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公開年:2012年
公開国:イギリス
時 間:94分
監 督:ダスティン・ホフマン
出 演:マギー・スミス、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズ、マイケル・ガンボン、グウィネス・ジョーンズ、シェリダン・スミス ルーシー・コーガン先生 アンドリュー・サックス、トレヴァー・ピーコック、デヴィッド・ライオール、マイケル・バーン、ジョン・ローンズリー、ヌアラ・ウィリス 他
ノミネート :【2012年/第70回ゴールデン・グローブ】女優賞[コメディ/ミュージカル](マギー・スミス)


イギリスの郊外に、引退した音楽家が暮らす老人ホーム“ビーチャム・ハウス”がある。実はハウスは資金難で存続の危機にあり、そこで暮らす往年の著名な音楽家たちによるコンサートを開催し、なんとか資金を集めようと準備を進めていた。ハウスにはかつてカルテット(四重奏)で一世を風靡した仲間であるレジー、シシー、ウィルフがそこに暮らしていた。レジーは若者へ音楽の講義をするなど、未だに音楽への情熱に溢れている。シシーはかつてのキュートさを維持したまま老いていたが、最近は痴呆の症状が見られ、時々手がつけられなくなっていた。ウィルフは若いころ以上に女性を追いかける面倒な老人になっていた。そんな中、カルテットの最後の一人であるプリマドンナのジーンが突如入居してくることに。かつて、彼女との婚姻届をだした9時間後に、彼女の浮気で離婚するハメになったという過去を持つレジーは、怒り心頭。しかし、離婚後の彼女は大スターになっており、おまけにかつてのカルテットが復活するとなれば、コンサートは大盛況、資金難は一気に解消するのは間違いなかった。背に腹は代えられぬと、カルテット復活を了承するレジーだったが、肝心のジーンは、老いてしまい声の出なくなった自分を恥じ、歌を封印してしまっており…というストーリー。

エンドロールで写真とかその後についてのエピソードとかが出てくるので、実話ベースの作品かな。
こういう同業者が老いた後に生活する施設が存在することがすごいと思ってしまった。よく、日本の共同体意識とかを指摘する外国人がいるけど、基本的に日本人はどこの外国人よりも“個人主義”だからね。ちょっと前の老人世代が、老人会やら寄り合いで集まっている方が異常で、おそらく今後はもっと個人主義が進んでいくと思う(というか戻っていくと思う)。それに、よくイギリス映画で描写される“組合”に対する意識の違いも感じる。あきらかに日本とは違う老人の姿が描かれている(どちらが良いとか悪いとかではない)。

ダスティン・ホフマンの初監督作品なのだが、彼のコネクションなのか人望なのか、超有力俳優ばかりが集っている。
はっきりって、ストーリーは凡庸極まりない。凡庸なだけではなく、老人ばかりなので、とにかく何もかもが遅い。時間の流れが違うんじゃないかと思うほど遅い。その遅さの中でじっくりと演技を魅せているのがすごい。マギー・スミスはもちろんだけど、シシーを演じたポーリーン・コリンズの痴呆の演技がうますぎる。完全に呆けているならまだしも、普段は普通で(とはいえ天然キャラなんだけど)、ふと痴呆状態に突入する。普段のおとぼけキャラなので、一瞬正気なのかボケてるのかわからなくなって、あ~今ボケちゃっててるな…っていうハラハラ感がすごい(老人だからってできるものではない)。もちろん映画なんで、ボケられると困るタイミングでボケちゃう。

実は、男って純情だよね…というお話で、胸が熱くなるというか痛くなるというか…。共感できるけど、絶対女は反省も改心なんかしないし、老いた今、選びやすい選択肢がただそこにあっただけだと思うよ…っていうヒネた見方をしちゃう私。まあ、その辺は観てくだされ。まあまあ。

#『MIKADO』ってそこまでポピュラーなのね。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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