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公開国:メキシコ
時 間:80分
監 督:フェルナンド・メンデス
出 演:コルンバ・ドミンゲス、ウォルフ・ルヴィンスキス、カルロス・リケルメ、クロクス・アルヴァラード 他
メキシコ・シティで、死亡したプロレスラーの死体が墓場から盗まれ、さらに頭に手術跡を残して発見されるという事件が発生した。メキシコ警察は、近隣各国の警察機関から情報を集め、何者かがスポーツ選手の死体を盗んで同様の手術を繰り返していることをつきとめる。この事件の担当になったロブレスは、メキシコ・シティにあるスポーツ施設に警察官を配置したが、その警戒網を潜り抜け、プロレスラーが殺害され死体を運び出されてしまう。追い詰められたロブレスは、親友のギレルモを屈強な覆面レスラーに仕立て上げ、犯人に狙わせるために囮にして捕まえようとするが…というストーリー。
レトロなジャケットと見世物小屋的なタイトルに気を惹かれレンタルしたのだが、もちろんキワモノだと思ってまったく期待はしていなかった。どちらかといえばとことんトンデモであることを期待。冒頭の墓から死体を盗むシーンは、それこそエド・ウッド臭がプンプンしていたのだが、意外や意外、観られる作品だった。
出演しているルチャドールはおそらく本物の方々で、これがなかなか見ごたえがあるしっかりとした動き。
プロレス自体がそういうものではあるのだが、それにしても、しっかり演技もして、スムーズにガッツリアクションに入れるのは、すばらしい。
刑事とレスラー志望の旧友に、プロレス事務所で働く事務員の女性というキャラ配置も良いし、事件との絡め方もうまい。マッドサイエンティストの犯行模様が、結構ベタベタだけどドキドキで見ごたえがある。時代を考えれば、アクション要素、サスペンス要素が、うまく融合した作品になっていると思う。
ハゲ頭のゴリラ男の特殊メイク(?)にトホホ状態だったが、その後に感情に高揚にあわせて変態するというギミックはなかなか効果的で、当時の技術、それもメキシコってことを考えると、なかなか頑張ったデキだと思う。
しかし、せっかく鑑賞に堪えうる作品だったのに、次の二点で台無しに。
1点目は、手術の内容がピンとこない。さすがにゴリラと脳を交換したら、その精神はゴリラだろう。恋人の家に行くのは違和感がある。この手術は脳幹はゴリラの物を使ってるけど、その他は人間のを使っているから記憶は人間なんだよ…とか、無理やりながらも納得できる説明があればね。この点は時代もあるので許容したいところだが、今観る分にはやっぱりキビシイ。
2点目は、致命的で、無理やりキングコングと同じようなオチにして、同じような効果を狙っている点。等身大のゴリラ男が出現して、。市民は逃げまどうもののそれほど大事か?という感は否めない。女性をさらったところで、それほど救出は難しくもなく、実際あっさりと狙撃されておしまい。やはり、人間としての部分がかなり残っていて、殺すのを躊躇してしまう展開など、関係者が苦悩する部分がすっぽり抜けているのが、よろしく無い。
とにかく息切れして尻すぼみしてしまった残念な作品で、わざわざレンタルして観るような作品ではなかった。
劇中の日本語は、間違っているわけではないが、語彙のチョイスや言い回しがおかしくて、移民二世とかがやっていると思われる。WW2前後の中南米への日本人移民の浸透度が伺え、資料的な価値はあるかも。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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