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公開年:2013年
公開国:イギリス
時 間:103分
監 督:ジェフ・ワドロウ
出 演:アーロン・テイラー=ジョンソン、クリストファー・ミンツ=プラッセ、クロエ・グレース・モレッツ、ジム・キャリー、モリス・チェスナット、クローディア・リー、クラーク・デューク、オーガスタス・プリュー、スティーヴン・マッキントッシュ、モニカ・ドラン、ロバート・エムズ、リンディ・ブース、ドナルド・フェイソン、オルガ・クルクリーナ、トム・ウー、アンディ・ナイマン、ダニエル・カルーヤ、ジョン・レグイザモ、ギャレット・M・ブラウン、リンジー・フォンセカ、ヤンシー・バトラー、ソフィー・ウー、ウェスリー・モーガン、ベネディクト・ウォン、チャック・リデル、イアン・グレン 他

かつて“キック・アス”と名乗って活動をしていたデイヴだったが、今は、ヒーローの姿を封印し、ごく普通の学生生活を送っている。一方の“ヒット・ガール”ことミンディも、亡き父の親友マーカスに引き取られ、ヒーロー活動を厳しく禁じられていた。卒業間近となったデイヴだったが、進路を決めることができずにいたが、再び正義の心に目覚め、再び活動することを決意。ミンディに頼み込んでトレーニングを受けるデイブ。ふつうの女の子になることを強いられていたミンディは、その反動からなのか、トレーニングをどんどんエスカレートさせていく。しかし、実地訓練の場で危険な目に遭わされたデイヴはミンディとモメてしまい、さらにミンディはマーカスにヒット・ガールとして活動していることがバレてしまい、謹慎を命じられてしまう。彼女とは決別して行動しようと考えたデイヴは、SNSでスターズ・アンド・ストライプス大佐が率いる自警団組織“ジャスティス・フォーエバー”の存在を知る。一方、3年前、キック・アスに父親を殺され復讐心に燃えているレッド・ミストは、マザー・ファッカーと名を改めて、世界中から暗殺者を集めはじめる…というストーリー。

“ゲロゲリ棒”に何の違和感も覚えなかったことこそ、本作が『キック・アス』の魅力をそのまま継承している証。ミンディを普通の女の子にしようとして、マーカスがセレブチームに放り込むんだけど、昨日『ミーン・ガールズ』を観たばかりで、タイムリーすぎて笑ってしましまったわ。

ノリは継承しているが、ストーリーはどうか。前作は“悪を憎む狂気”。その狂気が疾走するその先にあるものは?っていうのが見所だったと思う。では、本作は何か。理想と現実の折り合いのつけ方…だろうか。キックアスも、ヒット・ガールも、マザー・ファッカーも、そこで葛藤しているので、話の主軸がそれなのは間違いないと思うけど、そのテーマが面白いか?と問われれば、微妙と答えざるを得ない。落とし処を見つけることは大人への第一歩だとはいえるが、物語としてはハジケっぷりに制限をかけることと同意である。

キック・アスが見つけた落とし処“ジャスティス・フォーエバー”は、市井の犯罪にできる範囲で対処していく集団。もちろん銃火器は使わない。まあ、“割れ窓理論”的に非常に正しくて、小さい事からコツコツと。実は一番結果が得られる行為だと思う。ヒーロー界から見れば、ベンチャー企業に就職したようなもんだな。
前作では、名声こそ高かったがあまりにヘナチョコすぎたキック・アス。本作ではマジメに鍛えてマッチョに。ヒーローとして重要なのかもしれないが、立派な社会人として精進しているサラリーマンに見えなくもない。

一方、マザー・ファッカーは、マフィアのルールをまもるという現実と、復讐鬼に徹するという理想の間を葛藤し、後者を選択する(マフィアの叔父に真っ向逆らったのに、その報復は微塵も無いというのは、シナリオ的に未消化がすぎると思うが)。その結果、社会と折り合いをつけた大人側“ジャスティス・フォーエバー”と、選択しない子供側のマザー・ファッカー側との対決になる。
表面的にはマザー・ファッカー側は悪事の限りをつくすから敵役なんだけど、整理すると、構図的にはマザー・ファッカー側の方が自由を守っている集団に見えなくもないという。

まあ、何かハジケきれないのは、こういう構図が底辺にあるからだと思う。

その他にも難点はある。マザー・ファッカーが集めた要員のバランスの悪さ。というか、マザー・ロシアが強すぎる。そのおかげで、一番目立たせなければいけないヒット・ガールを、キック・アスのトレーニング要員と、マザー・ロシア対処要員としか使えなかったこと(ヒット・ガール不足を不満に感じた観客は多いと思う)。
また、友達のトッド(アス・キック)のくだりが不完全燃焼。敵にするならするだし、友情を復活させる流れを描きたいならもっと焦点を当てるべきだし。さらっと味方に戻しすぎ(この程度の扱いなら使わなくてもよかったくらい)。

前作の監督・脚本って『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の人だったんだねえ。そのままやってくれればよかったのにな。

まあ、いろいろ文句は言ったけど、続編としては全然アリだし、それなりに愉しんだことま認める。前作を観た人は観ないわけにはいかないだろう。

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