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image0510.png公開年:2002年
公開国:アメリカ
時 間:113分
監 督:ジョージ・クルーニー
出 演:サム・ロックウェル、ドリュー・バリモア、ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツ、ルトガー・ハウアー、マギー・ギレンホール、デヴィッド・ジュリアン・ハーシュ、ジェリー・ワイントローブ、フランク・フォンテイン、ブラッド・ピット、マット・デイモン、リチャード・カインド、クリステン・ウィルソン、マイケル・セラ、ジェニファー・ホール 他
受 賞:【2003年/第53回ベルリン国際映画祭】銀熊賞[男優賞](サム・ロックウェル)
コピー:残したものは、視聴率と死体…

1960年代のアメリカ。ABC放送に臨時職員として採用されたチャックは、奇抜な企画を持ち込んで局に売り込んだが、まったく相手にされることはなかった。そんなある日、彼の前にジム・バードと名乗る謎の男が現れ、高い報酬と引き換えにCIAの秘密工作員の仕事をするように依頼する。深く考えずその教育プログラムに参加して、実際に工作員としてアメリカにとって邪魔な人物を抹殺していくチャック。すると、『デート・ゲーム』や『ザ・ゴングショー』など彼の企画したTV番組もヒットしだし、番組プロデューサーと工作員という二重生活がはじまるのだったが…というストーリー。

チャック・バリスは実在するTVプロデューサーらしい。日本でも番組が放送されていたことがあるそうだ。さすがにそんな古い時代のことは知らない。そしてこの話は、チャック・バリス本人が書いた自伝とのことだが、CIAのくだりが本当かどうかはわからない。
多分ウソだとは思うが、100%ウソだとは言い切れないのも事実で、その線を愉しむお話ということなんだろう。世の中を煙に巻くことこそ良しとするような人物による著作。

これは事実なのか虚構なのか、観客も揺れるが、主人公のチャックも揺れる。本人も境界があいまいになっていき、『ビューティフル・マインド』みたいに全部妄想でした…っていう展開になってもおかしくない流れである。
でも、それはあくまでも主人公をメディアを通して知っている場合、彼の築いた一時代を彼の番組と生きた人間なら…ではである。チャック・バリスという存在を微塵も知らなければ、丸々フィクションなのと変わらない。じゃあ、単純にフィクションとして観るとどうなのか。やはり、つまらないと感じる人が相当数いると思う。

ジョージ・クルーニーの初監督作品なんだけど、その後、彼が製作に関わっていく作品には、虚構と不条理っていう匂いがどこか漂っていて、共通点があるような気がする。ジョージ・クルーニーがチャック・バリスという人物にシンパシーを感じたんだと思うよ。

個人的な感想としては、こういう奇人のお話はきらいじゃないし、観客がメタ目線になっても掴み所を判然とさせない演出は非常に長けていると思う。観客が飽きてしまう理由は、カメラワークやカット割りの凡庸さのせいで、意外とストーリーに対してではないと思う。珍作の部類だけど、もうちょっと評価されてもいいと思う。
 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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