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image1928.png公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:100分
監 督:デブラ・グラニック
出 演:ジェニファー・ローレンス、ジョン・ホークス、シェリル・リー、デイル・ディッキー、ギャレット・ディラハント、ローレン・スウィートサー、アイザイア・ストーン、アシュリー・トンプソン、ケヴィン・ブレズナハン、テイト・テイラー、シェリー・ワグナー 他
受 賞:【2010年/第26回インディペンデント・スピリット賞】助演男優賞(ジョン・ホークス)、助演女優賞(デイル・ディッキー)
コピー:家族のために 未来のために彼女は大人になるしかなかった――

ミズーリ州のオザーク高原にある、とても現代のアメリカ社会とは思えないような貧しい寒村。父親は家を出てしまい、心を病んだ母親と幼い弟妹と暮らす17歳のリー。特に収入があるわけでもないが、家族を支えるために何とか生活を切り盛りする日々。しかし、父親が言えと土地を保釈金の担保にしたまま失踪したために、あと数日で追い出されることに。家族を守るためには、父親を見つけ出す以外に方法はない。そこで、親戚や村人に尋ねて廻るが、麻薬に関わる触れられたくないことがあるらしく、リーを追い返すばかり。しかし家族を守るために、意を決して犯罪組織に踏み込んでいく…というストーリー。

日本だって、すべての子供が幸せな環境にあるわけではないけれど、極貧で脱法集団ばかりで、何の未来も見えてこないような集落ってことはまず無い。
自由を標榜するのはいいが、それと社会環境の維持がバーターになっているアメリカって。もうあるべき社会像が異なる。日本とアメリカは、ミツバチとスズメバチくらい種類が違うんだな…と感じさせてくれる。土地が広いからとか、そういう問題ではないわ。メディアと通して見ているアメリカ像なんて、実際のアメリカの数%でしかないんだな。

そんな中でも、強く正しく生きている少女。というか、別に肩肘張って生きているわけじゃなくて、犯罪から距離を置こうとしているだけなんだけどね。冬でもないのに、漂う空気は極寒だ。正しく生きようとする人間が生きにくい世界。

周囲の人間がほぼ薬物に関わる犯罪者や、それを隠そうとする人々だらけ。そんな人々から距離を置こうにも、父親の居場所を訊くためには関わらざるを得ない。訊いたら訊いたで暴力を振るわれるというバイオレンスムービー。
そんな苦労をしたにも関わらず、父親の足跡は掴めない。それどころか、皆が嘘をつくばかりで、訊けば訊くだけわからなくなる。町の人々は何を隠しているのか?というミステリームービー。
リスと撃って解体して食いつなぐしかないというサバイバルムービー。
そして、より強い人間へと成長していく、グローインアップムービーでもあり、そんな掃き溜めのような村に、決して美しくはないけれど、家族愛の花が咲く。

派手な作品ではないけれど、お薦めの良作。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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