[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開年:2009年
公開国:日本
時 間:116分
監 督:竹中直人
出 演:成海璃子、沢村一樹、AKIRA、マイコ、竹中直人、桐谷美玲、紗綾、波瑠、温水洋一、六平直政、田中要次、広田レオナ、井口昇、荻野目慶子、緋田康人、篠原ともえ、佐伯新、赤井英和、石橋蓮司、斉木しげる、デビット伊東、クリスタル・ケイ、岩松了、生瀬勝久、由紀さおり 他
美香代は歴史研究会に所属する高校2年生。落ち武者伝説を研究する目的で、かつて平家の落人狩りがあったという山形県の御釈ヶ部村を訪れる。だが、研究会一行が現地に到着すると、落ち武者の霊が眠るといわれる祠を倒す観光キャンペーンのイベントが開催中。祠が倒されると、その祟りで平家の落人たちが蘇り、村人を襲いはじめ、殺された村人たちもゾンビとなって他の者を襲い始めるというとんでもない状況に。研究会メンバーも追い詰められるが、平家の落人の一人・葛貫が愛していた官女・光笛に似ていたためにさ美香代がらわれてしまい…というストーリー。
竹中直人監督云々についてはあえて言及しない。本作のデキの悪さの直接原因は、脚本の質がズバ抜けて悪いためで、監督のせいではないと思われるので。
漫画だっていうんなら、別になんのひっかかりもなくさらっと成立している内容だと思う。おそらく、“マンガ”的なイメージで、設定やストーリーが思い浮かんだんでしょう。それは別にそれはかまわない。だけど、それをそのまま映像にしちゃダメ。実写にしたときに興ざめしないかどうか、もう1枚フィルターかけてなくちゃ。
展開も映像もいくらなんでも陳腐すぎる。中途半端にセットやメイクを作りこんでいることをが、ますます格好悪く映る。とにかく映像センスに欠ける。
こういうコミックホラー的な作品は、過去の名作ホラーのオマージュだったりリスペクトだったりするのが多いけれど、いくらなんでも、呆けたおばあちゃんの歌で頭を破裂させちゃだめ。『マーズアタック』そのまんまのオチはイカン(大元ネタは『アタック・オブ・ザ・キラートマト』だけど)。
“匂わせる”とか“わかる人にはわかる”とか、せめてそういう感じしてほしい。ゾンビだって、ロメロ監督作品では、大衆社会の投影だったりして、往々にして“恐怖=社会の何か”という図式が底辺に隠れているものだ。コミックホラーにだってその図式は絶対に存在してしかるべきなのに、本作のゾンビはただのゾンビである(もっと卑近で俗っぽい何かの投影でよいのに)、何の意味も見えない。私は、ホラー映画マニアではないので、もしかすると、同好の方々は随喜の涙を流すようなシーンが盛りだくさんなのかもしれないから、そうだったらあらかじめ謝っておく。ごめんなさい。もし、表面のギミックだけを真似してるのであれば、それは過去のホラーの作品を馬鹿にしているに等しいように思える。そう、「様々な映画のオマージュを散りばめたホラー・コメディ」。この看板に偽りアリとしか、私の目には映らなかった。これが評価のすべてかも。
もう一度言うが、もしかすると私の映画知識が不足しているために楽しめなかったのかもしれないと断っておく。でも、大半は私と同レベルかそれ未満でしょう。じゃあ、一般的にはつまらんってことだよね…。
結果からいえば、笑えないコメディの先に残った先人への不敬という、がっかりな作品。お薦めしない。唯一、よかったのは、昨今のスレンダーな若手女優全盛のなかで、見事な“健康優良児”っぷりの成海璃子。他にはない独特な雰囲気はズバ抜けているので、今後もいい仕事が舞い込んでくることは必至だろうね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |