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公開国:日本
時 間:104分
監 督:本多猪四郎
出 演:ローズ・リーズン、宝田明、リンダ・ミラー、浜美枝、天本英世、沢村いき雄、堺左千夫、田島義文、草川直也、桐野洋雄、黒部進、伊吹徹、鈴木和夫、アンドリュウ・ヒューズ、北竜二、アル・クレーマー、田口計、山東昭子 他
アジア亡国の工作員マダム・ピラニアは、核兵器の製造を悪の天才科学者ドクター・フーに依頼。彼は、ロボット怪獣メカニコングを製造し、核兵器の原料となる物質エレメントXを北極で採掘しようとしたが、エレメントXから生じる磁場のために、メカニコングが誤作動してしまい断念する。同じ頃、海底油田調査をしていたネルソン司令官たちが乗る国連の原潜では、南海のモンド島近くで故障。修理のためにモンド島に上陸すると、そこで巨獣キングコングと遭遇するが、コングは乗員のスーザンに強い興味を示すのだった。キングコングの存在を知ったマダム・ピラニアは、本物のコングを使っての採掘を提案。ドクター・フーはコングを捕獲し北極に運び、催眠術にかけて作業させようとするが失敗。そこでコングを発見したスーザンら国連調査隊を誘拐し、コングに言うことを聞かせようとするのだが…というストーリー。
別に“あの”キングコング”が逆襲するわけではなくて、別のコングが発見されるお話。ストーリー上の繋がりは皆無。
でも、さすがに海外合作だし、“キングコング”を使うことにRKOから正式ライセンスも受けているし、迂闊なものは作れないという状況だった模様。屋内セットやミニチュア造型、それに映像の合成には、物凄く労力と技術を投入しており、1967年製作にしてはなかなかのクオリティでデキはよい。メカ○○○ってのは、メカゴジラよりも早い登場だ。
しかし、メカニコングやゴロザウルスの造型がとても秀逸なのに、肝心の主役コングが、デザインも表情の操演もぬいぐるみ丸出しでデキが悪すぎる。もうちょっとどうにかならんかったのか…。
加えて、慌てて作ったのか諸々の設定やストーリー展開がやっつけ。
20m大という設定なのだが、どうも縮尺がおかしい。30m以上あるように見えたり、場面場面で大きさが異なるようにも感じられる。せっかく、東京タワーに登ってのコングとメカニコングのアクションは、見ごたえあるのに、もったいない。
マッドサイエンティストの悪巧みという特撮SFの王道という展開ながら、諸々詰めが甘い。
せっかくキングコングを使ってるのに、コングが無害であることが早々に発覚しすぎで、緊迫感が皆無。さらに、メカニコングではダメだったが、コングならエレメントXを採集できるという発想が安易。さらに催眠操作できないから、お気に入りのお姉ちゃんを誘拐しちゃえ!って、オリジナルと同様に女好きであることが、馬鹿馬鹿しい使われ方をしている。
浜美枝演じるマダム・ピラニアが、どこの国で具体的に何をどうしたかったのか、結局よくわかんないまま終わっちゃう。中途半端に改心しちゃうのだが、別にだれかに恋しちゃったとか、改心する理由描かれていないから、話がブレてしまった。
もう一息ブラッシュアップすれば良くなったのにな…と思うけど、公開当時は『長編怪獣映画ウルトラマン』と同時上映だったらしいし、まあ、そういう位置づけならアリなのかもしれない。わざわざ、レンタルしてまで観る価値はないかな。
#メカニコングのミニフィギュアが売ってたら思わず買ってしまいそう。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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