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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:91分
監 督:アルフォンソ・キュアロン
出 演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー、エド・ハリス 他
受 賞 :【2013年/第86回アカデミー賞】監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)、作曲賞(スティーヴン・プライス)、視覚効果賞(David Shirk、Chris Lawrence、ティム・ウェバー、 ニール・コーボールド)、音響賞[編集](Glenn Freemantle)、音響賞[調整](Skip  Lievsay、Niv Adiri、Chris Munro、Christopher Benstead)、編集賞(マーク・サンガー、アルフォンソ・キュアロン)
【2013年/第39回LA批評家協会賞】作品賞、監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)、編集賞(マーク・サンガー、アルフォンソ・キュアロン)
【2013年/第71回ゴールデン・グローブ】監督賞(アルフォンソ・キュアロン)
【2013年/第67回英国アカデミー賞】監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、作曲賞(スティーヴン・プライス)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)、音響賞、特殊視覚効果賞(David Shirk、Chris Lawrence、ニール・コー ボールド、ティム・ウェバー、ニッキー・ペニー)、英国作品賞
【2013年/第19回放送映画批評家協会賞】監督賞(アルフォンソ・キュアロン)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)、編集賞(マーク・サンガー、アルフォンソ・キュアロン)、視覚効果賞、音楽賞(スティーヴン・プライス)、アクション映画女優賞(サンドラ・ブロック)
コピー :宇宙の 暗闇を 生き抜け

地上600kmの上空で地球を周回しているスペースシャトル。初ミッションを遂行中の女性エンジニアのストーン博士は、ベテラン宇宙飛行士コワルスキーとシャリフと共に、船外でハッブル宇宙望遠鏡の修理作業を行っていた。そのとき、ロシアが自国衛星を破壊したことで発生した大量のデブリが接近するとう連絡が入る。3人は、船内に避難しようとするが間に合わず、デブリと衝突。シャリフはデブリが頭を貫通し即死。ストーンとコワルスキーは宇宙空間に投げ出されてしまうが、特にストーンは船外活動ユニットを装備していなかったため、自力で宇宙空間を移動することができず、パニックになる。なんとかコワルスキーの指示で船外活動ユニットに掴ることができて、一命は取り留めたものの、ISSは破損し、ソユーズも地球に帰還できる能力を失ってしまっていた。そこで、ソユーズの残存ユニットを使って、中国の宇宙ステーション“天宮”へ向かう案を思いつくのだったが、コワルスキーの船外活動ユニットが燃料切れをおこしてしまい…というストーリー。

ストーリーは単純極まりない。宇宙ゴミの激突で、宇宙空間に放り出されちゃう。髪の毛一本ほどもない可能性を手繰り寄せて、地球に帰還する女性宇宙飛行士の話。宇宙空間に放り出されたら、完全に無理ゲー。想像しただけでも息苦しくなりそう。彼女が絶対に生きて帰還する!とそこまで思わせる根源はなんなのかはっきり描写すべきだ…と、いつもの私なら言いそうなところだが、人間の奥底に大地に還りたいという根源欲求があるのだ!という、なぎ倒されんばかりの説得力に、完全屈服である。

宇宙空間に放り出されると体が爆発しちゃう!みたいな、もっともらしい嘘描写はない。科学的な検証、シミュレートがしっかりできているように見える(私は科学者じゃないので実際はわからんけど)。特殊相対性理論の教材レベル。決して興ざめすることのない上質の科学サスペンス物として成立している。本当に中国の機体のボタンが中国語なのかは知らん。本当にそうならアホだわ(笑)。まあ、本作での唯一の息抜きシーンだ。

宇宙空間を彷徨う描写はリアリティたっぷり。一昔前なら、プール内で撮影していたと思うけれど、いまはほとんどCGだろうね。

本当にコワルスキーが生きていたら台無しだったが、もちろんそんなことはない。ただでさえキャストが少ないのに、ジョージ・クルーニーが早々にご退場という展開にご不満の人もいただろうが、これがいい構成だったと思う。
コワルスキーが諦めちゃうところは、ちょっと格好よすぎるという批判もあるかな。逆にストーンが、あの状況になっても、コワルスキーを慮っているところが、リアリティを削がれたかも。宇宙空間だし、ほんのちょっとでも何かあれば死に直結。ずっと崖っぷちを片目つぶって歩いているようなものなのだがら、実際は結構淡々とするんじゃないかなと思う。演出上、好みじゃないけど、そこまでリアルにしたら、映画として成立しないような気もするけどね。

アンジェリーナ・ジョリーやスカーレット・ヨハンソン、ナタリー・ポートマンにも主演オファーがあったようだけど、ちょっとこの3人はアンマッチでしょう。いずれも、科学者って感じのクレバーさが表面にでていない。サンドラ・ブロックで大正解。時間がすすむごとに、やつれていく様子がすごい。

最後、地球に降りてきて、すぐに泳いだりするのは、無理があるかな…と思ったけど、案外、水の中なら動けるのかもね。よたよたと水際を歩きながら、最後に“グラビティ”とタイトルが出る。最後にこのタイトルで終わるから格好いい…というか意味があるんだよね。そう考えると邦題がものすごくダサく感じるね。

本気で手に汗握った作品は久々。よくできました。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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