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公開年:1976年
公開国:イタリア、日本
時 間:94分
監 督:ルイジ・コッツィ
出 演:リチャード・ジョンソン、パメラ・ヴィロレッジ、リカルド・クッチョーラ、マリア・アントニエッタ 他
コピー :だれかに生きる勇気を与えたとき、天使って涙を流すのですね…






モン・サンミッシェルの病院に、手の怪我を治療してもらおうとやってきた男リチャード。診察の順番を待っていると、前に診察されていた若い娘が話かけてくる。リチャードが座っている椅子の下に彼女のカバンがおいてあったのだ。彼女の後に診察室に入ると、医師が突然、さきほどの娘が白血病で持って2、3ヵ月の命であると語り始める。先ほどの娘は、外で待っている人間が自分の父親であると嘘をついて逃げてしまったのだ。男が帰りのバス停で待っていると、あの娘が近づいてくる。はたして自分の病状を知っているのか否か判断しかねていると、娘は自分の名前や生い立ちを語り始める。彼女の名前はステラ。母は既に亡くなっており、愛人をつくって出て行ってしまった父親を探しているという。当のリチャードは、かつて名ピアニストとして名を馳せていたが今はすっかり落ちぶれてしまい、場末のバーでの演奏で小銭を稼ぐ程度の収入しかなく、彼女にかかわっているような心境ではなかった。しかし、屈託なく話しかけてくる彼女を突き放すことができず、宿泊予定だったシモーヌのホテルに、ステラを同泊させてしまう。その後、2人で彼女の父親を探すことにするのだったが…というストーリー。

いきなり日本語タイトルが出て(おまけに昭和40、50年くさい)、非常に異質な印象でスタートする作品。製作的には日伊合作だからだね。それに舞台はフランスなんだけど、2人はずっと英語で会話してる。リチャードはイギリス人という設定だけど、ステラは?宿屋のオバハンは?まあ、細かいことを言っちゃあいけないんだとは思うけど、本当によくわからんのよ(途中で吹き替え音声にチェンジした)。

wikipediaをみたら『カサンドラ・クロス』と同時上映だったらしい。その振幅具合、どうなんだろう…。ただ、『カサンドラ・クロス』は結構微妙な仕上がりだったから、案外こっちの作品に心奪われた人も多いんじゃないかと思う。『火垂るの墓』を見に行ったらすっかり気持ちが沈んでしまって、『となりのトトロ』で救われた…って時に近いかも。

ある意味、中年男性の夢みたいな展開かもしれないが、目線を変えれば結構気持ちが悪いかもしれない。ステラ役のパメラ・ヴィロレッジは、クロエ・モレッツのイメージ(DVDジャケットの写真は映像と少しイメージが違うように感じる)。彼女になつかれちゃったからって、17歳の小娘とほいほい結婚しちゃう中年、いや壮年オヤジ。
あれは別の人の検査結果にすり替えたのよ!とステラはいうのだが、それを素直に信じるオヤジ。だから、調べない。

まあ、追い詰められて弱っている2人が、お互いを慮って寄り添う姿。いや、寄り添うしかない状況故に、強引に納得させられてしまうマンガレベルの説得力がある。ラストは誰もが判りきった展開ながらも、怒涛の勢いで描かれる。何気に宿屋のオバハンがいるところで、ちょっとヤられる。ベタベタのメロドラマで、頭ではくだらない内容だと理解しつつも、なぜか、強烈に印象が焼付く作品。どの部分がそうさせるのか自分でもよくわからない不思議な作品である。これは、よく使われるのとは違った意味でカルト映画なのかもしれない。

#どっかで聞いたことがあるなと思ったら、ステラの声、上野樹里だった。吹き替えは再録したんだね。棒読みだけど、まあ悪くなかったよ。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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