から大手銀行の地下に保管されている40億円相当の金塊を強奪する計画を持ちかけられる。銀行担当のシステムエンジニアである野田、元エレベーター技師で銀行の内部にも詳しい“ジイちゃん”こと斉藤、爆弾に精通している元・北朝鮮のスパイの青年チョウ・リョファンと、計画に必要な人材を北側は集める。さらに、計画を知ってしまった北川の弟・春樹を加え、6人のメンバーによる計画が始動する…というストーリー。
原作が良いからだとは思うが、これまでの井筒監督作品の中で、いちばんマトモな出来映えだと思う。
井筒監督は、毎度毎度、朝鮮関係に多かれ少なかれ偏執しており、本作もどっぷりなのだが、以前とは偏執の仕方がちょっと違っている印象。もしかすると井筒監督の朝鮮半島(および在日朝鮮人/韓国人)に対する見方に変化が生じているのかもしれない。これまで無条件に信じ込んでいた馬鹿左翼の喧伝に疑問を持つようになったのかも…と思える。
今回、井筒監督のお気に入りだった模様のチャンミンは、北朝鮮工作員役なので、違和感はない。しかし、エンドロールの曲で、コケさせられるとは思いもよらなかった。安室奈美恵の楽曲なのだが、何一つ本作の雰囲気とマッチしていない。要するに、東方神起とavex繋がりってことなんだろうけど、他の曲もあっただろうに。まあ、製作品を確保するためには、そんなところは小事ってことなんだろうけど、井筒監督って人は、金で苦労し続ける運命なのかもしれないな。
原作は20年以上前の小説で、そのころでも過激派の設定は時代的に違和感があったと思うのだが、舞台を現代にするとますます違和感が大きくなる。でも、20年前の設定にすると、建物やら小道具やら細かいところまでその時代に戻さないといけない。時代劇なら撮影所でいいかもしれないが、かえって20年前とかいう設定は金がかかる。よって設定を現代に。
その反動なのか、妙な小ネタは散りばめられている(“のび太くん”とか)。一部には好評らしいが、私にはサムいしスベってるようにしか見えない。
肝心の仕事への動機が、私にはしっくりきていない。札束は足がつく、金の価値はどこへいっても通用する…それは判る。でも、金だって足はつくよ。一旦溶かしたとしても足元を見られて、目減りするなら、現金を運んでロンダしたほうが良いのでは?ということになる。原作ではうまく説明ができているのだと思うけど、本作では少し説明不足かな。
一番、しっくりこないのは野田。彼は慰謝料(養育費?)を払わねばならず、金が必要なのはわかる。慰謝料は必ずしも一括で払わねばいけないものでもないから、彼はコツコツ払っていくこと自体がイヤなわけだ。でも、この計画が終わったら、海外に逃亡して金を闇でさばくという計画。もちろん日本には簡単には戻ってこれない。パスポートは持っているだろうが、長期滞在できるビザを取っているわけはないので、やっぱり韓国でそのまま暮らそうが、他国にいこうが、所詮不法滞在である(パスポートとは基本的に海外にいくために必要なのではなく、日本に再入国するのに必要なのだから…)。彼が、そんな生活を望んでいるように見えないのだが…(もう、日本で生活するのがイヤになっている…という演出が必要だったんじゃないかな)。
そう考えると、北川だって、どうするつもりだったんだろう。妻と子供が死んでしまったのでエイヤー状態になったけど、元々は妻と息子は日本においていくつもりだったのだろうか。
さらに考えると、主人公・幸田の“人のいない土地を探している”という設定もなんか消化不良で終わってるな。
はっきりいって、メインキャスト全員、大根だったと思う。浅野忠信だって他の作品と代わり映えしないし台詞も聞き取りにくい。西田敏行ですら、抑え気味のキャラだから、いまいち良さが出ていない。でも、全キャラが喜怒哀楽がなく、むしろ感情の薄い人物設定なので救われている感じ。
なんだろうね。もうちょっと予算があれば、何とかなったんだろうかね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |