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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:106分
監 督:スティーヴン・R・モンロー
出 演:セーラ・バトラー、ジェフ・ブランソン、ダニエル・フランゼーゼ、ロドニー・イーストマン、チャド・リンドバーグ、アンドリュー・ハワード、トレイシー・ウォルター、モリー・ミリガン、サクソン・シャービノ 他
コピー:ケダモノども、地獄へ堕ちろ





小説家のジェニファーは、執筆のために人里離れた森の中にある別荘を借りる。しかし、彼女の都会的な美しさは、田舎町の男たちの注目を集めてしまう。別荘のトイレが故障したために業者を呼んだが、その男からジェニファーの居場所が町の若い男たちに伝わってしまう。ジョニーをリーダーとする4人の男たちが別荘に押し入ってきて、彼女に暴行を加えるが、隙をみて逃走。森に逃げ込むと、偶然保安官のストークに遭遇し、助けを求めることができた。しかし、保安官とジョニーたちは繋がっており、5人の男たちはレイプを繰り返す。体も精神もズタズタにされたジェニファーは、男たちから証拠隠滅のために射殺されそうになる寸前に、川に身を投げる。慌てて彼女の行方を捜す男たちだったが、死体はまったく見つからない。しかし、ジェニファーは死んではおらず…というストーリー。

究極的に不快な状況をつくって、復讐劇を繰り広げる。稚拙といわれても仕方がないくらい単純きわまりないストーリー展開だが、このシンプルさがよい。携帯電話をトイレに落とすという、“偶然”は、おもしろくないし、その後の展開に必須ではない。また、大麻の吸殻に口紅がついている…と問い詰められるが、人里離れたロッジにしばらく滞在しようとしている女が化粧をするわけはない。
この程度の矛盾や違和感に気付きもしないことから、監督や脚本家のスキルが高いとはとても思えない。

しかし、ストレス解消ツールという意味での映画としては、非常に理にかなった作品。被害者に一切非が無く、100%加害者が悪の存在。復讐が何の躊躇も無く、手口がどんなにヒドく悪趣味だろうとも、スカっとする。何を観客に見せたいか、伝えたいか…が、はっきりしていて且つブレなければ、長けたテクニックがなくても、十分に魅せることができるといういい例だと思う。

リアリティがまったくないかというと、そんなことはない。舞台がアメリカの田舎なので、十分にありえる。自由の国だから、公的機関による汚職も不法行為も自由だと思ってるような地域はたくさんあるしね。

こういう長い原題の場合、何らかの邦題が付くことが多いんだけど、そのまま。それによりキワモノ臭を漂わせることに成功しているかも。調べたら、本作は『発情アニマル』という作品のリメイクであった。さすがにこの邦題はちょっと…。

復讐劇といいつつ、しばらく、ご本人が直接出てこなかったりするので、そのおかげで、もしかして“霊”の復讐?とか思っちゃったりする(違うけど)。難点は、復讐劇は確かに激しいんだけど、緩急が無くって、凄惨ななのに目が飽きちゃうって点かな。
最後、「私、一皮むけて、いい作品が書けそう…」みたいな微かな笑顔で終わったのはよかったと思う。軽くお薦め。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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