忍者ブログ
[713]  [712]  [711]  [710]  [709]  [708]  [707]  [706]  [705]  [704]  [703
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

imageX0027.png公開年:2010年
公開国:日本
時 間:90分
監 督:田崎竜太
出 演:吉川晃司、桐山漣、菅田将暉、山本ひかる、木ノ本嶺浩、山本太郎、かでなれおん、佐戸井けん太、つぶやきシロー、小沢和義、渡部秀、三浦涼介、高田里穂、君嶋麻耶、有末麻祐子、甲斐まり恵、宇梶剛士、大口兼悟、彩也子、なだぎ武、なすび、腹筋善之介、中川真吾、板野友美、河西智美、神尾佑、中野若葉、嘉数一星、八木瑛美莉、植田紗帆、伊藤正之、小川輝晃、伊勢浩二、本橋由香、高越昭紀、諸田敏、剣持直明、五味涼子

 

竜との結婚式を迎えた亜樹子の父親・鳴海荘吉が仮面ライダースカルになるまでの真実の物語-『仮面ライダースカル メッセージ for ダブル』と、鴻上ファウンデーションが人造人間として蘇生させた織田信長が施設を脱走。記憶装置喪失となったノブナガと映司がであう物語『仮面ライダーオーズ ノブナガの欲望』。そして、邪悪な巨大なエネルギー体“仮面ライダーコア”を阻止するWとオーズの物語『MOVIE大戦CORE』の3部構成。

特撮ヒーロー物に興味が無ければ、視界にすら入らない作品だと思うが、平成仮面ライダーは10年以上TV放送が継続され、キャラクター商品売り上げに至っては2010年だけで230億円以上の大産業。本作もその一翼を担う作品ということだ。

最近の仮面ライダーの劇場作品には一つの特徴がある。一昔前なら、複数の同時上映作品を順番に流すだけだったが、今は、1作目をスタートしていいところでストップ。そして2作品目をスタートして、そちらもいいところでストップ。その後その2本のストーリーを融合したり、片方が片方の世界にお邪魔したりするなどして、MIXした3本目が始まる。子供を飽きさせない工夫でもあるし、前年の仮面ライダーと本年の仮面ライダーをコラボして商品収入の増加も見込む作戦でもあるい(通常は新シリーズの終了で、過去の作品は死に商品になるのが普通だが、仮面ライダーは決してそうではない)。

ただ、この演出はハマる時は大人が観てもワクワクするのだが、外れると本当にグダグダになる。で、本作は…というと、残念ながら外してしまっている。『W』のパートも『オーズ』のパートもあらすじだけはものすごくおもしろい。しかし、あきらかに各所で練りが足りが足らず、スケジュール的な妥協の影がアリアリと見て取れる。
前者はキャスティングに失敗。戦犯は山本太郎とかでなれおん。山本太郎は他の作品でもそうなのだが、本当に大根。いかにも演技をしているという感じが伝わってくるので、子供でも醒める。かでなれおんについては、最近の仮面ライダー(だけでなく特撮物すべて)に設けられているセクシー枠で(そんなものが本当に必要なのかどうか、よく考えたほうがいいと思うが)、花魁言葉を使うキャラなのだが、まともにセリフが言えていないため、何をいっているのかわからない上に、セリフをいうだけで精一杯で演技がお留守。おまけにセクシー枠のくせにちっともセクシーじゃないという二重苦。元々いてもいなくてもストーリーに影響のない味付け敵的キャラなので、無駄な存在感がハンパない。
メインキャラクターの山本ひかるの演技も、実は大問題(エキセントリックな演技以外は、見るに堪えない)。でも、レギュラーなので仕方が無い(1年がんばったご褒美ということか)。

一方の『オーズ』は、とても30分ちょっとではまとめきれないような内容なのだが、展開を急ぎすぎてダイジェスト版のようになってしまっている。そうせざるを得ないならば、割り切ってアクションと新キャラ・新技のオンパレードにしちゃえばよいのに、妙に複数の登場人物の心理描写などを盛り込もうなどとするから、この有様。たぶん、子供は付いていけなかっただろうし、お父さん世代はやっつけ感を嗅ぎ取って興醒めしただろう。

1年間の特撮物のTV放映というのは、ものすごく大変で、短距離走のスピードでフルマラソンを走るようなもの。それに加えて映画作品まで作るというのは、いくらビジネスといえどもとてつもない労力であることを想像に難くない。おまけにそれを毎年毎年続けているわけだ。
で、もう、きちんとシナリオを推敲する時間を確保できていないことがよくわかる仕上がり。とりあえずプロットの流れの整合性が確保できさえすれば、後は見切り発車しているんじゃないかと思うくらい。
伊達に世の中で流行っているわけではないので、どっしりと腰をすえればいい作品になるはず。これまで、TV版に無関係の監督を使うとむちゃくちゃにされる傾向が強かったので、非常に悩むところなのだが、少なくとも絵コンテの推敲の段階で、あと3週くらい掛けられるようなスケジュールを考えるべきだろう。

はい、言うまでもないが、仮面ライダーWのファンだった人は“押さえ”程度の価値しかなく、オーズのファンについては、特に映画のみのフォームがあるわけもないので、観る価値はない。以上。



負けるな日本

 

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
クボタカユキ
性別:
男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
自己紹介:
一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
リンク
カウンター
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新コメント
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[06/03 離脱ラバ]
[04/28 ETCマンツーマン英会話]
[10/07 絶太]
最新トラックバック
Copyright © 2009-2014 クボタカユキ All rights reserved.
忍者ブログ [PR]