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公開国:イギリス
時 間:87分
監 督:ピーター・ヒューイット
出 演:ブルース・クック、ルパート・グリント、サイモン・キャロウ、スティーヴン・フライ、ポール・ジアマッティ、ネッド・ビーティ、セリア・イムリー、アダム・ゴドリー、ロバート・ハーディ、アナ・ポップルウェル、デル・シノット、キーラ・ナイトレイ 他
コピー:オナラが地球を救う。
小学生パトリック・スマッシュは、オナラが異常に出るという体質に悩んでいた。そのために父は家を出てしまい、母も姉もパトリックと距離を置いていた。学校では他の生徒からいじめられているだけでなく、教師からも目の敵にされている。しかし、学校に一人だけパトリックの味方がいた。それは、同じクラスのオタク系天才発明家アラン。彼は生まれつき鼻が利かず、パトリックのオナラの匂いが苦にならないのだ。アランはパトリックのためにガスが外に漏れない特殊装置“サンダーパンツ”を発明してくれるのだった…というストーリー。
イギリスって、何で、まず庶民が差別されて、その階級の中でさらに弱者が差別されるシチュエーションが“通常”なんだろうね。基本的に、弱者の階級とつくらないと社会を維持できない生物なのかも。そりゃ、植民地をつくるわな。日本が考える植民地と、彼らがやった植民地政策は微妙に違う。同じ人間として扱わないんだもん。
欧米人のレッテル貼り文化は異常。いまにやつら痛い目に遭うと思う。ユーロ圏は、ボーダーを失くすことで、かえって閉塞の一途に向かっている。製作側は意図していないと思うが、こんなコメディなのに、ヨーロッパの暗い未来が垣間見えてしまう、珍妙な作品。
そういう、文化的な土壌みたいなものがベースなので、笑いの地平も我々とは違う模様。はっきり言って微塵も笑う箇所がない。
笑いだけでなく、不可解な描写が盛りだくさん。
学校で何で私服なのかは不明(親からも虐待されているという表現?)。
胃が2つはいいけど、ゲップならわかるけどオナラってなんだよ。腸は一本なんだろ?二つの胃がまったく別のガスを生み出して、絶妙に混合しているということ?
“おしりで高音を奏でる”の意味が不明…。もう、自分の声以外で音を発するなら、楽器でいいじゃないか…。
逮捕される意味もわからんし。なんで社会が彼を執拗に追い詰めているのか意味が不明。
オナラを宇宙飛行士救出に生かそうというのは判る。でも、なんで、ラボに子供だけ集めているのか意味不明。
「あの高音じゃない?」何がどこから聞こえてるわけ?意味不明。
理不尽なシチュエーションをつくりたいなら、もっとうまくやればいいのに。『チャーリーとチョコレート工場』とは雲泥の差だ。
コメディなのに、悪ふざけがおもしろくないなぁ。意味不明を通り越して、不快の域。イギリス人ってコメディのセンスもイマイチだよなぁ。つまんなかったっす。微塵も笑えなかったす。
豆の料理とか出てくる料理は全部マズそう。本当にまともな食文化てないんだな…。メシのまずい国は笑いのセンスもマズいのかな。
一番不快だったのが、勇者の行動で、全員が改心するという展開。というか、それで水に流しちゃうという流れ、綺麗事がきらい。こういうコメディこそ、信賞必罰が大事。実際の世の中は、勧善懲悪がなされないから、せめて映画では勧善懲悪を…それが、映画やドラマの存在価値の一つだと思う。だから、本作のような、勧善懲悪のやみくもな放棄は、不快に感じる。そういうこと。
でも、この監督さん、コメディーとは無関係な部分はいい出来映えなんだよなぁ。自分が笑いに向いていないことに気付いたら、大成するかも。
#この賢い子の役、ハリー・ポッターのロンかよ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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