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imageX0031.Png公開年:1999年
公開国:韓国
時 間:124分
監 督:カン・ジェギュ
出 演:ハン・ソッキュ、キム・ユンジン、チェ・ミンシク、ソン・ガンホ、ユン・ジュサン、パク・ヨンウ 他
ノミネート:【2000年/第24回日本アカデミー賞 】外国作品賞



情報部員のジュンウォンとジャンキルは、近頃相次いでいる要人暗殺事件の陰に、かねてからマークしている北の工作員の女スナイパーの影を感じていた。捜査の過程で、北側が国防科学技術研究所の開発した爆弾CTXの強奪を計画していることを掴んだものの、二人がその情報に辿り着いた時には、既にCTXは盗難された後だった。ジュンウォンはCTX強奪犯が、かねて発生した航空機テロの実行犯の生存者であるパク・ムヨン率いる特殊8軍団であることに気が付く…というストーリー。

当時鑑賞した時の感想は、「韓国もこういう作品が作れるんだぁ…(棒読み)」程度のもの。やたらとメディアは持ち上げていたが、それほどの衝撃を与えてくれるようなレベルではなく、日本映画がこじんまりとしすぎていることを揶揄したいのだろうと捉えていたが、今考えれば韓国推ししたい一部勢力の工作だったのかもしれない。
#おすぎがCMで推した映画と私の好みの合わなさはハンパないな(CMで推した作品と合わないというのが、実はミソなんだろうけど。要するにおすぎも商売として推薦しているってことだわ)。

銃撃戦にお金をかけたな…というのは明らかだが、その反面、シナリオや設定があまりに稚拙すぎる。

個人的に一番興醒めしたのはCTXのギミック。ルクス(光量)と熱量はイコールではないだろう。炙って一定の温度を越えたら爆発するというのは理解できるか、スポットライトの光を当て続けると爆発する理屈がわからん。条件は光なのか熱なのか、だとしても時限爆弾並に秒単位で制御できるってどういうことやねん。
だいたいにして、ソウルの半分を壊滅させる威力があるのに、なぜスタジアム内に仕掛けねばならないのか。あんなに銃撃戦を繰り広げてでも爆発させて暗殺したいんだろ?自分の死も厭わないんだろ?太陽の光程度でも爆発するんだろ?じゃあ、スタジアムの外で光を当てて爆発させりゃいいじゃねえか。馬鹿なのか。
あのスタジアムで爆発させねばいけない理由。そして、爆弾のギミック。あとほんのちょっと考えればいいだけじゃないのか?なぜ、そこに気が廻らないのか、理解に苦しむ。

恋人が犯人だというのが、早々に判明するのだが、あまりに判りやすすぎて解明していくくだりが空々しくみえる。わざと早々に犯人だと判明させておいて、「いや、さすがに判りやすすぎるからミスリードだろ?」と逆に思わせるとか、信じたくないという苦悩を見せることに主眼を置きたいのか…とか好意的に想像してみたのだが、そういうテクニックを駆使しているわけでもない。う~ん。アホなのか。

本作を観ていると、今でTV放送されている韓国ドラマの基本プロットとまったく同じであることがわかる。それは①禁断の恋愛②重要な人物の死、この二つを軸に話が進むこと。いや、この2軸に無関係なドラマを発見することが難しい。
だから、既視感あふれるストーリー展開になる。それを一回なぞってみるというのも、成長のプロセスとして必要なこととして許容するが、同じことを繰り返し続けるのはどうかと思う(それも国全体で)。ユングがいうところの“元型”みたいなものなのだろうが、他国の作品と比べて多様性やダイナミズムが欠落しているように思えて、ものすごく韓国の人達の精神構造が異質に感じられてしまう。

いや、私だって、金田一耕助シリーズや仮面ライダーやウルトラマンなど、基本線は同じで予定調和的な範囲内でのバリエーションを愉しんでいる。だから韓国ドラマ好きのおばさんたちを頭ごなしに否定するつもりはない。現在ではありえない、昔の少女漫画みたいな“ノリ”を愉しんでいるだけなんだと思うから。それ以上でもそれ以下でもないと思う。
#でもそれは“韓国ブーム”みたいな大きなムーブメントじゃなく、ニッチな一ジャンルでしかない。

私はいつも韓国映画のカメラワークは褒めるけれど、本作は褒めない。Vシネマレベル。白状すると、ところどころ早送りして観た。好みの問題だとは思うが、正視に堪えない演出が多々あったから。
街並みや店舗の様子など、先進国に追いつこうと足掻いているように見えるところや、外面的な演出においてハリウッド作品などを模倣してみようという姿勢を、素直に「ああ、韓国も一流の国だ」と捉えるのか、痛々しく捉えるか。一見、映画を愉しむことと関係ないように思われるかもしれないが、そういうバックボーンの部分で感じる違和感が、作品全体の違和感になっている作品だと思う。

あくまで、日本ではじめて評価された韓国アクション作品という、作品の質とは無関係な点で映画史に1行記載されるレベルの作品だと思う。お薦めはしない。

#韓国は整形天国といわれるが、それでも本作の時代と現在では差がある(現実には整形手術のテクニックが向上したのだな…ということがわかる)。



負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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