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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:88分
監 督:アンソニー・C・フェランテ
出 演:アイアン・ジーリング、タラ・リード、ジョン・ハード、キャシー・スケルボ、ジェイソン・シモンズ 他







突如カリフォルニア・ビーチにサメの大群が押し寄せる自体となり、海水浴場は閉鎖される。ほどなくして、巨大なハリケーンがカリフォルニアを襲う。ハリケーンはサメを巻き上げ、街に降ったサメが人々を襲い始める。ビーチでバーを経営するフィンは、親友のバズ、バーで働くノヴァ、常連のジョージと一緒に陸側に退避。とりあえず、フィンの別れた妻と子供たちが住む家を向かうことに。しかし、さらに水位の上がった水路をサメが上りはじめ被害は拡大。彼らの乗った車も、サメの襲撃を受ける。なんとか元妻の家に辿り着くも、事態を把握していない元妻はフィンを家に入れようとしない。そこに排水溝から飛び出したサメが出現し…というストーリー。

B級というかTVムービーなんだけど、その割には映像がしっかりしていたりする。元妻の家の中までサメが襲ってくるシーンだけはマペットだろうが(おそらく他の映画でつかったのを流用)、ほとんどのサメがCG。炎の画像処理とかは、CGアプリのプリセット動画なんじゃないかと思うレベルの物もある。大学生に毛の生えた程度の経験でもこのくらいのCGが安価で作れる時代になったということ。

地味に画面を細かく揺らしつづけていたりとか、低予算の中でできることは一生懸命やってるなという印象はする。一応、演出ポリシーというか、演出上のクセは出ていて、監督の味はだそうと必死な感じが伝わってくる。

ハリケーンや大波に巻き込まれてサメがやってくるのだが、ピンポイントで人に直撃してくるなんて、都合がいいなあ…なんて思い始めると、街にある観覧車の軸が壊れて大惨事…とか、観客の頭に疑問が沸き始めたタイミングで別のムチャクチャなシーンを挟んで誤魔化すという、なかなかの巧みさを見せてくれる。
もう、無茶に無茶をかぶせるしかないからどんどんエスカレートしていくし、翻訳のせいかもしれないが、登場人物のセリフがいちいち芝居がかっていて、実にくだらない。決して格好良いセリフになっていないところがミソ。

元妻の恋人がエラそうに悪態をつくと、すぐに食われたり、途中のスクールバスを救うシーンでは、運転手が、“年に15000ドルしか儲かっていない利益のでないボランティアみたいな仕事をしてるんだから助けてくれ!”みたいな泣き言をいっていると、救出されはするもののサメじゃない理由で死んだりとか、死亡フラグが立ったあとは、モタモタひっぱらない。それどころか、死亡フラグがたちそうな予感だけ漂わせて、ひっぱらないで殺しちゃうとか、とにかくこの監督はジェノサイドがしたいだけなんじゃないかと思えてくる。

バーの常連のおっさんジョージも、メインキャラなのかと思わせておいてあっさりサメの餌食になるのだが、このキャラクターはもっと生かすべきだった。早く退場させすぎ。何なら、後でサメの腹の中から出てきてもよかったし、少なくとも、あの“常連の椅子”だけは、どこかで生かすべきだった。これをやらなかっただけで、監督失格といってもよいくらいだ。

時間の短い作品なのだが、そのくせ無駄なシーンも多かったりする。息子の居場所に向かうために、検問を突破するシーンがあるのだが、ガンガンスピードを上げ続けて、どうすんだ?と思わせておいて、それ以上には何もなかったりする。

後半は家族愛をテーマにしはじめちゃって、主人公とノヴァのエピソードが進展する目がなくなってしまったので、ノヴァとフィンの息子の恋愛にシフトさせる。そのエピソードで傷の見せ合いっこをするシーンがある。ノヴァは子供のことにサメに襲われたんだという設定。その設定ははじめから考えられていたと思うけど、冒頭のビキニで登場したシーンではそんなヒドい傷はないんだよなぁ。パレオで隠していたとか言うんだろうけど、それにしてもなぁ…。
#親友バズも、設定を生かしきれずに、無駄死にで終了したのもトホホな感じ。

で、これでもかこれでもかと派手なシーンを連発して誤魔化し続けるんだけど、やっぱり最後には、多くの観客が疑問に思っていたことが、頭に浮かぶ。なんでサメだけがハリケーンに巻き込まれたんだ?他の魚は?どういう仕組みだ?と。もちろんその問いには答えてはくれない(笑)。
その最大の謎を無視して、監督が俺逃げ切った!とすっとぼけ顔してるんじゃないかと思えてくるようなラスト。そして、私の感想は「いやー、おもしろくなかった!」。これだけ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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