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公開国:アメリカ
時 間:136分
監 督:マーク・ウェブ
出 演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、リス・エヴァンス、デニス・リアリー、キャンベル・スコット、イルファン・カーン、マーティン・シーン、サリー・フィールド 他
コピー:恐れるな。自ら選んだ、この運命を。
13年前に両親が失踪して以来、伯父夫婦のもとで育った高校生のピーター・パーカー。ある日、父が遺した鞄の中に、父と生物学者コナーズ博士の関わりを示す資料を見つけた。父のことを知るために、コナーズ博士が勤務するオズコープ社を尋ねる。しかし、そこで遺伝子実験中の蜘蛛に噛まれてしまう。ピーターは帰宅途中の電車の中で、驚異的な力に目覚め…というストーリー。
ティム・バートンの『バットマン』に対する『バットマン ビギンズ』のような感じかと思いきや、サム・ライミ版の焼き直しといってよい内容。叔父叔母に育てられ、学校ではいじめられっ子で、研究機関でクモに咬まれて能力を持ってしまい、自分の無責任な行動による叔父が殺されてしまうという…というポイントはまったく一緒。本家の焼き直しの“アルティメット・スパイダーマン”をベースにしているらしいので、こうなるのはわかるが。サム・ライミ監督が降板して予定が狂ったのはわかるが、始めから作り直しする意味がどれだけあったか。
何かい?キルステン・ダンストがブサイクだから作り直したかったとでも?(笑) でも、エマ・ストーンは、いかにもモテそうなキャラクター。スパイダーマンがこれでいいのか?体育館でポスター描いてた野暮ったい女の子の方がよっぽど魅力があったような…。
『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督だが、そつなくまとまってはいると思うが、彼のすばらしさが生きていない。彼らしく若者の青春にはウエイトが置かれているが、その分、ヒーロー映画としてのワクワク感が削がれている。
この手の作品では、珍しいのは、胸クソわるい悪人というのが出てこない。叔父を殺したチンピラや、街のチンピラはでてくるが、ヒーロー作品なのに、圧倒的な悪役がいない。“リザード”だって、最終的に倒すわけではない。
サム・ライミ版では「大いなる力には大いなる責任が伴う」という強いメッセージがあったが、本作にはそれに代るメッセージ性はあっただろうか。ただ、サム・ライミ版のメッセージが薄まったものがそこにあっただけに思える。“マンガ”なのに強いメッセージ性、そのアンバランスさこそスパイダーマンの魅力だったんだかがなぁ。
サム・ライミ版のスパイダーマンのCGはトホホ状態だったので、さすがにそこは改善されるだろうと思っていたのだが、ユニバーサルスタジオレベルのカットが散見で、がっかり。クモの糸は体から出るのではなく、“仕入れ”るという設定。ユニークではあるが、重要ではない。それ以前に、機械好き、科学好きという設定が、いまいちしっくりこない。あんな最新素材をつかった糸を自由自在に出力できる機会を作れるだけの能力があるように見えない。
続編に繋げようとして、父親の秘密を匂わせているが、いまいち魅力もワクワク感も感じない。マーク・ウェブはお気に入りだっただけに、正直落胆している。TSUTAYAが独占レンタルしているが、あまりモメごとがおこっていないのは(独占禁止法云々と騒ぎになっていないのは)、本作のデキがああまりよくないからじゃないか…なんて。色々残念。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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