[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開国:アメリカ
時 間:119分
監 督:ブラッド・ファーマン
出 演:マシュー・マコノヒー、マリサ・トメイ、ライアン・フィリップ、ジョシュ・ルーカス、ジョン・レグイザモ、マイケル・ペーニャ、フランシス・フィッシャー、ボブ・ガントン、ブライアン・クランストン、ウィリアム・H・メイシー、トレイス・アドキンス、ミカエラ・コンリン、マルガリータ・レヴィエヴァ、ペル・ジェームズ、シェー・ウィガム、キャサリン・メーニッヒ、マイケル・パレ、マッケンジー・アラジェムス 他
コピー:なぜ、はめられたのか?
それは、過去の殺人事件から始まった――。
オフィスは高級車(リンカーン)。腕は一級。離婚歴アリ、子持ちのちょいワル弁護士。
ミック・ハラーは、黒塗りの高級車リンカーン・コンチネンタルを事務所代わりにして、いくつもの仕事をこなしている敏腕弁護士。強引な手法で司法取引を利用して軽い刑で収めるのが得意の戦法で、麻薬の売人や娼婦などの依頼を受けるため、検察からは忌み嫌われている。検事の元妻と娘とは、別れてからも良好な関係と保っている。そんなある日、資産家の御曹司ルイスが、娼婦に暴行したという容疑をかけられ、その弁護をしてほしいという依頼が舞い込む。いつも通りに司法取引をまとめるだけの仕事と考えていたが、ルイスは、被害者は自分の資産目当てに事件をでっち上げていると無実を主張し頑なに司法取引を拒むのだった。さらに、調査員であり親友である探偵フランクに調査を依頼すると、被害者が実は娼婦だということがわかる。これを証拠として、検事に起訴の取り下げるよう持ちかけるが、現場にはルイスの持ち物と思しきナイフが見つかっており、起訴を取り下げる気はないと告げられる。さらに、ルイスが加害者である可能性が次々と浮上し…というストーリー。
リンカーンを前面に出す意味がさっぱりわからん。だって、設定上はリンカーンを“事務所代わり”にして…となっているが、別に事務所になんかしていないんだもん。確かに仕事の依頼を車に乗ってるときに受けるシーンはあったけど、べつに事務所ってわけじゃないし。そのせいで、黒人運転手がいまいち使いきれていない(最後に取って付けたように小間使いさせているけど)。その辺はちょっと企画倒れ。でも難点はそこくらい。
#役者陣もパっとしないが、劇中のキャラクターにはとてもマッチしているので悪くないし。
冒頭はいけ好かないスカした弁護士野郎の、ダーティ且つ軽妙な日常を描いた作品としてスタート。金のために動く悪徳弁護士として検察側から忌み嫌われる彼。実際に大麻を裁く組織に便宜を図ったり。しかし、とある金持ちの息子が巻き込まれた事件の弁護を依頼され、いつも通りの豪腕・敏腕を発揮しようとするが何かいつもと勝手が違う。そして、イニシアチブを取っていると思いきや、すっかりサイコ野郎の手玉に取られていたいたことに気付く。単に落とし穴に嵌っただけなんてレベルではなく、巧妙で執拗なまでにがんじがらめに。なぜミックが仕事を依頼されたのか。このサイコ野郎の型の嵌め方が、実に周到で、しっかりと練られていてすばらしい。
この難局をどう乗り切るか…だけなら凡作なのだが、この時点で、タダの悪徳弁護士が利用され、自業自得に陥っただけ…としないのが良いポイント。嵌められたことに対してだけ彼は苦悩するのではない。弁護士としての地位を脅かされるから苦悩するのでもない。悪徳弁護士と思いきや、彼には彼なりの主義があり、その絶対にゆずれない主義を自らの至らなさで壊してしまったことに対する恐怖を感じているのだ。で、別れた妻も、苦悩する彼の本心を聞いて、ちょっと彼に対する見方が変わるのをうまく表現してたりする。
穴のない仕掛けと感情とのリンク。そして、主人公の対する共感を徐々に感じさせていく展開。これこそ、アメリカ映画界においてシナリオ技術が確立されている証拠。様々なスクールで学問のレベルまで高められており、これがあってこそ映画ビジネスの下支えとなっている。アメリカと日本の映画界の違いをまざまざと見せつけられた気がした。
あまり、ネタばらしはしたくない。是非観て欲しい作品。これはもっと評価されていい作品だし、続編を作って欲しいと思うくらいだ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |