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image2057.png公開年:2011年
公開国:日本
時 間:111分
監 督:矢口史靖
出 演:五十嵐信次郎、吉高由里子、濱田岳、川合正悟、川島潤哉、田畑智子、和久井映見、小野武彦、田中要次、森下能幸、古川雄輝、高橋春留奈、大窪人衛、今井隆文、三浦圭祐、安田聖愛、星野亜門、竹井亮介、藤本静、細川洋平、大久保綾乃、遊木康剛、徳井優、菅原大吉、大石吾朗、竹中直人、田辺誠一 他
コピー: 変形しない。戦わない。働きもしない。そんなロボットに日本中が恋をした――。


中小家電メーカー木村電器の窓際社員、小林、太田、長井の3人は、ワンマン社長から二足歩行ロボット開発を命じられる。それも三ヵ月後に開催されるロボット博に登場させ、会社にアピールをさせるとのこと。しかし、あと一週間というところで、制作途中のロボット“ニュー潮風”が窓から落下して大破してしまう。追い詰められた3人はロボットの製作を諦め、ロボットの中に人間を入れてロボット博での発表を乗り切ろうと考える。着ぐるみショーのアルバイトと偽って中に入れる体型の人を求人すると、ぴったりの人を発見。しかし、適格者は73歳の独居老人・鈴木重光。鈴木さんにも、最後まで着ぐるみショーだと言い聞かせ、なんとか誤魔化しきろうとするのだったが…というストーリー。

冒頭でロボットが大破するのだが、そのシーンではそれなりにサクサク動いている。後のシーンを観ると、どう考えても3人にロボットの知識はなく、あそこまで歩けるロボットを作れる技術があるようには描けていない。
おまけに、歩いて、窓を突き破って、パソコンやら機材も引っ張って、すべて階下に落下させる。そのシーンが力学的にあまりにも不自然で、ギャグだとしてもそれはないだろ…って描写。パソコンのバックアップを取っていないというけれど、ハードディスクってそう簡単に壊れないし。よくわかかっていないスタッフばかりが集まっていたんだろうね。取材不足ってもあるんだろう。
壊れましたていう展開にしたいのはわかる。ワンマン社長なのもわかる。でも、大破したロボットを見せて壊れちゃいました…となぜ言えないのか、そこまでの事情がまったくわからないから、全然ピンとこない。
もう、冒頭ですっかり観る気が失せてしまった。

一方、爺さんの生活や寂しさ、その心情を描いた部分は悪くない。ミッキー・カーティスは、五十嵐信次郎名義で気合満開で、結果を出していると思う。しかし、そののやる気も、一方のロボットのドタバタがヒドすぎて、台無しになっちゃった。

実際、世の中で発表されているロボットの仕組みや構造なんか、一般人はわかっていないかもしれない。でも、だからといって中に人が入っていてもわからんのじゃないのか?っていう視点って、親父ギャグ以下の稚拙な視点じゃなかろうか。
動くたびにウィーンとかどういう仕組みで音でてるわけ?間接部分スカスカだったじゃん。分解してる映像を観ても、そんな部品ないし。こういう、詰めの甘さって、観ていてイライラするわ。いくらコメディだって、そういうこともあるかな?って感じられるレベルじゃないと観ていられないだろう。はじめから最後まで、違和感を感じさせ続けるなんて、映画として最低じゃないかなぁ。

髪の毛発見したあとのくだりも、グダグダ。普通に髪の毛が付いていると考える方が自然だし。
CADソフト1日で使いこなせねーし。大学生の話を聞いたからって、元々、素養のあった人でもないのに設計書なんか書けないって。だから、はじめに壊れたロボット程度なら作れる技量があるのか、営業とか修理程度しかできないのか、どっちの設定なんだ?
①一流ではないけど、それなりには作れる技量はある。⇒でも壊れちゃったからやむを得ず爺さんで…。⇒大学生の話を聞いたら、バレる前に本物を作れそう…
②はじめから全然無理ゲー。⇒お茶を濁す程度のロボットを作ったけど壊れちゃう。⇒爺さんで誤魔化す。⇒大学生の話を聞いたら、本当に作れそうな気分になる…
①と②のどっちなのか?ロボット博のインタビューではまったく畑違いだといっていたし、大学のイベントで学生の質問を全然理解していなかったし、3人の素養としては②なんだろう。でも、ストーリー的には①のように努力させたかったんだろ。だって矢口監督作品の面白さってソコだったじゃない。

このどっち着かずのシナリオがつまんない原因なんだって。3人のうち一人か二人は、かつてロボット製作を夢見ていたけど、会社に入ったらそんなことやらせてもらえなくて…って、そういう設定にしないとさ。
マジメ練れよ。これ、矢口監督作品の中で、最低のデキだと、私は思う。
#もうちょっといい映画だった、ニュー潮風のフィギュア買う気になれたかも。

おどろくべきことに、世の中には、本作の誤魔化し具合やロボットイベントや業界の描写をみて、とてもリアルだという人がいるようだ。世間知らずも甚だしいとは思うけど、そういう人は何も疑わずに映画を観ることができて、さぞや幸せだとも思う。私、映画を観ても75%くらいは、これおかしくね?って思う方なので、本気で幸せなんだろうな…と思うよ。

 

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一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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