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公開年:1985年
公開国:アメリカ
時 間:105分
監 督:クリント・イーストウッド
出 演:クリント・イーストウッド、マイケル・モリアーティ、キャリー・スノッドグレス、シドニー・ペニー、リチャード・キール、クリストファー・ペン、リチャード・ダイサート、ダグ・マクグラス、ジョン・ラッセル、チャールズ・ハラハン、マーヴィン・J・マッキンタイア、フラン・ライアン、リチャード・ハミルトン、グレアム・ポール、ビリー・ドラゴ、テレンス・エヴァンス、ジョン・デニス・ジョンストン、ランディ・オグレスビー 他
ノミネート:【1985年/第38回カンヌ国際映画祭】パルム・ドール(クリント・イーストウッド)
コピー:…そいつは地獄の香りがした。


ゴールド・ラッシュ時代。カリフォルニアのカーボン峡谷は、他の多くの峡谷と同様にラフッド一家が経営する鉱山会社によって、
買い占められようとしていた。ハル・バレットら砂金堀りたちが、このカーボンの村に暮らしており、この渓谷の所有権を主張していたが、毎日のようにラフッド社のいやがらせに遭っていた。とうとう、家畜の牛や、バレットの婚約者の娘ミーガンが駆っていた犬までもが殺される始末。そんな中、ラフッド一家が逗留する町に一人に男が向かっていた。その町に買出しに出てきたバレットは、またもやラフッド社のいやがらせを受けるが、やってきた男に救われる。感謝したバレットは、その男を自分の家に招く。ならず者を家に入れたくないバレットの婚約者は反感を抱くが、着替えた男が牧師の姿であったことから、信心深い母娘は、彼をプリーチャー呼び歓迎するのだった。翌朝、ラフッドの息子ジョッシュが、大男の用心棒を引き連れて復讐にやってくるが、プリーチャーは軽くあしらう。どうしても早急にカーボン峡谷を採掘してしまいたいラフッドは、思わぬ敵の出現に焦りはじめ、悪徳保安官として名高いストックバーンらを雇うことに決める…というストーリー。

なんでもありのゴールド・ラッシュ時代。力こそ正義を地で行く舞台に、無骨なヒーローは良く映える。ラフッド一家に狙われているカーボン峡谷で砂金堀りをしている人々が、それほど救う価値がある人々に見えないというのもおもしろい。一応、村らしきものを形成してはいるのだが、それぞれが金で一発当てたい奴ら。誰かが見つけたら村で平等に分配するとかそういうコミュニティではなく、見つけたらそいつの物っていうだけ。ラフッド一家に1000ドルで立ち退き交渉された時も、はじめは大半の人がそれに応じる気配だった。
そこでバレットが、小物たちのあるんだか無いんだかわからないようなプライドをくすぐって、立ち上がらせちゃう。プリーチャーは、はじめ100ドルといっていたところを、危険を冒してまで1000ドルに吊り上げ交渉したのに、それを無碍にされた感じに。ここで“勝手にせえや…”と一旦手を差し伸べるのをやめるところが、またまた面白い。

先住民も出てこないし、荒くれ者同士のいざこざでもなく、地上げされるかされないかっていう経済戦争みたいな話で、西部劇としてちょっとユニークな内容かも。

プリーチャーは、悪徳連邦保安官ストックバーンのことを知っているような様子。ああ、過去になにかあったんだな…と臭わせる。牧師とはいえ、その銃の腕前は半端ないし、貸金庫に銃を預けていたところをみると、過去に何かあったんだな…、きっと昔は悪人で、牧師になる過程で壮絶な出来事があったんだろうな…なんて予想させてくれるわけだが、何と見事に彼の過去については明かされることなく終わるのだ。これもある意味、斬新。

ちなみに“ペイルライダー”とはヨハネの黙示録の4番目の騎士で、死をもたらす役割。たしかに悪人に死をもたらし、神父なので黙示録に縁のある人。

バレットの婚約者は、打算的にバレットと暮らしており、プリーチャーが登場すると、彼に色目を使いはじめる。信心深いくせに色目を使うとか、冷静に見るとなかなかのクズである。さらに、その娘も愛の告白を。これもほとんど村から出たいのと、性欲が溢れているだけという状況。もちろんプリーチャーは断るわけだが、受け入れられないとわかったら、“きっとアンタは母さんのことが好きなんだろう”とキレはじめるという…。もう、全方位的に救う必要がない感じ。半ばうんざりしているプリーチャーの顔は、すごくおもしろい。

フッドの息子ジョッシュが、デカいけどアホっぽい部下をつれているのだが、そいつが娘をレイプしようとするジョッシュらを見て激昂する。プリーチャーとその大男が目配せするシーンが印象的。おそらくその大男がそうする過去があるのだろうが、それも語られることはない。
こういう、ある意味不親切な演出が、『シェーン』のパクリみたいな内容を大人のアクション映画に昇華させているのかもしれない。プロットは単純だし、正直だから何だ…っていうようなオチなんだけど、観終わった感じはなかなか爽快。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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