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imageX0093.Png公開年:2009年
公開国:日本
時 間:114分
監 督:根岸吉太郎
出 演:松たか子、浅野忠信、室井滋、伊武雅刀、光石研、山本未來、鈴木卓爾、小林麻子、信太昌之、新井浩文、榎本陸、有福正志、山崎一、宇野祥平、中沢青六、水上竜士、中村まこと、田村泰二郎、鈴木晋介、大森立嗣、眞島秀和、芹沢礼多、笠松伴助、宮地雅子、奥田恵梨華、森山智弥子、広末涼子、妻夫木聡、堤真一 他
受 賞:【2009年/第33回日本アカデミー賞】主演女優賞(松たか子)、美術賞(矢内京子、種田陽平)
コピー:太宰治 生誕100年 ある夫婦をめぐる「愛」の物語

終戦直後の混乱期の東京。才能に恵まれながらも、私生活では酒・借金・浮気と放蕩三昧を続ける小説家の大谷。妻の佐知は幼子を抱えながら、そんな大谷を健気に支えていた。ある日、大谷が、行きつけの飲み屋“椿屋”から金を奪って逃げ帰ってくる。追いかけてきた椿屋は警察に通報すると息巻いたが、これまでに大谷が踏み倒した酒代を含め、佐知が椿屋で働いて返すことでどうにか収まることに。佐知が独身ということにして働き始めると、途端に評判になり、若く美しい佐知目当ての客で繁盛し始める。しあkし、そんな妻の姿を見た大谷は、「いつか自分は寝取られ男になる」と嫉妬を募らせるようになり…とうストーリー。

大谷のモデルは太宰治自身。こんな放蕩な人間では無かったと思うが、その後実際に自殺してしまったことを考えると、よく自分を客観的にモデルにできるな…と関心するというか呆れるというか…。この心中話はダーク極まりないはずなのだが、この話の筋がものすごくおもしろい。太宰治といえば、鬱々とした作品ばかりかと思っていたが、正直意外。それとも原作は底抜けに暗いけれど、根岸吉太郎の技でここまで面白くなっているのか。私、文学青年ではないんで、原作を知らないのでなんともいえないのだが…。
#桜桃とタンポポの意味もよくわからん…

根岸吉太郎の作品は雰囲気が良くって好きな部類。でも、本作は戦後すぐなのだが、いまいち昭和な感じがしない。悪いわけじゃないのだが、大正っぽくてピンとこなかった。

文章上では問題はないのだろうが、“行けない”と“いけない(良くない)”など、言葉にするとわかりにくい台詞が散見。原作からはずれたくない気持ちはわかるのだが、無駄なひっかかりを残す必要はなし。脚本家が、頭の中でロールプレイしていないんだろう。キャスティングも“よく見る人”が多くて、ちょっと余計なイメージが刺さってきて邪魔だったかも。

放蕩な大谷が話の主軸ではあるのだが、主役ではない。主役は妻の佐知。夫に振り回されながらも献身的につくす妻を描いているのだが、佐知の過去の出来事が明かされると、この妻もなかなかユニークな人間であることがわかり、非常に興味が増す。なぜ、彼女は耐えられるのか。いや、進んでこの道を歩むのか。
大谷も、妻の奥底にはトラウマのようなものがあると疑っていたと思うのだが、結局そこは膨らみもしなかったし明かされもしなかった。それが、彼女の魅力の発露なのだから、明かすべきだったのでは?ただ、万引きを救ってもらっただけじゃないよね?だから、ラストがポヤ~ンとした感じで終わっちゃったんだと思う。

色々、難は散見されるんだけど、それでもまあまあ愉しめた作品。

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