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image2116.png公開年:2006年
公開国:アメリカ
時 間:85分
監 督:マイク・ジャッジ
出 演:ルーク・ウィルソン、マーヤ・ルドルフ、ダックス・シェパード、テリー・アラン・クルーズ、アンソニー・“シトリック”・カンポス、デヴィッド・ハーマン、ジャスティン・ロング、トーマス・ヘイデン・チャーチ、パトリック・フィスクラー、アンドリュー・ウィルソン、ヘザー・カフカ 他





アメリカ国防総省は、極秘で人間の冬眠プログラムを進めていた。その被験者には、平均中の平均的な能力の持ち主である男性ジョーと、売春婦のリタが選ばれた。しかし、実験の終了は1年後の予定だったが、プログラム責任者の汚職が発覚し追放に。同時にプログラム自体も闇に葬られてしまい、実験施設も処分されてしまう。そのまま彼らがカプセルに入ったまま、500年が経過する。 目覚めたジョーが見た未来の世界は、国民の知的レベルが著しく低下しており、経済は崩壊し、自然環境も破壊しつくされていた。元の世界では平均的な男だったジョーは、この世界では大天才。その言動は奇人と見られ、収監されてしまう。何とか脱走したジョーは、この世界にタイムマシンが存在すると聞き、そこを目指して奔走するのだったが…というストーリー。

馬鹿が繁殖していくというアイデアは、おふざけ設定なのに、もの凄く説得力があった。実際、そうなんじゃないかと本気で思えてくるくらい。インテリ層が子供を作るのに何だかんだ理由をつけて躊躇しているのは事実だもの。もちろん、馬鹿の子が馬鹿だという遺伝的な根拠が無いのは明らかなのだが、アメリカの場合、一度底辺に落ちてしまうと、まともな教育機会が与えられることはない環境なので、実にリアリティがある。そして500年後の世界は、ピラッピラのジャージのチンピラ風や、ラッパーまがいのファッションの馬鹿人間で溢れかえった社会。案外、アメリカ中流社会の潜在的な不安を見事に投影しているのかもしれない。
ゴミで溢れかえった社会や、砂漠化した世界など、未来SFとして、至極真っ当な描写なのも、侮れない。
#『エイリアン バスターズ』もそうだったが、COSTCOは恰好の笑いのネタな模様。

尻、股間、中指立てまくりのシーンのオンパレードなので、おそらくアメリカでもR指定だったと思われる。

二度目の逮捕の後、ストーリー的に手詰まりの感があったが、収監時の知能テストの結果のおかげで大統領のスタッフに召還されるという展開は悪くない。あとは、ひたすら悪乗りを繰り返せば良いので、うまい持っていき方だ。
ただ、展開のし易さと引き換えに、冒頭のリアリティを失ってしまったのが残念。なんとかして、地味にリアリティあるじゃん…という質をキープできれば名作になったと思う。

最後のエピローグで、リタの売春を斡旋していた男もカプセルに入っていました…っていうのは、まったく無用。彼がプログラムに参加した理由も思いつかないし、整合性もない。蛇足。

ちょけた邦題で、B級の臭いを前面に漂わせているけど、それなりの快作。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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