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公開国:日本
時 間:108分
監 督:武内英樹
出 演:阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、勝矢、キムラ緑子、笹野高史、市村正親、外波山文明、飯沼慧、岩手太郎、 木下貴夫、神戸浩、内田春菊、松尾諭、森下能幸、蛭子能収 他
コピー:ひとっ風呂、タイムスリップしませんか。
古代ローマの浴場設計技師ルシウスは、その生真面目するぎる性格が災いし、時代の潮流についていけず、職を失ってしまう。落ち込んだ彼は、友人に誘われて公衆浴場にやってくる。騒がしい浴場内の喧騒を避けるため湯の中に潜っていると、浴槽の壁に穴を発見。近づくと水流に巻き込まれ溺れてしまう。目が覚めると、そこは現代日本の銭湯。平たい顔の種族ばかりがいるのをみて、ローマの属州で捕虜になった人々を勘違いしたルシウスだったが、その浴槽の用いられている技術に驚愕する。やがてローマにに戻ったルシウスは、現代日本で見聞きした文化を取り入た浴場を設計し、浴槽技術者としての名声を上げていくのだったが…というストーリー。
冒頭の原作に忠実な部分は非常におもしろい。『ハリーポッター』を観たときに通じる「ああ、原作どおりうまくつくってるな…」という感覚が湧いてきた。でも、それは原作がおもしろいだけ。原作のおもしろさを毀損しなかった点は評価に値するが…。“BILINGUAL”とか、人形使って水をぐるぐるとか、そういう演出は不要ではなかろうか。
原作では別々の人物だったのを、上戸彩演じる真実の一人にまとめたシナリオ上の努力は認める。しかし、原作ではローマ研究者でラテン語ペラペラのキャラクターをまとめたのは大間違い。さすがに一夜漬けでラテン語がペラペラになるのは無理すぎて興醒めである。せっかく漫画家志望という設定なのだから、覚えられたのはラテン語の単語程度にして、あとは達者な絵で会話すりゃいいじゃないか。キャラ設定すら生かせないという、愚作シナリオ。
これだけはやってはいけなかったように思える。そして、歴史が変わるのをふせぐためにお話になった途端、おもしろさが失せる。#涙の設定とか原作にあったっけ?ないよね。
ピカデリー梅田をはじめ他のキャスティングが何の問題もなかったが、上戸彩じゃなかったと思う。キャスティングミスであり、製作の愚作だと思う。ローマパートでの彼女はマッチしていない。堀北真希とかのほうがよかったと思う。
上戸彩の演技がダメとかそういうわけじゃなく、純粋に絵ヅラ的にマッチしていない。とてもチネチッタで撮影したとは思えない安っぽさがスゴい。いや、褒めてるわけでも貶しているわけでもないのだが、チネチッタである意味は、キャストが調達しやすかったこと以外にないだろう。まったくイタリアの空気感が伝わってこないという…。
大変ヒットしたようだが、後半はフジTV映画の悪い癖がすべて集約したようなデキ。大体にして、この作品は、ルシウスをがっちりと主役に据え続けて展開すべきで、真美が中心になるシーンがあってはいけない。これが、作品全体がボヤけた原因である。
原作のすばらしさで、なんとか凡作に留まった作品。
#風呂の神を出さないとか、私のセンスではありえないんだけど…。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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